映画 「海よりもまだ深く」
………誰でもなりたかった自分になれる訳じゃない……
小学校の時は、いい加減な父親への反発から、公務員になりたいと思っていた
主人公は、かなりいい加減な生活をしている。
離婚した妻に未練たらたら。
子どもも、愛しているが、
思うような対応ができない。
本当に、ありそうな家庭の風景、
『なに、このいい加減さ!だめでしょ。信じられない……』
思わず、何度も つっこんでいる自分がいた。
主人公の母が、ラジオから流れるテレサテンの歌のフレーズ
「海よりもまだ深く」誰かを愛したことは無いとつぷやく。
海よりも深い愛って、
なんだろう。
やはり、親が子どもを思う気持ちかなあ?
とにかく、ごくごく庶民の生活が
淡々と描かれている。
平和じゃなくて、貧しくて 切ない!
私は、
子どもの頃から、「女も、資格を持たないと苦労する」と母に言われて育ったから
保育の短大を出て、地方公務員の保育士になった。
40年、勤めあげ、今は、年金暮らし。
しかし、まだ、生きている。
なりたかった仕事は、嫌になるくらいした。
でも、まだ人生は続いている。
海よりもまだ深く愛したことはあると思うけれど
長く生きてきて、
今は、飽和状態。