Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

マルチアンプの極意

2008年03月05日 | ピュアオーディオ

事務所に見えられるお客様にオリンパスシステムをお聞かせすると必ず言われる事が有ります。

「フルレンジの様にマルチシステムが鳴っているのをはじめて聴いた」と。

はじめからこんなに上手くなっていた訳では有りません。オリンパスを入れた直後はそれはそれはひどい音でした。5分も聞けばSWを切りたくなるような「殺人マシン」に近いサウンドでした。

初期の頃は低・中域にハーマン・カードンのサイテーションXXとX-1のパワーとアキュフェーズのA20Vでやっていたものですから、低中域のゴリゴリ感と音の粒立ちが太くA20Vとは合いませんでした。

はじめから低域にはアキュフェーズのM-100を使う予定でいましたので、予算の都合と良い出物がなく、放置されて死んでしまったM-100をメーカーに送付して「オーバーホール」で生き返らせました。その後もメーターが死んでしまいやむなく高いお金を注ぎ込んでメーカーで部品交換してもらいました。部品もこれが最後らしかったです。

実はM-100はこのアンプの前にも1セット購入しましたが、1台がオーバーホール不能の物をヤフオクで掴まされ、前述のM-100を導入するまでに1年がかりでした。

話が反れましたが、アンプを全てアキュフェーズに揃えたのは「メンテナンス」を考えてのことです。マッキンのMC2500を20年近く使ってきていましたが、M-60を購入したときに聴き比べをしましたら低域は断然マッキンが良く、高域はアキュフェーズが良かったので、低域だけならダメだった時はMC2500を使えば良いや!と考えてのことです。

M-100は最初は低音が出ず随分と悩みました。しかしこの図体ですから出ないはずはないと信じて使い込んでる内に何とか引き出す方法を考え付きました。

それは、ケーブルを全て同じグレードで統一してやる事です。このケーブル合せをするとバランスが良くなり、低域・中域・高域が上手くバランスします。バランスが崩れますと低域が足りない、高域がきついとなります。

はじめはベルデンのケーブル(8412?)RCAで全てのケーブルを統一しましたが、その後8412XLR。自家製でケーブルを作るようになると、SK-3で統一、その上のSK-5が完成するとSK-5で統一、「化け物シリーズ」→「ルシファーシリーズ」と完成度を上げて来ました。

音の品位や音数はケーブルであらかた決まります。インコネばかり統一してもバランスは揃いません。ここで重要なのは「電源ケーブル」と「SPケーブル」です。

全てのケーブルのグレードを合わせると驚くほどに「バランス」が取れます。このバランスの取れたサウンドがオリンパスシステムの秘密です。

ただ多くの人が「これくらい」となめている所に注意を払って揃えています。だから簡単にはオリンパスシステムのサウンドは真似できません。