皆様 明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
太平洋のまん中、日付変更線をまたいで、新しい年がスタートしていく。
シドニーから東京、そして北京と東から西へ夜が明けます。 すると
あちこちで「あけましておめでとう」の声が響くのだろう・・。
今年は、この挨拶に、様々な思いが込められているに違いない。
無事に年を越せたという安堵、一刻も早くコロナ禍が終わってほしいと
の切なる願い、そして、この瞬間もウイルスと闘う医療従事者やエッ
センシャルワーカーらへの敬意・・・。 自らの命が、他者の働きや
犠牲の上に支えられている自覚は、昨年から日々、多くの人の胸で深
まった。 年が改まっても忘れてはならない。
子や孫らの帰省や会食もないお正月。 日本海側に住んでおられる方は
こんな年始か。 「大雪のもの静かさや明の春」(高井凡圭)。 太平
洋側の方々の心の内は、こうかもしれない。 「元日の空青々と淋し
けれ」(原石鼎)。 東京都の昨日の新規の感染者数は1300人超。
おのおの対策を徹底し、明るさへの兆しもさがし求めよう。
「どこかで / あたらしい山がむっくり / 起きあがったような・・・」。
"新川和江さん"の詩「元旦」は1年で最初の朝の高ぶりを、同じスタ
イルで描く。 「どこかで / あたらしい窓がひらかれ / 千羽の鳩が放
されたような・・・」。 言葉の力と人間の可能性への信頼を感じる。
「どこかで」を集めた先に光が見える気がしてきませんか・・。
私共は老人夫婦なのでな今年も健康を第一に牛歩のごとく一歩・一歩
着実に他の人と比較せず自分のできる範囲で歩んでいけたらと十分
と思っています。