eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

ふと思い出した人たち

2011-09-19 15:22:47 | Life in Tokyo
本を読みながら、ふと、何人かの人たちを思い出しました。

ひとりは、わたしが大学院生で、ある研究所の客員研究員をしていたときの同僚です。シャープなアメリカ人でした。かれを思い出したのは、ベトナム戦争のときの米軍ヘリコプターのパイロットだったからです。密集した熱帯のジャングルの上空をヘリで低空飛行するときの恐怖を語ってくれました。地上のどこから小型ミサイルや銃弾を打ち込まれるのか検討もつかない。典型的なアメリカ青年でした。

もう一人は、北ベトナムから密林のなかのホーチミンルートを南下し、南ベトナムではりめぐらせた地下道を駆使して戦場をかけめぐったジャーナリストです。かれは、低空で無差別攻撃をする米軍のヘリの恐怖をかたってくれました。会ったころは、祖国にもどると外務省の最高幹部であり、ホーチミン大統領が外国の客と会うときにはいつも同席するとききました。

さらに、何人か思い出しました。
そのひとりは、イスラエルの青年です。たった一週間で、日本を去っていった脱走兵です。南アフリカから日本へ来て、オーストラリアかどこかへ旅立っていきました。本当の脱走兵かどうかはわかりませんが、戦争に行きたくないので祖国に帰れないと行っていました。冬の山中湖から雪の富士山をながめて、一生わすれないと言っていました。

もうひとりは、ハワイ大学の食堂で働いていたドイツの青年です。はなれて食事をしていた私に話しかけてきて会話になりました。東ベルリンから命をかけて脱出してきたのだそうです。わたしが、最近東ベルリンへ行ったと話すと、かれの目にみるみる涙があふれ、東ドイツの国民である自分は、家族にあうために帰ることもできないと・・・。

まだまだ、思い出す人たちはたくさんいます。たとえば、西ベルリンで出会ったイランから亡命していた高級官僚。妻が大富豪ですが、資産がへる一方でとても不安がっていました。

いま、そのだれの名前も思い出せません。

西川辰夫著『パリ五月革命 私論』を読みながら、いろんなことを思い出しています。



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