二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

WWOOFのホストのこと

2009-11-06 10:46:01 | 徒然に想う
ジェラルディンは名言をはく。今回はこんな言葉:ハァームはハームであってはならない。農場は、生き物を痛めつけるところではない。確かに観ていて、彼女はそのために全身全霊を尽くしているのが解る。牛たちは愛玩動物ではない、食べ物だ。食べるために殺すではないか。もちろん。でも、それは痛めつけるためじゃない。健康に育ってくれるようありとあらゆる努力をする。牛たちに話しかけるが、会話しているのではない。観察の際の独り言。牧場にまいたクローバーが芽を出せば大喜び。足下気を付けろ、とうるさい。トラクターの油圧系から油が牧場に垂れそうになれば、形相が豹変する。

ある日帰ってきて、ホリーは森に帰ったと沈んだ声で囁いた。疲れ果てていた。ホリーは搾乳する牛の一頭。雄牛とかけあわせお腹が大きくなってきたので、アリース、ロリーナの住人で獣医さん、に調べてもらった。答えは、妊娠ではなくガンのような病気。翌日だった、苦しまないようにと手を下した。その潔さというか、激しさというか。

くれぐれも勘違いしないで欲しい。動物たちはあくまで食べ物で、ペットじゃない。自分で食べるものは、自分で育てる、大切にする。食べ終わるまで最善を尽くす。森に帰したのは、不必要になったからではない。愛するが故、愛するものが苦しむのはを耐えられない、それだけ。

こんな人だ。

そんなとき、どんな行動を取るだろう、取りますか?





今日の一枚:立冬。出掛けていた二週間のうちに秋を楽しむ間もなく、冬を迎えてしまった。日に日に太陽が顔を出すのが早くなる。南側のベランダから東を望む。