この頃 SPケーブル SCS-34 (ルシファー)の貸し出し依頼が増えています。このケーブルのサウンドを一度聴いてしまうと「もう戻れません」。他社の50万円/mのケーブルがかすんでしまいます。
音に芯が有るのに間接音が柔らかく包み込むサウンドは「ルシファー」独特のサウンドです。うるささを感じないけれど低域も高域も相当に伸びてワイドレンジです。
このケーブルを作ってみて気付いたのは、「ケーブルには周波数が有る」と言う事です。1本のケーブルにはそれぞれ一定の再生周波数が有るということで、言葉ではなかなか伝えるのが難しいです。
同じケーブルを2本使うと同じ周波数が強調され、団子型のバランスになり易いです。ですから安易にW線にすれば良いというものでは有りません。
ルシファーはメインとなる1本のケーブルの周波数(サインカーブ)に別のケーブルでコサインカーブのケーブルを組み合わせるという「イメージ」で開発いたしました。言うは簡単ですが合わせるのは大変です。
周波数という言葉を使っていますが、これはサインカーブを頭の中に描いてください。+側の山の部分で音が出ていて、谷の部分では音は出ません。このサイクルの密度が詰まって「音が途切れずに」聴こえているように感じます。しかし、ルシファーは基本ケーブルに山と谷の部分にコサインカーブを描くケーブルを併用していますので、更に山や谷が詰まっています。殆ど「谷」をなくしてしまっています。
ちなみにスーパーマニアの皆さんに好評のSCS-33でさえSCS-34(ルシファー)の音を聴くと「「アー」と言う音が「アッアッアッアッアッアッ」とスタッカートの様に聴こえます。SCS-34の音はテヌートの様に繋がっているんです。なめらかです。しかも基音が重ならないので音が濁らず、間接音として出てきますのでうるささが殆ど有りません。
このSCS-34のサウンドを聴いてから元に戻すと「大幅な質感低下」で、今までの装置で音楽を聴くのが嫌になってしまいます。
おかげでミニシステムにもSCS-34を使わないと使えなくなってしまいましたので全てを揃えるのに苦労を致しました。
ちなみにこのケーブルは当社独自にスーナー社に特注で製作していただいたケーブルでしか出せませんので、市販のスーナーケーブルではこのサウンドは作れません。