通天閣の近くに20階建てホテルを造ります――。大阪市は8日、「星野リゾート」(本社・長野県軽井沢町)が2021年度内のオープンをめざし、19年度内に着工すると発表した。客室は600を超え、最上階に夜景が一望できるバーやレストラン、2階にはお好み焼きなど大阪の食文化を堪能できる店も入る。

 大阪市によると、建設地はJR新今宮駅北側にある約1万4千平方メートルの工場跡地。学校の建設予定地として市が購入したが、計画が進んでいなかった。周辺は超高層ビル「あべのハルカス」や天王寺動物園などがあり、商業施設が集まる場所。市がホテル誘致などを念頭に昨年9月から事業者を募ったところ、星野リゾート1社が応募し、土地代として約18億円が提示されたという。

 星野リゾートは国内を中心に高級温泉旅館などを展開しているほか、スキー場やゴルフ場などのリゾート施設も運営している。