こんな風景を見たくて歩いている。
目の前に広がっていて、例えばあの木下に行ったら触れるんだと思う。で、歩いていくと何もない。どこに行ったのだろう。手を伸ばせばあるはずなんだけれど、つかめない。
白い闇夜のよう、向こうから黒い影が出てくる。待っていると散歩師たちが近付いてくる。で、振り向くと、既に白い闇夜の中に。じゃ、彼ら散歩師たちはほんとに手を伸ばせば、届いたんだろうか。
神社下の公園に着いた頃、太陽が高架橋の向こうから顔を出した。橙色の光線と靄とがあいまって、草たちが燃えている。だが、そんな火は実際存在しない。
会話をする。明かにそこにいると思う。だが、どうして朝靄の中ではそれがわからなくなるのだろう。どちらが真実? あの白い靄には魔物がすんでいるんだろうか。
今日の一枚:西の空、まだ星が瞬く。東の空はオレンジ色になり始める。畑を見ると靄なんだろう、オブラートが漂う。急がなくては。土手まで着いたら!
目の前に広がっていて、例えばあの木下に行ったら触れるんだと思う。で、歩いていくと何もない。どこに行ったのだろう。手を伸ばせばあるはずなんだけれど、つかめない。
白い闇夜のよう、向こうから黒い影が出てくる。待っていると散歩師たちが近付いてくる。で、振り向くと、既に白い闇夜の中に。じゃ、彼ら散歩師たちはほんとに手を伸ばせば、届いたんだろうか。
神社下の公園に着いた頃、太陽が高架橋の向こうから顔を出した。橙色の光線と靄とがあいまって、草たちが燃えている。だが、そんな火は実際存在しない。
会話をする。明かにそこにいると思う。だが、どうして朝靄の中ではそれがわからなくなるのだろう。どちらが真実? あの白い靄には魔物がすんでいるんだろうか。
今日の一枚:西の空、まだ星が瞬く。東の空はオレンジ色になり始める。畑を見ると靄なんだろう、オブラートが漂う。急がなくては。土手まで着いたら!