All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

今も昔も雷は怖い!

2007年06月01日 17時53分21秒 | カミナリ(雷)は怖~い!
(上記写真は Record Chinaより)

5月23日、中国重慶市開県の小学校に落雷、木の枝が屋根上に張り出す避雷対策の無い校舎に落雷。窓から雷が2教室内に入り、壁に体を接して着席していた7人が死亡、44人が負傷。

この事故を受けて、雷の発生が多い山東省はこのほど、緊急に落雷対策の点検を始めた。同省の過去のデータから平均値を算出すると、年間の死傷者200人、火災発生が約10件。パソコンなど電子機器の増加で経済損失は30億円ともいわれ、見過ごすことができない数字になっている。

梅雨も目前に迫り、雷が多くなる季節。具体的対策として、家を建てる際には屋根に避雷針を設置し左右対称にアースすること、雷雲が出たら作業を中止し、鉄塔や煙突、大木の下で雨宿りしないこと、木から3m以上離れること、雷がひどいときにはシャワーや電話機などを使用しない、などを呼びかけた。

また雷に打たれた人は一時的な仮死状態に陥ることが多いので、紫斑が出ていなければ助かる可能性が高く、人工呼吸と心臓マッサージを根気よく繰り返すよう指導した。5月29日21時1分配信 Record China(翻訳・編集/WF)

>一方、日本でも昨日落雷事故があった。

頭に落雷、男性けが=自転車で帰宅途中-東京

6月1日13時1分配信 時事通信

 東京都府中市日吉町の歩道で31日午後5時半ごろ、自転車に乗って帰宅途中だった男性会社員(41)が落雷に遭った。顔や右腕にやけどなどで約2週間のけがを負ったが、命に別条はなかった。
 警視庁府中署の調べによると、落雷は男性の右側頭部から右腕を通って地面に抜けたとみられる。
 現場は東京競馬場の東門前で、男性は傘を差しておらず、眼鏡を掛けていたが、眼鏡に落雷の痕跡はなかった。
 男性は落雷の衝撃で自転車ごと転倒し、目撃した通行人が119番した。 

>雷は苦手だ。このあいだの利根川歩きでも、一番怖かったのは野田市で出会った雹と落雷だ。間一髪のところで避難できたが、危なかった。
雷はいつ落雷するのか予測は不可能。雷注意報など気象情報に気をつけ、雲行きが怪しくなったら、早めに非難するほかない。

栃木県佐野市にある光産業株式会社の高村勝弘氏によれば
「日本の雷は、20KAが50%~60%と言われており、この20KAの雷エネルギーの雷撃距離が半径60m」なのだそうだ。「今までは、雷は高い所に落ちると言う定説でしたが、昨年の7月JIS規格が改定され、雷の考え方が、国際規格となり、その主流となる設計が回転球体法なる雷撃距離にての考え方になって」「この雷撃距離は、雷のエネルギーが大きければ大きい程距離が長くなり、エネルギーが小さければ距離が短くなるの」だそうだ。

雷用語
「歩幅電圧」:両足に電気が流れ、足を開いた分だけ電圧が違うこと。
「等電位」 :両足をならべて起立した状態ならば、電位差がないためほとんど感電のしびれ等が軽減される。
「雷撃距離」:雷の落ちる範囲、落雷の射程距離のこと。回転球体法といって雷撃距離を半径とする球内に入っていれば、雷はなんにでも落ちる。 金属を外したからといってその確率が下がることはない。
日本の雷の50%~60%が20KAのエネルギーその雷撃距離が半径60m。
ただし、自分がその半球内に入ったかどうかなんてわかるのは被雷してみなければわからない。
以下の用語はまだ未調査。
「雷撃様相」
「雷撃垂直進入角」

※こんな機器も販売されている。買おうかな。
携帯型雷警報器
  「ストライクアラート」 (StrikeAlert)


世界最古のメロン? ウリじゃないの? 

2007年06月01日 06時38分56秒 | 地球の不思議・宇宙の不思議
上の写真:下之郷遺跡から出土した弥生時代のメロンの果実=守山市教委提供
>先日、4億年前の巨大キノコ化石(プロトタクスアイティーズ)に驚いたが、今度はメロンだ。しかも「化石」ではない。ただ、私のイメージでは、これはメロンというより「ウリ」だな。

以下は朝日COM 2007年06月01日06時13分より

「世界最古のメロン」が出土 

 弥生時代中期の大型環濠(かんごう)集落として知られる滋賀県守山市の国史跡・下之郷遺跡(紀元前2世紀~同1世紀)で、果皮や果肉が残ったウリ科植物の果実の一部が出土し、DNA鑑定などの結果、遺跡と同時代のメロンと確認された、と市教委が31日発表した。専門家は「中国の遺跡で紀元300年ごろの果皮の出土例があるが、今回はさらに古く、世界最古ではないか」としている。

 国史跡の整備に伴う第61次調査で、9重の環濠のうち、最も内側の環濠(幅7メートル、深さ1.8メートル以上)から出土した。果実は約10センチ。果皮は茶色で硬く、果肉は白色で、果実特有の花落ちもあった。
 メロンの種子は各地で出土しているが、果実は初めて。水分を含んだ土に埋もれ、空気が遮断されて残ったとみられる。

 果実を調べた総合地球環境学研究所(京都市)の佐藤洋一郎教授(植物遺伝学)らによると、網目がある欧米由来のネットメロンではなく、大きさから東アジア固有のマクワやシロウリで、栽培していたとみられる。
 DNA鑑定では、ヒョウタンやスイカなど大きく5種に分けられるウリ科のうち、メロンと塩基配列が一致。放射性炭素の年代測定で、紀元前380~同80年のものと判明した。今後は糖度も調べるという。

 岡山大の加藤鎌司教授(植物育種学)は「下之郷遺跡では過去にもほとんど変色していない葉っぱが出土している。微生物のいない環境に偶然置かれ、腐らずに残ったのだろう」と話している。
 出土したメロンは2、3日に守山市服部町の市立埋蔵文化財センターで展示される。問い合わせは同センター(077・585・4397)へ。

> 「微生物のいない環境に偶然置かれ、腐らずに残ったのだろう」とあるが、これこそ今回の一番の発見ではなかろうか。たいへん興味を覚えた。
「水分を含んだ土に埋もれ、空気が遮断されて残った」ただ、それだけではないと思う。
研究者は「偶然」で片付けず詳しい調査を行うだろうが、続報に期待したい。