All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

写真と色紙画でつづる昭和30年代「本間達二(写真)とうえださと士(色紙画)の二人展」

2007年06月25日 22時44分04秒 | 歩く印象派
敗戦から10年あまり、まだ高度成長のスタート以前の昭和30年代。
コンビニもなくケータイやインターネットなんてSFにも出てこない時代、テレビ放送がようやく始まったばかり。
暮していくのはたいへんだったが人々の表情は今よりずっとずっと明るく希望に満ちていた。差別や格差は当時もあったがニートはなかったし、DVもなかった。やがて高度成長とともに失われてしまったあのころの下町の風景や情緒豊かな世界にタイムスリップしてみよう!

江東区森下文化センターにて開催。
詳しい地図はこちらをクリック。

伝説の歌姫降臨!館林ロスト25周年は感動の嵐だった!

2007年06月25日 21時50分40秒 | 館林ロストと愉快な仲間たち
(上の写真:セントラルパークのS&Gの再結成コンサートにも負けないあの女性ボーカリストの復活!Y枝さんの熱唱に私のテンションも最高潮だった。)

ももの木保育園で行われた館林ロストシティランブラーズの結成25周年記念コンサートに行ってきた。
感動の嵐に包まれた会場のHOTなスナップをお届けしよう。

この方なくしてロストを語るべからず!
(下の写真)監督のオ・寒(最近「オカン」という呼び方もあることが判明した。押上あたりでの呼称?)氏。ロストの25年におよぶ壮大なロマンは彼とその仲間達のささやかな試みから始まる。

新旧の男性ボーカル陣の揃い踏み。
最近のしと(人)だと真ん中で唄う赤いチェックのギタリストがロストにいたことを知ってびっくりするだろう。(たしかに現在ではS・ヒル・ランブラーズのY田の方が有名)

迫力はこちらの方が1枚上?!
いまや、ロストの屋台骨と化した強力な布陣である女性ボーカリストたち

ロストが常に目標としてきたワイルド・フラワーズのお2人もゲストとして友情出演してくれた。お隣の佐野市から。

「両雄」がっちり握手。

あかんべ山でも常連となったシュガー・ヒル・ランブラーズ。リーダーのとつとつとしたトークが実に味わい深く、しみじみと場内を沸かせる。

新旧のメンバーが一堂に会し、まさに一期一会のようなフルキャストの揃い踏みによるフィナーレ。「アンコール」の声も飛び、3曲にわたる熱演・熱唱のうちに25周年コンサートは幕を閉じた。

まさかのサプライズ!オ・寒さんへブログで知り合った女性から花束が贈られた。

テレながらも喜び一杯のオ・寒さん。あたたかい拍手の渦に包まれる。

器材を片付ければいつもの保育園のリズム室に戻る。
皆で車座になりかんたんな「反省会」。
よく見れば太鼓さんのCDが置いてあるではないか!↓

↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓

8月の26日、この場所でO・D・Tトリオによるジャズが催されるのだ♪
御用とお急ぎでない方はぜひとも、足を運んで欲しいのだ。
チケットはオ・寒さんやスタッフ、それに私のところでも扱っているので気軽に声かけてほしいのだ。

これで終わり・・・・・じゃない!
明日もロスト25年の話を書くから楽しみにしてください。
では。

蛍の季節ですが・・・・。

2007年06月25日 16時14分52秒 | 私の山歩き・山の仲間たち
ホタル放流、極力避けて 遺伝子汚染防ぐため

2007年06月24日23時28分  朝日COM

 ホタルの安易な移植・放流は、できるだけやめましょう――ホタルの愛好家や研究者による全国ホタル研究会が、こんな指針を作った。ホタル放流は各地で盛んだが、遠隔地で捕ったりした個体を放流すると、遺伝子汚染や生態系への影響が出る恐れがあるからだ。

 観光や環境教育などを目的としたホタルの飼育や放流は広くみられるが、別の場所で捕らえたホタルをむやみに放流すれば遺伝子汚染が起きる可能性がある。例えばゲンジボタルは地域によって遺伝子が異なり、西日本では2秒間隔で点滅するように光るが、東日本では4秒間隔で光るなど、習性も違う。

 また、ホタルや、幼虫のエサになる巻き貝カワニナを放流しても、環境が整っていないため定着せず、毎年放流を繰り返すケースもあるという。

 指針は、ホタルやカワニナの放流を「極力行わないこと」とし、「放流する際は生息環境が十分か、従来の生態系に影響を与えないか事前に調べる」よう求めている。

 指針は今月、鳥取県であった第40回大会で決めた。会員約300人に配る。古田忠久会長は「人が好きだからといっても、ホタルだけいるような川は川ではない。これからは、やや反省して生き物とつきあわないといけないだろう」といっている。

<食肉偽装>内部告発の元幹部が農水省事務所に抗議

2007年06月25日 12時43分04秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
6月25日11時40分配信 毎日新聞

 ミートホープの偽装牛ミンチ事件をめぐり、昨年4月、同社の不正行為を農水省北海道農政事務所に内部告発した同社元幹部の男性が25日、訴えを取り上げてもらえず門前払い同様の扱いをされたのは遺憾だとして、同市にある同事務所の出先機関を訪れて抗議した。
 元幹部は退職する06年4月末までの約10年間、主に営業畑で勤務。当初は不正が行われていることを知らなかったが、取引先から品質についての苦情が寄せられるようになったため工場を訪れたところ、牛ミンチに賞味期限の切れたパンを混ぜ込んだり、水を注入して増量するなどの不正が行われていることを確認した。
 嫌気がさして退職する直前の同月末、出荷前の牛ミンチのサンプルを持参し同事務所地域第9課に調査を依頼した。しかし、応対した職員は「これではどこの製品なのか分からない」と受け取りを拒否。社名が記載されたシールを添付して改めて持ち込んだが、受け取ってもらえなかったという。
 この日、元幹部は「告発が1年以上放置されている間に、偽造コロッケが全国の食卓に出回った」と指摘したのに対し、同課職員は「(札幌市の)同事務所で対応する」と述べるにとどまった。
 元幹部によると、同社では、田中社長に不正を正すよう進言して解雇された従業員もいた。「私だけでなく、勇気を出して告発した人もたくさんいるのに、行政が無視した責任は大きい」と話している。
 以前から同様の情報を得ていた同省は道に対し「具体的疑義が特定できなかったが参考までに送付する」との文書(06年3月23日付)を送付したとしているが、道は「受け取っていない」と反論し、双方の言い分が食い違っている。【金子淳】

沖縄 教科書検定問題で記述の復活はしない考え…安倍首相

2007年06月25日 12時37分26秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
6月24日10時22分配信 毎日新聞
沖縄全戦没者追悼式の後、報道陣の質問に答える安倍晋三首相=沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で23日午後0時55分、野田武撮影

 安倍晋三首相は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で起きた住民の集団自決をめぐり、文部科学省の検定意見によって教科書から「日本軍に強制された人もある」などの記述が削除・修正された問題について「教科書検定の調査審議会が学術的な観点から検討している」と述べ、意見の撤回と記述の復活は難しいとの認識を示した。同日、沖縄県糸満市であった沖縄全戦没者追悼式に出席後、記者団の質問に答えた。
 集団自決をめぐる「日本軍による強制」の記述について、沖縄県議会は22日の本会議で「日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実」として、表現を削除した文科省の教科書検定意見の撤回と記述復活を求める意見書を全会一致で可決。市町村議会でも同様の意見書の可決が相次いでいる。
 首相は「悲惨な地上戦が展開され、集団自決を含む悲惨ないろいろな出来事があった。県民の方々の心をも深く傷つけたと改めて認識した」と語る一方、検定意見については事実上擁護した。
 在日米軍再編については「抑止力を維持しながら地元の声に耳を傾け、負担を減らす目的のため責任をもって進めていかなければならない」と述べた。【佐藤丈一】

沖縄 自決しなかった祖父 慰霊の日に13歳孫が詩を朗読

2007年06月25日 12時32分08秒 | 沖縄の旅
6月23日17時31分配信 毎日新聞

沖縄 自決しなかった祖父 慰霊の日に13歳孫が詩を朗読

拡大写真

式典での朗読が決まった日、匹田さんは「祖父の体験を語り継ぎたい」と話した=那覇市国場の沖縄尚学付属中で、野田武撮影
 沖縄戦戦没者慰霊の日の23日、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和の礎(いしじ)では、早朝から遺族たちが次々に訪れ、祈りをささげた。だが「鉄の暴風」から62年を経て、地獄絵さながらだった集団自決を巡って高校の歴史教科書が書き換えられ、波紋が広がる。安倍晋三首相も参列した戦没者追悼式では、集団自決があった慶良間列島の座間味(ざまみ)島で米軍に投降した「14歳の祖父」に寄り添い、13歳の孫が平和を誓う詩「写真の中の少年」を読み上げた。
 同県浦添市に住む沖縄尚学高付中2年、匹田(ひきた)崇一朗さん(13)。小学5年だった04年、母が「おじいさんが写ってるよ」と一冊の写真集を見せてくれた。そこには、05年に76歳で亡くなった祖父、松本忠芳さんの若い日の姿があった。
 1945年3月27日、投降を促され、当時14歳の忠芳さんが母親や親せきら二十数人とともにガマ(壕(ごう))を出た直後に米軍が撮影した1枚。匹田さんは忠芳さんがぽつりぽつりと語る言葉に耳を傾けた。
 詩は、祖父の思いを紡ぐ。
 <やっとの思いで入れてもらった親戚(しんせき)の防空壕 泣きじゃくる赤ん坊の口をふさぎ 息を殺して奴(やつ)の通り過ぎるのを祈った>
 モノクロ写真に写る14歳の祖父は、恐怖と絶望感に震えてうつむいていた。想像もしなかった、62年前に祖父に起きた出来事。当時の祖父に近い年齢になった今年「詩に書きたい」と思った。
 <壕の外でアメリカ兵の声 『出て来い』と叫んでいる 出て行くと殺される 『もう終わりだ』 少年は心の中でつぶやいた>
 住民は「捕虜になったら男は八つ裂きに、女は強姦(ごうかん)される」と聞かされていた。狭い島に逃げ場はなく、米軍上陸後、住民約800人のうち200人近くが自ら、そして家族の命を絶ったとされる。忠芳さんは「このままいても殺されるだけ」と先頭に立って出ていった母に命を救われた。
 <だから今の僕がいる 命のリレーは 祖父から母へ 母から僕へとつながった>
 「戦争は怖い。でも、自分の命を守るために皆必死で生きていた」。忠芳さんの体験談から感じた匹田さんは、詩の最後をこう結んだ。
 <少年から聞いたあの忌まわしい戦争の話を 風化させることなく 語り継いでいこう>
【上野央絵】

受動喫煙で年間10万人死亡=5億人以上が被害-中国

2007年06月25日 12時24分42秒 | 私の目の前での喫煙はお断り
2007/05/30-16:47
 【北京30日時事】喫煙人口が世界最多の3億5000万人に上る中国で、受動喫煙による被害が広がり、年間10万人以上が死亡していることが、衛生省の「喫煙抑制報告」で30日までに明らかになった。同省は「受動喫煙の危害が深刻に受け止められていない現実に対し、科学的証拠を列挙した」とし、被害拡大に警鐘を鳴らすとともに、公共の場所などでの禁煙立法の必要性を訴えている。
 同報告によると、受動喫煙の被害者は5億4000万人で、うち15歳以下が1億8000万人。受動喫煙が原因の肺がんや心臓病などによる死者は年間10万人以上と推定されるという。

受動喫煙で認知症リスク増=30年以上、3割アップ-米大学が初調査

2007年06月25日 12時20分41秒 | 私の目の前での喫煙はお断り
6月25日6時0分配信 時事通信

 他人のたばこの煙に長年さらされると、認知症のリスクが高まることが、米カリフォルニア大バークレー校のタデウス・ヘイト氏らの調査研究で分かった。受動喫煙と認知症に関する調査は初めてとみられ、先月開かれた米国神経学会で発表された。
 この研究は、認知症でない65歳以上の男女約3600人を対象に、喫煙や心血管疾患の有無などを調査。心血管疾患のない非喫煙者985人(うち受動喫煙者495人)を6年間追跡し、認知症の発症率を調べた。
 この結果、30年以上受動喫煙しているグループは、受動喫煙していないグループと比べ、認知症発症のリスクが約3割高かった。
 脳に血液を供給する頸(けい)動脈に異常がある場合、この傾向がより顕著であることも分かった。30年以上受動喫煙していて頸動脈の異常がある人は、受動喫煙も異常もない人の2.4倍のリスクだった。


受動喫煙をかんがえる(富永祐民氏:作)

2007年06月25日 12時06分21秒 | 私の目の前での喫煙はお断り
はじめに

 喫煙が健康に及ぼす影響についての研究が盛んになり、私たちの認識も高まりました。「たばこ離れ」が進んだともいわれていますが、日本はまだまだ喫煙大国です。
 たばこを吸わない人が、いろいろな場所で、自分の意志とは関係なくたばこの煙を吸わされていることを「受動喫煙」といいます。
 受動喫煙は、たばこを吸わない人にとって不快と感じられるだけでなく、さまざまな健康障害を引き起こすことが、最近ますます問題とされるようになってきました。


煙のなかのさまざまな成分

 たばこの煙は、喫煙者が吸い込む”主流煙”と、火のついた部分から立ち上る”副流煙”とに区別されます。

1 主流煙と副流煙

 主流煙に含まれている有害成分は、たばこの葉やフィルターを通過してくること、また燃焼温度が高いことなどから、副流煙より少なくなっています。

・発がん物質が多い副流煙

 主流煙と副流煙とでは含まれる成分が異なり、主流煙は酸性なのに対して、副流煙はアルカリ性で刺激が強く、発がん物質などが多く含まれています。

・環境たばこ煙とは

 実際に「受動喫煙」で非喫煙者がさらされる煙のことを、一般に”環境たばこ煙”といいます。環境たばこ煙は、副流煙と喫煙者が吸ったあと吐きだした主流煙とが、混ざったものから成っています。

たばこの煙による室内汚染

・室内の浮遊粉塵中に占めるたばこに関する物質の割合は30%~80%も

 受動喫煙は喫茶店のように、とくに大勢の人が喫煙する場所に限らず、私たちが多くの時間を過ごす家庭、職場、さらには乗り物のなかなどで起こります。
 たとえば、都市の一般的なオフィスの場合、室内の浮遊粉塵中に占めるたばこの煙による物質の割合は30~80%に達し、会議室では73~82%、休憩室では88~90%にもなるという報告があります。

・気をつけたい換気

 また、たばこの煙に含まれる一酸化炭素についても同様に、たばこの煙のないところでは、その空気中の濃度は2ppmなのに対し、煙の充満した環境、たとえば会議室では8~33ppm、住居で15~60ppmにも達しています。
 しかし、これらの濃度は換気状態によって大きく左右されます。喫煙者のいる場合でも換気がよければ10ppm程度に抑えられることが実験によって明らかにされています。
 しかし、たばこの煙による空気の汚染中、一酸化炭素はいわゆる空調システムでは除去することができませんので、換気が不可欠です。
 さらに家庭内では、喫煙による浮遊粉塵や一酸化炭素などのほかに、室内暖房や調理用のガスや石油の燃焼による二酸化窒素による空気の汚染もあり、空気清浄にはとくに気をつける必要があります。

受動喫煙の証拠

・コチニン濃度を調べれば、受動喫煙の害がわかる

 自分がたばこを吸わなくても、周囲にいる人たちが喫煙者であれば有害な煙は知らず知らずのうちに体内に吸収されています。その証拠は、血液中あるいは尿中の「コチニン濃度」を測定することでわかります。
「コチニン」は、たばこの煙に含まれるニコチンの代謝産物ですが、受動喫煙の程度とコチニン濃度との間には、高い相関関係があることが知られています。

・周囲に喫煙者が多いと、コチニン濃度は高くなる

 たとえば家庭内に喫煙者がいる人のコチニン濃度は、一家全員たばこを吸わない人より高く、また、より多くの喫煙者のいる職場にいる人ほど高い数値を記録しています。(図1)


受動喫煙が及ぼすさまざまな影響

 他人が吸うたばこの煙を吸い込むことによって生じる影響は、症状や反応がすぐに出る「急性影響」と、長期間受動喫煙にさらされることにより受ける「慢性影響」とがあります。

1 急性影響

・粘膜への付着による影響

 受動喫煙による急性影響は、たばこの煙が目や鼻やのどの粘膜に付着して起こる症状と、口や鼻を通して肺に吸引された結果引き起こされる症状があります。
 粘膜に付着して起こる症状としては、目のかゆみや痛み、涙目のほか、くしゃみやせき、頭痛といったものがあげられます。
 また、生理学的にも呼吸の抑制、循環機能変化としての指先の血管収縮、心拍数の増加などが観察されます。

・刺激が強い副流煙

 以上のような症状や反応は、主流煙よりも副流煙によるもののほうが強く現れます。これは、副流煙は刺激性ガスを多量に含み(アンモニアは73倍)、さらに一酸化炭素、ニコチン、発がん物質が高濃度に含まれているからです。そしてこれらの反応は、常習喫煙者よりも、たばこを吸わない人に強い反応が出ることも確かめられています。

2 慢性影響

・ヘビースモーカーの妻と子どもは肺がんの危険性が高い

「喫煙=肺がんの危険性」という図式はよく耳にします。たばこの煙には、ベンツピレンをはじめ数多くの発がん物質が含まれているからです。では、受動喫煙による肺がん、その他のがんへの影響はどの程度のものなのでしょうか。
 女性既婚者の肺がん死亡例200人(非喫煙者)の夫の喫煙量との関係を見てみると、夫が非喫煙者である場合を1.0とすると、夫が1日20本以上のたばこを吸っている場合は1.91倍にもなっています。つまり、夫がヘビースモーカーであると、妻や子どもは受動喫煙により、あたかも自分が少量の喫煙をしたのと同程度の肺がんの危険性にさらされることになるという調査報告もあります。(図2)
 これに対して、たばこを吸わない人の受動喫煙による吸引量の少なさからみて、肺がんその他の病気への危険性は存在しないとする研究者もいます。
 しかし、現在日本を含む多くの国々から、受動喫煙による肺がんの危険性の報告がされているのは事実です。
 ですから、これらの報告を謙虚に受け止め、喫煙者の周囲の人への配慮はむろんのこと、非喫煙者もなるべく受動喫煙の危険にさらされないよう気をつけるにこしたことはありません。



狭心症・心筋梗塞などへの影響

1 心臓への負担は肺がんの危険性より大きい

・ニコチンは血管を収縮させる

 たばこの煙のなかに含まれるニコチンは、毒性の強い物質であるばかりでなく、血管を収縮させる作用があります。また、一酸化炭素は血液中の酸素の運搬能力を低下させ、体内を酸欠状態にしてしまいます。
 そのため、心臓にもともと病気のある人は、喫煙により心筋梗塞や狭心症の発作がおこりやすくなります。
 では、受動喫煙によっては、これらの問題は生じないのでしょうか。

・受動喫煙も喫煙中と同じ反応を示す

 さまざまな実験によると、受動喫煙によっても心拍数の増加、血圧の上昇など、喫煙時と同じような急性反応や慢性影響が見られることがわかっています。
 たとえば、米国で行われた約700人の中高年非喫煙既婚女性の追跡調査によると、夫が喫煙しているか、かつて喫煙していた場合には、狭心症や心筋梗塞などによる死亡率は、非喫煙の場合の14.9倍になるという報告もあります。
 このように、家庭内受動喫煙と心筋梗塞や狭心症など心臓の病気との関連はきわめて強く、受動喫煙による肺がんの危険性よりも高いとさえいわれています。

受動喫煙の子どもたちへの影響

1 乳幼児への影響

 人生最初の受動喫煙の被害者は赤ちゃんです。生後3週間から1歳までの乳幼児でも、すでに53~77%にコチニン(環境たばこ煙吸入の指標)が検出されています。
 成長して外出する機会が増えれば家庭以外でたばこの煙にさらされる可能性はさらに大きくなりますが、生後まもなくのころは、母親の喫煙の影響がいちばんです。
 とくに母乳栄養児には顕著にその結果が現れますので、母親はたばこを吸わないようにすることが大切です。
 また、受動喫煙とは別ですが、乳児の誤飲事故の約半数はたばこが原因といわれていますので、それを防ぐためにも、たばこを吸わないようにしたいものです。

2 子どもたちの呼吸機能への影響

・母親が喫煙すると肺炎・気管支炎で入院する子どもが多い

 家庭内での喫煙は、大切な子どもたちの健康に大きな影響を及ぼします。なかでも、呼吸機能の低下、せきやぜんそくなどの症状との関係が深く、受動喫煙はこれらの症状を引き起こすきっかけになるという報告が数多く出されています。
 とくに、母親の喫煙は、接する時間の長い乳幼児に大きな影響を及ぼします。たとえばエルサレムで約1万例の生後1年目の赤ちゃんの入院状況を調べたデータによると、母親が喫煙者の場合、非喫煙者の母親に比較して、肺炎や気管支炎で入院する赤ちゃんが多いことが観察されています。
 また日本でも、3歳児の喘鳴(ゼーゼーすること)と1週間以上のせきをする子どもの率は、喫煙者のいる家庭で高く、とくに母親の喫煙との関係が顕著に現れています。
 このほか、軽い運動時に息切れがする率や、呼吸器の病気で学校を休まなければならない日数との関係などについても、両親の喫煙との関係が多数報告されています。
 このように、両親とくに母親の喫煙は、子どもの呼吸機能に多くの影響を及ぼしていますから、女性はとくに気をつけることが必要です。

3 子どもの発育に影響する受動喫煙

・子どもの身長に差がでる

 成長期にたばこを吸うと、身長の伸びが止まるという話を耳にされたことがあると思います。
 実は受動喫煙によっても、子どもの発育に悪影響を及ぼすいう報告があるのです。英国のイングランドで行われた調査では、家庭内で喫煙している人の数が多ければ多いほど、6~7歳児の身長が低いという報告が出されています。

・とくに影響が大きい母親の喫煙

 また米国でも、両親の喫煙と6~11歳児の身長との関係が調査されており、子どもの発育にはとくに母親の喫煙歴が深く関係していることが明らかにされています。
 このデータによると、母親の1日の喫煙量が1~9本は0.45cm、10本以上の場合は0.65cm、子どもの身長が低くなっています。この米国の調査では父親の喫煙との関係は認められず、父親の喫煙が子どもの身長的発育に及ぼす影響は6~11歳まで続くことはないのではないかと考えられています。

神戸の山中に光るキノコ ホタルと同じ物質持ち発光

2007年06月25日 12時00分08秒 | 歩く印象派
2007年06月24日16時58分朝日COM

 神戸市北区の山中で、発光性のキノコ「シイノトモシビタケ」が、幻想的な姿を見せ始めた。

写真シマサルスベリの木に生え始めたシイノトモシビタケ=神戸市北区で

写真シマサルスベリの木に生え始めたシイノトモシビタケ=神戸市北区で

 同キノコは、落葉高木であるシマサルスベリの老木に生えている。根元付近や枝の朽ちたくぼみには現在、高さ2センチ程度のものが50本ほど見られる。昼間は薄茶色だが、辺りが闇に包まれると淡い緑色の光を放つ。珍しさから持ち帰る人もいるらしく、有志による見回りも行われている。

 兵庫県立人と自然の博物館などによると、このキノコは、ホタルと同じ「ルシフェリン」という物質を持ち、酵素反応によって光る。50年代に八丈島で発見後、しばらく島の固有種と考えられてきたが、95年ごろに和歌山で2例目が見つかって以降、三重や大分などの県でも確認されている。

 いずれも湿度の高い梅雨時に現れ始め、数日間のサイクルで枯れては生える。秋雨前線の影響で9月ごろ再び見られる年もあるという。