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自動車生産台数、トヨタがGM抜き世界一に

2008年02月03日 02時11分51秒 | 仕事
2月2日10時35分配信 読売新聞

 トヨタ自動車が2日、自動車生産台数で米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜き世界一になった。

 トヨタは、子会社のダイハツ工業、日野自動車を含めた2007年の世界全体の生産台数は前年比5・3%増の949万7754台で、GMが同日未明(日本時間)に発表した生産台数は1・1%増の928万5000台にとどまった。

 自動車業界の首位交代は、1931年にGMがフォード・モーターを抜いて首位に立って以来、76年ぶり。トヨタは1937年の創業から70年で自動車生産世界一に上り詰めた。

 トヨタの世界生産台数は、10年前の1997年は489万2000台で、首位GMより300万台以上も少なかった。だが、ダイハツ、日野の子会社化に加え、中国の広州工場、フランス工場、米テキサス工場、ロシア工場などを稼働させ、現地生産体制を強化した。現在の海外生産拠点は、27か国・地域、53拠点に拡大し、10年間で生産台数をほぼ倍増させた。

 トヨタは、効率的な生産を行う「トヨタ生産方式」を世界の各拠点で展開したほか、GMのおひざ元の北米で「レクサス」ブランドで高級車販売に乗りだした。さらに、97年に世界初の量産型ハイブリッド車、プリウスを市販するなど、環境問題への対応で業界をリードした。

 一方、GMは大型車が中心で、世界的な燃料価格の上昇で、北米市場で消費者に燃費の悪さが敬遠され、工場閉鎖を含む減産を強いられていた。

 07年の世界全体の自動車の販売台数では、GMが3106台の小差で首位を守り、トヨタの2位が確定している。

 販売好調なトヨタは、在庫に余裕が出るように生産を増やしている。一方、巨額の赤字に苦しむGMは、収益を改善するため、在庫の圧縮を進めている。このため、販売台数ではGMがトヨタを上回ったが、生産台数では逆転する結果になった。

最終更新:2月2日13時19分