自宅システムの音質レベルが「オリンパスシステム」に近づいて来た。自宅システムで「新参機器」はSONY TA-4300Fチャンデバのみ。このチャンデバも2月25日から使い始め、約1ヶ月半を経過して来た。(累計250Hr以上の鳴らし込み) 昼間オリンパスシステムで聴いたニールセン作曲:「アラジン」ネーメ・ヤルヴィ/イエーテボリ交響楽団を昨夜自宅システムでも聴いて見た。ほぼ同じくらいのグレードのサウンドが出て来ている。
チャンデバのSONY TA-4300F(1970年製:入手価格:送料込み¥4万円)に対し、オリンパスシステムで使用しているアキュフェーズF-25V(2002年製:入手価格:約¥30万円)で、製造年代や入手価格に相当な開きがある。しかし出てくる「音質」は互角である。使ってみて分かる事だが、このTA-4300Fはかなり使えるチャンデバである。一応割高であるが「メンテ済」のモノを購入した。
サブシステムで使っている2台目のTA-4300Fの入手価格は送料込み¥2万円である。こちらも問題なく使えている。かなり音質グレードも上がって来た。
今回、パワーアンプの追加でSONY製の①TA-N86 ②TA-3120 ③TA-3140F の3台を購入した。それぞれ発売年代が違う。価格も中古なので非常にリーズナブル。しかし求める「音質レベル」は同じだ。
年代が異なればアンプの作り方そのものが変わっている。1970年頃は、電子部品を単体で基板に挿し、裏配線で回路を作っていた。非常にメンテがやり易い上に、私流の「音質対策」が非常にやり易い。・・・高性能化させ易い。これに対して1980年代以降は「プリント基板」が多用されている。プリント基板も時代とともに大幅に変化はしてきているが、「リフロー半田」を使った基板になると、簡単には電子部品の交換は出来なくなっている。この場合は「基板ごと交換」になりやすい。多種の電子パーツの載ったプリント基板のストックは簡単には行かない。結局「交換基板がない」と云う事でそのアンプの寿命が終わる。
個人的には1970年前後頃の、技術者たちが「良いものを作ろう」と奮闘した時代の製品に、本質をとらえた音質対策をしたアンプを目指した方が、廉価で音質グレードの高いアンプが作れると思う。高価なアンプでなければ「ハイエンドの音質」にならないと思うのは浅はかな考えだと思う。最後は「技術力」と「経験」が生きてくる。