音楽部屋には2セットのサブシステムが有る。今回の新作最高峰ラインケーブル+SPケーブルでかなり良いサウンドをどちらも出している。
1)JBL:LE8Tシステム(20㎝シングルコーン)・・・ケンソニックC200+P300の組合せ
2)オルソン:S-968システム(30㎝Wコーン型フルレンジ)・・・パイオニア C3+M4の組合せ
どちらもわざと45年前の当時のフラッグシップアンプを選んで購入した。価格がこなれて安く手に入る事も有りがたいが、当時のアンプの「実力」を確認して置きたかった。
どちらのシステムも一般の方なら「メインシステム」として使える性能を持っている。ユニット1発の非常にシンプルなSPシステムだが、非常に良いバランスとエネルギー感も有り、国産38㎝クラスのスケール感を出してくる。どちらも「フロアー型」クラスのサウンドを出してくる。20㎝と30㎝の口径の違いで、スケール感やリアリティでオルソン:S-968の方が一歩上を行くが、LE8Tもシングルコーン特有の「音のバランスの良さ」でこちらも捨てがたい味が有るのだ。
ただ、サブシステムに2セットは必要ない。どちらかを処分することを考えてはいるが、SPスタンドも2セット本格的なものを用意している。なかなか手放せない要因だ。
アンプの方の評価としては、アキュフェーズのアンプは非常に頑丈な作りで安心して使える。当時アキュフェーズのアンプは基板に制作担当者の名前を入れて、責任と保証をして制作していた事を思い出した。45年前のそのままに近い性能を出していると思う。唯一パワーアンプのゲインコントローラーのガリが有る。MAX位置で左右の音のバランスが取れるので特に支障はない。透明感と色付けの少ないサウンドは安心して使える。電源インレット化やヒューズの高グレード化でオリジナルのC200+P300のサウンドではない。音質的にも十分な性能を確保している。
一方のパイオニアのC3+M4も1品作りで制作された「特製品」だ。当時は高根の花だったが、45年も経てば手頃なお値段で手に入る。しかし、今でもオーディオファンが多く、入手競争は激しい。音質的には純A級アンプらしく、非常に暖かい質感で切れの良いサウンドを出してくる。電源ケーブルをインレット化して良い電源ケーブルを使える様にしているのでオリジナルのC3+M4とは一線と画す音質とエネルギー感・スケール感に仕上がっている。唯一の泣き所は、「放熱」が多い点。現在M4のパワーSWが故障している為、インレットプラグの抜き挿しで電源をON・OFFしている。・・・修理しなければ・・・。
どちらを処分するか?悩ましい・・・。更にもう1セットサブシステムが有る。(D208システム)・・・こちらも考えないと・・・。沢山システムを所有するのは良いが、最適な置き場所を確保する事と「お守」をしてやらないといけない。既にJBL#375を使ったメインシステムとして「オリンパスシステム」・「自宅システム」を持っている。こちらの方をメインに聴くべきだと思う。