eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

延長線上に将来はない

2011-09-24 12:00:00 | Life in Tokyo
先日、
「自分がかわらなければ、未来は、いまの延長線です。」
と書きました。

それは、「延長線上に将来はない」ということでもある。

世界経済や日本国債の破綻がさけられないなかで、また、IT技術をはじめ、産業や生活の基盤が急速に変化するなかで、そして、はげしい人口の減少がすすむなかで、現在の延長線上に将来をえがくことは、すべての企業と人にとって不可能なことです。

いまのまま無為に惰性ですごすなら、まちがいなく、きびしい未来がまっています。

わかっているのだから、かわらなければならない。

どうかわるのか。すべての企業と個人には、その模索と試行錯誤があります。だれも、これが正解だと信じる道をすすむしかない。

チャンスにする企業や人も多いでしょう。
規模の大小や能力ではなく、時代を的確にとらえて行動したものが、チャンスをいかす。どんなに大きく、強くても、延長線をかえなかったり、方向をまちがえればあっけない。

かわらなければならない。








リーダーの不在と民衆の底力

2011-09-23 10:52:40 | 読書/新聞/映画など
今回の東北災害は、日本のリーダーの極端な能力不足を世界に知らせる結果となりました。あきれはてるというとともに、不安も生み出した。

一方、日本の民衆の底力には、目をみはったと思う。信じられないほどの根こそぎの打撃をうけ、原発事故のおいうちをうけながら、暴動や大混乱ではなく、忍耐強く対応していることは、世界の共感と支援を呼び起こしました。

江戸時代以来の日本の民衆の底力が、あらためて示されました。

グローバル時代の教育研修はどうあるべきか。

日本のリーダー層の弱さは、日本文化の特徴ともいえるかもしれません。そのリーダー層をたくましく育てることも重要な課題であることはだれも指摘しており、まちがいないでしょう。

一方、日本の大多数のひとたちの力を過小評価してはいけない。大多数のひとたちの底力をさらに底上げすることも、もっとも重要な課題です。民衆のなかに、おおくのリーダーがいて、現場の対応力は抜群です。大多数のひとたちの、困難ななかでの判断力や行動力はすばらしいものです。




上海で通常業務

2011-09-23 10:34:07 | Life in Shanghai
東京はきょうは休日ですが、上海は通常業務です。

おだやかな秋の日になってきました。

ネットラーニンググループの中国で展開するeラーニング事業は、ほぼ3年をへて、いよいよ本格的な飛躍の時期をむかえています。

提供するサービスの内容もどんどん多様化してきました。中国を拠点に、中国国内だけではなく、日本をふくむ世界へサービスを拡大していきたいと思います。


上海にいます

2011-09-22 15:54:07 | Life in Shanghai
気温は25度くらい。快晴です。

上海の事務所は、きょうで5か月ほどの上海勤務をおえて帰国する開発部員や、あたらしく総経理に就任する汪君などをくわえて、出張中の2人もふくめると、何人か机に座りきれない密集状況です。業務が充実してきました。

汪総経理は、東京での3か月の研修をおえて、10月1日に正式に就任します。きょうから、上海にきて木村総経理と引継ぎをしています。

かなり大型案件の受注もあり、全体に飛躍の時期をむかえています。

中途半端はだめだ

2011-09-21 08:44:38 | Life in Tokyo
ものごとは根本から考え、方針と実行は中途半端はだめだ。

戦力の逐次投入は最悪だといわれるが、そのとおりだと思う。解決のための資源は集中的に投入する。

改革は、ときには、もっとも保守的な役割をはたす。

決断とは、本質的なところに判断基準をおくこと。無数の判断基準があり、並存させると、方針が曖昧になる。

日常的には、解決が困難なことを棚上げにして、しだいに忘れてしまう。結局、中途半端になる。

ところで、
「徹」という名前は、「徹する」こと。また、「轍(わだち)」に通じて、先人に学ぶこと。

宇宙は本当にひとつなのか

2011-09-20 09:00:00 | 読書/新聞/映画など
村山斉『宇宙は本当にひとつなのか』(講談社 BLUEBACKS、2011年7月20日、820円+税)

著者は、東大国際高等研究所数物連携宇宙研究機構機構長。専門家がやさしく書いている。

「2003年にこのような考え方がすっかりひっくりかえってしまった。」
つまり、この年、すべての元素のエネルギーが宇宙全体の4.4%しかないことがわかったのです。全体の約23%が暗黒物質、約73%が暗黒エネルギーであることを人類ははじめて知ったのです。

太陽系よりも宇宙がはるかに大きいことがわかったのが、1840年です。

いま、その宇宙観が劇的にかわりつつあります。多次元宇宙、そして、多元宇宙(マルチバース)。重力は、別の次元に染み出しているのかもしれないという。

うずまく銀河の真ん中には、かならずブラックホールがあることもわかりました。宇宙の膨張が加速していることもわかりました。

ところで、「この宇宙はうまくできすぎている」(191頁)のです。「人間が出現するための条件がそろうようにできている」。
わたしは、人間も宇宙の一部であり、人間をうみだして、人間をとおして宇宙が自己認識していると考えてきました。宇宙が、いま、自分で自分を正確に認識し始めている。それは、存在と無の根本的なちがいからきていると考えています。存在は自己認識するシステム内在化させてはじめて、存在となるからです。無から存在を区別するものは、認識主体の存在だからです。
いま、この本で、やや似た「人間原理」という考え方があることをしりました。

宇宙の研究は劇的にかわっている。学校で習ったものとはまったくちがう。機会があれば、あたらしい宇宙観の本をよむのもいいと思う。この本は、その場合の最適な本のひとつでしょう。

なお、この10年以内に劇的に変わったのは、宇宙研究だけではありません。歴史をふくめて、劇的な変化が、ほとんどあらゆる分野でおきている。読む必要があります。




今が未来の分岐

2011-09-20 08:55:00 | Life in Tokyo
未来の選択は、いま、この一瞬にあります。

いま学べば、未来は変わる。
いま、自分をかえれば未来は変わる。

自分がかわらなければ、未来は、いまの延長線です。

Learn for the future !

そして、この一瞬に生きる。
いのちを凝縮させて、この一瞬に生きる。

過去の結果として今があり、今の結果として未来がある。

しかし、また、過去も未来もはなれて、この一瞬に生きる。
そしてはじめて、過去も未来もいきてくる。
過去も未来も、今なのだから。この一瞬なのだから。


三菱重工にサーバー攻撃

2011-09-19 18:39:53 | 読書/新聞/映画など
きょうの読売朝刊は、一面トップに、「三菱重工にサイバー攻撃」とおおきなスクープを掲載しています。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110918-OYT1T00734.htm?from=any

サイバー戦争の様相も。
にせメールが重要な手口のひとつです。

セキュリティについての社員教育の徹底もますます緊急の課題となっています。

ふと思い出した人たち

2011-09-19 15:22:47 | Life in Tokyo
本を読みながら、ふと、何人かの人たちを思い出しました。

ひとりは、わたしが大学院生で、ある研究所の客員研究員をしていたときの同僚です。シャープなアメリカ人でした。かれを思い出したのは、ベトナム戦争のときの米軍ヘリコプターのパイロットだったからです。密集した熱帯のジャングルの上空をヘリで低空飛行するときの恐怖を語ってくれました。地上のどこから小型ミサイルや銃弾を打ち込まれるのか検討もつかない。典型的なアメリカ青年でした。

もう一人は、北ベトナムから密林のなかのホーチミンルートを南下し、南ベトナムではりめぐらせた地下道を駆使して戦場をかけめぐったジャーナリストです。かれは、低空で無差別攻撃をする米軍のヘリの恐怖をかたってくれました。会ったころは、祖国にもどると外務省の最高幹部であり、ホーチミン大統領が外国の客と会うときにはいつも同席するとききました。

さらに、何人か思い出しました。
そのひとりは、イスラエルの青年です。たった一週間で、日本を去っていった脱走兵です。南アフリカから日本へ来て、オーストラリアかどこかへ旅立っていきました。本当の脱走兵かどうかはわかりませんが、戦争に行きたくないので祖国に帰れないと行っていました。冬の山中湖から雪の富士山をながめて、一生わすれないと言っていました。

もうひとりは、ハワイ大学の食堂で働いていたドイツの青年です。はなれて食事をしていた私に話しかけてきて会話になりました。東ベルリンから命をかけて脱出してきたのだそうです。わたしが、最近東ベルリンへ行ったと話すと、かれの目にみるみる涙があふれ、東ドイツの国民である自分は、家族にあうために帰ることもできないと・・・。

まだまだ、思い出す人たちはたくさんいます。たとえば、西ベルリンで出会ったイランから亡命していた高級官僚。妻が大富豪ですが、資産がへる一方でとても不安がっていました。

いま、そのだれの名前も思い出せません。

西川辰夫著『パリ五月革命 私論』を読みながら、いろんなことを思い出しています。


発明のチャンスと障害

2011-09-19 10:30:12 | 読書/新聞/映画など
めったにテレビを観ないのですが、昨日、偶然考えさせられる番組を観ました。

引退した大工の職人が、効率的な発電機を発明したドキュメントです。

自転車のランプをつける小さな発電機が、なんとしても回転が重い。なんとかならないかという発想がスタートです。回転するときに磁石にさからうからです。

かれは、すこしずつずらせた4枚の回転翼をつければよいのではないかと考えた。そして、それぞれの専門の職人たちが、ボランティアで助っ人になる。

何年も試作をかさねて、ようやくめども立ち、大学や企業に持ち込んで評価をたのむのだが、まったく相手にされない。番組では、門前払いされた企業や大学の名刺が10枚以上もならべられたようすをぼかして見せた。素人は、はやくやめたほうがいいですよとアドバイスももらった。

これが最後と電話をかけたさきが、京都大学の学生課。そのときたまたま居合わせた回転の専門家の若い准教授に電話がとりつがれたのは、奇跡のような幸運だった。

京都大学の専門家とついに、これまでの発電機よりも8%以上も効率がよい発電機を完成させた。しかも、特許はどこをさがしてもなく、間違いなくはじめての発明だったのです。

いろんなことを考えさせられました。
発電機というこんなに基礎的な分野で、こんなに基礎的な発想さえだれもしていなかったというおどろき。おそらく、現在の社会システムのどこかに欠陥がある。
この引退した大工さんの確実に実現していくプロセスと他の分野の職人たちのボランティも感動的です。
大学や企業の門前払いも、あらゆることで起きていると思う。
そして、京都大学との奇跡のような出会い。奇跡であり、必然でもあると思う。この大工さんが、あきらめずに回り続けた結果でもあるからです。

もしも、世界中の発電機の効率が8%以上もあがれば、エネルギーの有効利用にはかりしれない影響があります。