Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

昨日はプチオフ会

2013年06月21日 | ピュアオーディオ

先日お知り合いになったSさんと午後からプチオフ会をしました。SPの自作をされているとの事なので、スキルの程度を知っていただく為に聴いていただきました。

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オフ会は「音楽部屋」。オリンパスを設置している一軒家です。オリンパスの仕上がり具合は先日の日記にも書いた様にまだ不具合点が多く、自分的には50%の出来と思っています。

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Sさんの感想は、「今でも十分使えるサウンドが出ている」との事でした。これだけ複雑なシステムなのにフルレンジの様な音の繋がりだとおっしゃっていました。

昨日は断続的にドシャブリの雨でした。こんな日は安心して「大音量」が出せるので(近所迷惑に考慮)急遽お誘いしました。

個人的には50%の出来なので、お聞かせするのは不本意なのですが、「F25V」(チャンデバ)が活性化する前のサウンドを覚えていて欲しかった点が有ります。次回8月頃には、本領発揮する頃に再度聴いていただく予定です。


現状のオリンパスのもの足りない点

2013年06月20日 | ピュアオーディオ

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やっと3ウェイマルチアンプにしたのですが、まだ旧事務所の時のサウンドになりません。
SPを設置している壁面の幅が2.8m程しかないので、HL88と壁面との距離が25cm程しか取れません。従来のテストでは30cm以上欲しい処です。音の跳ね返りで濁りを感じます。

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プリアンプも管球式にした為、クラシック系は艶やかで不満はないのですが、JAZZ系になるとダンピング性が物足りなくストレスを感じます。高域の音の繊細感も物足りません。

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ソース系やパワーアンプ系は旧事務所の時と全く同じですので、こちらには不満は有りません。ただ床面の強度が相当落ちていますので、強烈な低域を支える強度が不足している様です。

この所連日の雨でプリアンプの移動が出来ないで停滞しています。レビンソンのプリを試して見ようかと考えています。


自然の原理と法則と電気の原理と法則

2013年06月18日 | ピュアオーディオ

オーディオは電気の原理と法則と自然の原理と法則にしたがっていると考えています。オーディオの基礎的技術に目を向けたのはその観点からです。

例えば音の伝わり方(伝播)は自然の法則に従っていますし、振動の伝播や整振作用も自然の法則からは逃げられません。振動の減衰モードは材質の違いも有りますが大まかには自然の法則に乗って減衰して行きます。

電気についても「オームの法則」や「フレミングの右手・左手の法則」等に従って設計や動作をしています。電気信号をSPを介して物理的な運動に変換しているので、それらの基本的能力を上げる事は、出来映えとしての「音質」に大きな影響を与えると思っています。

オーディオを「機器の交換」だけの観点で見るのは、「まぐれ」を探している事に等しいと思っています。色々な実験をする事(仮説を立てる事)でその結果が出ます。良かった場合より悪かった場合が多く出る程ノウハウは積み重ねる事が出来ます。「失敗から学ぶ」事も出来ますが、「何故良かったのか?」・「何故悪かったのか?」を考える事の方が原理・原則を学ぶ良い機会だと思います。

「良かった」には良かった理屈が有り、「悪かった」には悪かった理屈が有ります。その理屈を考えないで進歩やスキルの上達は有りません。オーディオもしかりだと思います。ただ一人で実践できる量と時間・経済状態には限りが有りますので、全てをやれる訳では有りません。


SP間にラックを置く事は・・・

2013年06月17日 | ピュアオーディオ

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上の写真の様に、SP間に背の高いラック等を置く事を皆さんはどう考えて居られるだろうか?一般的には「定位」が悪くなる、音像が割れる・・・等々の悪い影響が出る事を予想されると思うが、個人的には「問題なし」と考えています。

音が面で出てくれますと定位も音像にも何の影響もない様だと思っています。定位や音像が悪くなる様なら何処かおかしい?と考えた方が良いと思います。

現状の音場の出来方は、SP間全面から音が出て来る様で、定位もオペラのステージも再現出来ています。ラックの部分は音場が透けて見える様になる様です。これは「電源系」が効いていると思います。電源系をグレードアップさせると「見通しの良さ」になって現れます。


プリアンプの重要性

2013年06月15日 | ピュアオーディオ

CDが導入されてパワーアンプにダイレクトに接続して使っておられる方もいるが、個人的にはプリアンプが有った方が「音楽性」(表現力)が高まると思っている。実際にパワーアンプにダイレクト接続して試聴も何度か実験したが、「味気のなさ」に聴いていてつまらなくなってしまう。

システムの中でプリアンプの占める影響は非常に大きいと思っています。以前使っていたアキュフェーズC280やC290とマッキンのC40では「音楽」が別物みたいに聴こえる。管球プリのサウンドでもまた変わる。

何故この様なプリアンプの話題にしたかと云うと、オリンパスシステムのプリアンプの交換を考えているからです。Tr型だ管球式だは関係なく、その機種の作りでサウンドは換わってくる。

現状使っている管球プリは、特別製作品なのですが、自宅で使っている同じ特別製作品のC22モドキプリには音質が及びません。

現在使っている管球プリではモニターライクな使い方には向かないようだと感じています。サウンドにキレや瞬発力が不足しているように感じます。クラシック音楽、特にモーツァルト等の弦楽器をうまく使った音楽には合うのですが、パーカッシブな歯切れの良いサウンドに向いていない。C290を使っていたときのサウンドが頭の中にこびりついているので、容易にその違いが判ります。

Tr型プリの歯切れの良いサウンドが恋しくなっています。


柔らかい音

2013年06月14日 | ピュアオーディオ

昨日の説明では判り難かったと思いましたので、再度別の見方で述べて見たいと思います。良く調教されたシステムでは「柔らかい音」を出していると思います。この「柔らかい音」が私の言う「球面波」と読んでいる伝播の仕方です。

「柔らかい音」を出す為には、①SPユニットの特徴 ②アンプの選択 ③出力・音圧と能率の関係を理解してシステムを組むべきと思います。

#375等の2インチスロート(4インチダイアフラム)のドライバーから「柔らかい音」を出す為には、出力の小さな良質なアンプの方が有利と思います。Tr型とppタイプ管球型では出力数値は大きく違いますが、殆ど変わらない音圧を感じます。シングルタイプの管球アンプではppタイプの約半分くらいの音圧になるようです。

Tr型アンプでも各メーカーによって音色やドライブ力が違うように、管球式でも回路やパーツ、作り、球(初段管・出力管・整流管等)で大きく違ったサウンドになります。それらの中から最適なものを見つけ出すのは至難の業かもしれませんが、それを意識してやる事はできます。


SPユニットとアンプと音波の伝わり方

2013年06月13日 | ピュアオーディオ

音の伝わり方は「球面波」(水面に石を投げ込んだ時の波紋の様な)が理想と思います。自然界ではこの球面波ばかりでは有りませんが・・・。

オーディオでは楽器の音を伝える訳ですが、楽器によってその音波の形・伝わり方は違うと思います。しかし自然界で最も多く感じるのは「球面波」ではないだろうか?

JBLやALTEC等の高級SPでは低域にコーン型、中高域にホーン型が使われています。ユニットの方式が大きく違いますので、1台のアンプで低域~中高域までを鳴らし切るにはチョッと無理が有ると云うのが私の結論です。

音変換効率やユニットの能率が2倍以上違えば音圧を合わせるのは非常に難しいと思う。それをネットワークで対応しようとすれば中高域の音質や音数を犠牲にしなければ合わせられないと思います。

私の使っている自宅のシステム(SP-707Jシステム)では、低域にD130(能率101db)に対し、中音の#375は118db有ります。3dbで能率は2倍になりますので同じ音圧を得るのにD130:1Wに対し#375は1/32W以下(0.03W以下)で済みます。

オリンパスシステムをマルチに戻した理由はこの点に有ります。低域も中高域も中途半端なドライブになってしまい、肝心の音数や音の表現力が削がれてしまっているからでした。

JBLやALTEC等の低域にコーン型、中高域にコンプレッションドライバー+ホーン型を使っているなら、それぞれ別のアンプでドライブした方が良いと云うのが私の結論です。別のアンプと云っても同じ出力では音圧は合いません。出力が大幅に違うアンプの方がより合い易いでしょう。

アンプの出力は絶対的な「音圧」を伴っています。ホーン型で球面波は低い出力の方が出やすい様です。コーン型は元々動作が鈍いですので、スピード感を上げる為にハイパワーアンプが似合う様だと思います。

ハイパワーアンプをホーン型に使えば「尖塔型」の波形で飛んでくるでしょう。110db近く有るホーン型SPユニットには2Wの出力でも十分でしょう。2Wや10WのTr型アンプは殆ど無いのが実情で、これがホーン型を「難しいユニット」にしているのかも知れません。


スピーカーの魔力からまだ卒業できない

2013年06月12日 | ピュアオーディオ

皆さんはどうお考えなのだろう?

オーディオを始めるとまず「スピーカーを何にするか?」を一番最初に決めるのが常道だと思う。そうやってメインスピーカーを決めても、サブスピーカーを持ちたくなるのがオーディオ好奇心。

各云う私も色々なSPを手に入れては楽しんで来た。初めはJBL:L100とサンスイ:SP-100で始まり、タンノイ:アーデン、JBL:4343と来て一段落。#4343も25年も使えば飽きが来ますし限界も見えて来ます。

その後、オリンパスやレクタンギュラーヨーク、A7、SP-707J、SP-LE8T、ハーベス、スペンドール・・・等々有名処のSPを手に入れては手放して来ました。

メインSPが決まるとサブSPが欲しくなるモノですが、この頃ではサブSPを避け始めています。何故なら「自宅で最高の音質」はメインシステムになるからで、音質の低いサブ機を聴く気にならない事と、小音量の再生でもメイン機の質感に及ばないと云う性能面の格差が付いてしまいました。

それでも「このSPはどんなサウンドがするのかな?」と好奇心がもたげます。


オリンパスシステムの再マルチアンプ化のサウンド

2013年06月11日 | ピュアオーディオ

昨日念願の再マルチアンプ化をしたオリンパスを今日も聴いています。昨日は繋いだばかりでしたので、まだ寝ぼけたような処が有りましたが、今日の夕方にはかなり良いサウンドに戻っていました。

試しにipodを繋いで見ましたが、ビックリするくらいのサウンドになっています。これまではCDをとっかえひっかえしながらエージングをしていましたが、これからはipodでも出来そうです。ネットワーク方式の時はipodはとても使えませんでした。

完成度のチェックはいつものCDで行います。本日の結果では「ヌケがいまいち」と云う所です。旧事務所でのサウンドが耳に焼きついていますので、この辺の判断は間違いないと思います。F25Vの「活性化」の為、ただ聴きを続けるしか有りません。

音数的には元の3ウェイにかなり近づいていますので、非常に好ましい状況と思います。JBL#375ウィを使った3つのシステムのうち、2セットはマルチ化しましたので、最後の自宅のシステムもマルチ化を視野に入れ始めました。パワーアンプは確保していますので、チャンデバとケーブル類を揃えれば直ぐにできますが、ケーブル類を揃えるのも一苦労します。


オリンパスシステムの3ウェイマルチアンプ化実施

2013年06月10日 | ピュアオーディオ

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昨日までF-25Vのラインアンプは2ウェイの状態でした。

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本日ラインアンプを追加して3ウェイ化しました。高域用のパワーアンプから高域用ツィーター群までのSPケーブルも完了し、やっと元の状態(機器のみ)になりました。まだ音質の方は追いついていません。繋いで直ぐに本領発揮とはなりません。これから鳴らし込みにかかります。約1ヶ月もすればかなり元の音質に近づけると思います。