Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

PYRAMID T-1H を見直しています。

2008年03月20日 | ピュアオーディオ

PYRAMID T-1H を今日は1日中聴いていました。聴くにつれ「馴染み」が出ているようで段々とその良さが判りつつ有ります。

このツウィーターの諸特性は ●周波数特性:3000Hz~100KHz(推奨クロスオーバー3000Hz以上)、●出力音圧レベル:93db、●最大入力:200W ●重量:3.85Kg と一般のリボン型と段違いのレンジ・音圧と耐入力です。

サウンドにもそれが出ています。これがリボン型かというくらい「力感」が出ます。サウンドの「キレ・ヌケ」が抜群でトランジェント性能が優秀なようです。それでいて透明感が素晴らしいです。だからと言って「無味な蒸留水」ではなくて心地よい音色を持っています。通常のツィーターとしても使えそうです。

S54年1月発行のステレオサウンド別冊「世界のツィーター55機種の試聴とその選び方使い方」では

「どこといって特徴的な音がしない」(瀬川氏評)、

「このレコードの音はこういう音ですよとスッと音を出してきてくれる」(黒田氏評)、

「ともかく自然でちょっと聴きには何ということはない音受け取られてしまう・・・誇張感が全然ないだけその理想に近いと言えるのかもしれない」(井上氏評) 

とつかみ所のないようなコメントがされているが「解像度の高さ」(情報量)は認知されていました。

自分で使ってみて「これは非常に素晴らしいツィーター」だと思います。うまく使いこなすことを要求するツィーターだと認識しました。他のリボン型ツィーターとはエネルギー感とSN比が違いすぎるのでこちらの方が戸惑ってしまったようです。

聴き込むにつれ「音数の多さ」と「エネルギー感」の高まりをシステム全体で表してきているようです。しばらくはこのユニットにはまりそうです。


PYRAMID T-1H をどのシステムに使おうか?

2008年03月20日 | ピュアオーディオ

Pyramidt1h5 昨日からPYRAMID T-1H リボンツィーターをオリンパスシステムで使って試聴をしていますが、システムトータルのサウンドとしてデッカリボンシステムと比較して「負けている」様な気がする。

単体のツィーターとしては2枚も3枚も上を行っているのは判るのですが、全体のシステムのサウンド(表現力)としては窮屈さを感じています。

Pyramidt1h4 JAZZだけなら文句なしにピラミッドと思います。音数が多くて、キレが良くて、低音が良く弾みます。音色も非常に美しいです。しかしクラシックのオペラを聴くと「ステージ感」が後退しオーディオっぽくなります。

「録音されたその場の雰囲気」を正確に出すと言う点ではデッカの方が上手く再現してくれます。少なくとも私にはデッカ+ビクターのリボン型の方が好みです。

バイオリンの再現はデッカの方が上です。パーカッションはピラミッド。まだ繋いだばかりですのでピラミッド+ビクターリボンの組み合わせも試していないので何とも云えません。

ピラミッドのサウンドは非常に魅力の有るサウンドである事は確かですが、システムの音色や表現力を支配するような機器ですので「自然さ」を比較して使うシステムを選びたいです。今の状態ならこちらが専務宅に行きそうです。

色々なCDを聴いてじっくりと適正を選びたいと考えています。