eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

発明のチャンスと障害

2011-09-19 10:30:12 | 読書/新聞/映画など
めったにテレビを観ないのですが、昨日、偶然考えさせられる番組を観ました。

引退した大工の職人が、効率的な発電機を発明したドキュメントです。

自転車のランプをつける小さな発電機が、なんとしても回転が重い。なんとかならないかという発想がスタートです。回転するときに磁石にさからうからです。

かれは、すこしずつずらせた4枚の回転翼をつければよいのではないかと考えた。そして、それぞれの専門の職人たちが、ボランティアで助っ人になる。

何年も試作をかさねて、ようやくめども立ち、大学や企業に持ち込んで評価をたのむのだが、まったく相手にされない。番組では、門前払いされた企業や大学の名刺が10枚以上もならべられたようすをぼかして見せた。素人は、はやくやめたほうがいいですよとアドバイスももらった。

これが最後と電話をかけたさきが、京都大学の学生課。そのときたまたま居合わせた回転の専門家の若い准教授に電話がとりつがれたのは、奇跡のような幸運だった。

京都大学の専門家とついに、これまでの発電機よりも8%以上も効率がよい発電機を完成させた。しかも、特許はどこをさがしてもなく、間違いなくはじめての発明だったのです。

いろんなことを考えさせられました。
発電機というこんなに基礎的な分野で、こんなに基礎的な発想さえだれもしていなかったというおどろき。おそらく、現在の社会システムのどこかに欠陥がある。
この引退した大工さんの確実に実現していくプロセスと他の分野の職人たちのボランティも感動的です。
大学や企業の門前払いも、あらゆることで起きていると思う。
そして、京都大学との奇跡のような出会い。奇跡であり、必然でもあると思う。この大工さんが、あきらめずに回り続けた結果でもあるからです。

もしも、世界中の発電機の効率が8%以上もあがれば、エネルギーの有効利用にはかりしれない影響があります。



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