All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

9・18歴史博物館(中編)中国の旅(大連、瀋陽、撫順訪問)その22

2006年07月06日 19時49分18秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
上の写真は1992年の天皇の中国公式訪問の際に江沢民とともにここ9・18
歴史博物館を訪れたときのスナップだ。この訪問で天皇は次のような言葉を残
している。「我が国が中国国民に対し多大な苦難を与えた不幸な一時期があり
ました。これは私の深く悲しみとするところであります。」

下の写真は1997年にこの地を訪れた故橋本龍太郎首相。「以和為貴(和を以
て貴しと為す)」と揮ごうするところ。つい先日亡くなったばかりだが、中国側の
対応は極めて好意的であった。

以下は当時の中国国内新聞報道より
「橋本首相は6日午後に遼寧省瀋陽市に到着し、九・一八事変(日本名・満
州事変、1931年9月18日)のきっかけとなった同市郊外柳条湖付近の
満鉄線路爆破事件現場に建つ「九・一八事変博物館」見学した。「以和為貴
(和を以て貴しと為す)」と揮ごうした橋本首相は見学後のインタビューに
応じ、「この展示は私にも重苦しいものだった。だけど、それが過去の歴史
なんです。その重みに耐えないといけない」と語った。さらに「我々は歴史
を学ぶことはできる。しかし、その歴史を変えることはできない。直視した
上で、それにこだわらず一歩でも二歩でも友情を大きくしていくことが、日
中両国の将来のためになる」と述べた。 」


以下は<2005年3月16日の人民日報日文版より>
「反日教育」の「教師」はいずれも日本にいる。 2001年まで、中日両国
首脳の相互訪問はまだ中断せず、「政冷経熱」もまだ現れていなかった。
小泉純一郎氏が首相に就任後、第二次世界大戦のA級戦犯を祭った靖国神社
を4年連続して参拝し、再三にわたって戦争被害国の国民感情を傷つけてい
る。中国人は反感を抱かないでいられようか。中国人の反感は「参拝回数」
とともに増していくと言えないだろうか。こうしたことから「反日教育」の
最も印象深い「教師」とは、小泉首相にほかならないのではないか。

中国人の嫌いな日本人のトップは東条英機ではなく小泉純一郎なのだそうだ
が、「靖国参拝」の悪影響は計り知れない。今年の8月15日参拝も本人は行き
たい希望を隠そうとはしない。