信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

アミガサユリ

2024年03月31日 | 日記
ユリ科:Liliaceae バイモ属:Fritillaria 学名:Fritillaria verticillata var.thunbergii
和名:アミガサユリ 編笠百合 別名:天蓋百合、貝母 英名:Fritillary 原産地:中国

中国原産の帰化植物で、漢方薬用に中国から移入され、野生化もしている半蔓性多年草。生薬名を「貝母」と言って日本薬局方にも収められています。
近くの公園で野生化したアミガサユリが、春の花々と一緒に咲いていました。
   
花径は約3cm、花の形が編み笠に似ている、さらに花の内側に紫色の網状斑紋があることから「編笠百合」と名付けられました。
草丈は30-60cm。葉は広い線状で3-5枚が輪生、半蔓性で細い葉っぱの先がくるりんとカールしています。そんなところにも風情を感じます。
「花は野にあるように」千利休の教えですが、自然の命をただ一輪の花に集約させた茶花の美しさはたとえようがありません。生け花教室の「山村御流」でも「花は優しく野にあるように」といつも言われていました。
 このアミガサユリもそんな茶室を飾る花のひとつです 。

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アーモンド

2024年03月22日 | 日記
バラ科:Rosaceae サクラ属:Cerasus 学名:Cerasus dulcis
和名:アーモンド 扁桃 英名:Almond 原産地:アジア西南部

3月初めごろから近所の庭のアーモンドの花が咲き始めました。暖かい陽射しのもと開花が進んだようです。
        
アーモンドの花は桃によく似ていますが、桃より一回り大きく、桜より一足早く咲き始めます。
アーモンドの歴史は古く、旧約聖書にもたびたび登場。古くは料理の材料として、後にお菓子の材料として多く使われるようになりました。日本では1950年頃から、主に米国カリフォルニアから輸入されています。
食物繊維・V.E・V.B2・ミネラルが豊富に含まれ、生活習慣病の予防効果もあると言われています。我が家では、アーモンドチョコレート・ローストアーモンド・飲料「アーモンド効果」・アーモンド入りチーズなど、毎日のように食べています。
これから、スモモ・利休梅・桜などバラ科の花が咲いてきます。
 Spring has come!

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雪割草

2024年03月10日 | 日記
キンポウゲ科:Ranunculaceae  ミスミソウ属:Hepatica 学名:Hepatica nobilis var. japonica 和名:雪割草 別名:オオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウ 英名:Liver leaf 原産地:北陸地方、東北地方の日本海側日本

「ユキワリソウ」とインターネット検索すると、サクラソウ科とキンポウゲ科が表示されされます。どうなっているのかずいぶん迷いましたが、やっと分かりました。
「雪割草」は、キンポウゲ科ミスミソウ属の園芸名。
和名の「ユキワリソウ」はサクラソウ属のPrimula modestaで別の植物。漢字で表記することで、正式の和名ではないと言うことと、サクラソウ科のユキワリソウとは違うことを表している、ということでした。
 植木鉢のなかで雪割草の花が咲いてきました。とても綺麗な紫色のだったので写真を撮ってみました。写真は青味がかっていますが、実物は紫色! ピンクの花も咲いてきました。
        
長い冬をじっと耐え、雪融けとともに可憐な花を咲かせる雪割草。日本原産の多年草で、主に雪が積もる地域に自生。国内最大の自生地、新潟県では2008年「県の草花」に指定されました。
雪割草は温かい日光がさしたときだけ花が開き、曇ったり寒いときには花は開きません。花びらに見えるのは「がく片」、がくに見える部分は茎葉です。「雄しべも雌しべも数が決まっているわけではなく変異しやすいので多種多様な形が生み出され、その種類の多さが人々を魅了し続けている」そうです。
花の色は、青、白、ピンク、黄、赤、紫などたくさんあるようで、植木鉢の中にまだ咲いていない株があり楽しみです。

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クリスマスローズ

2024年02月09日 | 日記
キンポウゲ科:Ranunculaceae クリスマスローズ属:Helleborus 学名:Helleborus orientalis
和名:クリスマスローズ、寒芍薬 英名:Hellebore、Christmas rose 原産地:トルコ・コーカサス、ギリシャ

1月初め頃から蕾を膨らませていた最初のクリスマスローズが咲いてきました。
         
花弁に見える部分は「萼」、本当の花弁は蜜腺に変化しています。
雄しべと雌しべの奥にある変わった部位が何なのかと思ったら、花弁が変化したもの、どうして蜜腺と呼ぶのかわかりません。
      
少しうつむき加減に咲く花の姿がおくゆかしく優雅で、絵になる花です。
朝晩は非常に寒く、外に出るのもおっくうな季節ですが、クリスマスローズは蕾をもたげ始め、春の訪れを教えてくれます。クリスマスローズはどの地域でも、ウメが咲き始めるころに開花し、サクラが満開を迎えるころ、満開を過ぎるのではないでしょうか。ヨーロッパで「クリスマスローズ」と呼ばれているヘレボルス・ニゲルの開花はまだこれからです。

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侘助椿 白

2024年01月11日 | 日記
ツバキ科:Theaceae ツバキ属:Camellia 学名:Camellia wabisuke
和名:わびすけ 侘助 英名:Camellia 原産地:日本、中国?

新年早々、能登半島地震・日航機墜落事故など大変な年明けになってしまいました。ウクライナ戦争、ガザ・パレスチナ戦争の終わりも見通せません。

それでも季節がめぐって、草木は春の訪れを準備しています。
他の花に先駆けて、白い侘助椿が咲いてきました。
    
昨年の異常気象、猛暑日が続いてずいぶん木が弱ったようです。葉の緑が黄みをおび、花芽がたくさん落ちてしまいました。強い日光から守ってあげようと木全体を寒冷紗で覆ったりしましたが、対処しきれませんでした。
大きな藪椿の下に植わっている薄いピンクの侘助  と
かわいらしい胡蝶侘助 
は、大木の陰になり花芽の落下が少なかったように思います。
一重で開ききらず、実を付けない侘助ですが、凛とした花の姿から”侘び寂び”の茶華として愛用されています。

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