eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

不況は、ベンチャーにとってチャンス

2009-02-12 13:03:01 | eLearning
好況期には、売れ行きがどんどん伸びて、各企業は量的な拡大を基調とします。そこでは、大中小の企業が量に応じて相似形に伸びていきます。大企業には、大きなチャンスがあります。中小には、それ相応のチャンスです。

不況期はちがいます。組み換えがあり、順番の入れ替えがある。小企業には、のしあがる絶好のチャンスです。

企業の担当者の方にうかがいますと、研修費がただ縮小するのではなく、さまざまな研修の有効性や必要度、方法などについても見直しを考えておられるところが多い。研修の見直しがあります。

もちろん、私たちが提供するeラーニングも見直しの対象です。しかし、集合研修をふくめてすべての研修が見直しの対象になるとき、入れ替えの絶好のチャンスでもあります。

不況期には、ほんとうに必要なものだけ、ほんとうにいいものだけがのこります。それだけきびしく、また、それだけチャンスがあります。


明日葉の栄養分

2009-02-11 21:06:09 | 島の生活
以下のデータは、山ノ内慎一監修『明日葉で奇跡が起きた』からの引用です。

69ページに、さまざまな野菜と栄養分を比較する表があります。比較されている野菜は、さやいんげん、オクラ、かぼちゃ、キャベツ、きゅうり、春菊、セロリ、大根、たまねぎ、トマト、にら、にんじん、ねぎ、ほうれんそうです。どれも、大切な栄養が豊富な野菜です。

まず、これらの野菜とくらべて、明日葉にもっとも含まれているのは、繊維、リン、ナトリウム、ビタミンB2です。

カルシウムは、オクラ、春菊について多く、鉄は、ほうれんそう、春菊についで多い。カリウムも、ほうれんそう、春菊につぎます。

カロチンは、もちろんニンジンが一番ですが、明日葉は、それについで2位。ビタミンAも、おなじくニンジンについで2位。ビタミンB1は、オクラ、ほうれんそうにつぎます。

ビタミンCも、ほうれんそうについで2位。

こうしてみてきますと、明日葉には、大切なミネラルやビタミンが、もっともバランスよく豊富にふくまれていることがわかります。

いま、明日葉はどんどん新芽をだして、おいしい季節で、わたしも庭から食事ごとにつんできます。今年は、八丈島の自宅の明日葉畑をおもいきって拡大して、溶岩がごろごろするハンの木の林などに全部で70坪ほどにひろげました。野生にちかい環境です。ミネラルもたくさんふくんでいます。

もちろん、家族だけでは食べきれません。せっせと、都内へ土産にするつもりです。




長期金利の上昇

2009-02-10 18:37:00 | 読書/新聞/映画など
アメリカやヨーロッパで、長期金利の上昇が目立ちはじめました。

本来、不況期には当然ながら金利は低下します。その資金調達のコストの低下が、景気の回復につながっていきます。

現在の長期金利の上昇は、したがって、一般的な不況期とは異なる動きです。長期金利の上昇は、一方では、国債価格の低落です。各国の大規模な景気対策が財政を圧迫します。2008年度の国債発行が前年の3倍の約3兆ドルにも達するとみられるアメリカのように、各国の国債の大量発行により、需給の悪化とともに財政負担の増大が懸念されています。

ようするに、これほど大規模で深刻な金融危機や恐慌的な不況に、民間リスクまでかかえこんでたちむかう国家財政や中央銀行に、予想されたとおり、足もとの不安があるということになります。

今後注目すべきもう一つの動きは、各国の保護主義の台頭です。29年恐慌の後のプロセスは、保護主義と為替切り下げ競争による世界貿易のすさまじい縮小でした。

国際基軸通貨のポジションを失いつつあるドルの動向もみのがせません。

4年間、下り坂を転げ落ちた29年恐慌のときと、何が同じで何が違うのか、慎重に見極めながら、個人も企業もみとおしを付けていかなければならないと感じます。




深化するeラーニング

2009-02-10 18:06:45 | eLearning
いまはじまっているeラーニングの爆発的な進化は、片方では、すさまじい多様化としてあらわれていますが、もう一方では、教育効果をたかめるさまざまな工夫という面での深化としてあらわれています。

教育効果をたかめるためのコースウエア設計の工夫は、驚くばかりに進展し始めています。

半年後くらいには、その多くをご紹介することができるでしょう。



「教育家庭新聞」に記事

2009-02-09 18:20:55 | Netlearning,Inc.
「教育家庭新聞」の2月7日号に、ネットラーニングが提供する小学校の英語教育指導法のeラーニングを紹介する記事がでています。

『即実践!ベテラン先生に学ぶ小学校英語活動』は、教師が基本的ななじみやすい英語を使い、自信をもって小学校の指導をおこなえるように開発された教師向けのeラーニング講座だ。-----という書き出しです。

この講座では、ベテラン先生の実際の授業の様子を撮影し、先生の授業のすすめかたや、生徒たちの学習状況をみながら、指導のポイントを学ぶものです。


eラーニングの爆発的な進化

2009-02-09 13:02:36 | eLearning
eラーニングは、爆発的な進化の局面をむかえています。

生物の進化のカンブリア紀のような感じです。考えられるあらゆる生物が登場する。いまからみると気味が悪く、すでに存在しないものもたくさんあります。しかし、あらゆる方向にむかって進化の可能性をもとめて爆発している。

eラーニングの爆発的な進化は、まず、多様性にあらわれています。集合研修もネットの時代へ。さらに、SaaSを背景にLMSの機能も、SNSとの統合やさまざまなエンジンが開発され強化されています。動画やモバイルも駆使され、コースも多様化する。

ついで、進化は、学習効果の研究やさまざまな工夫の実用化、個別学習のいっそうの進化など、ますます深く進展しています。

いよいよeラーニングが多様に本格的に活用される基盤が形成されてきました。




雲上の夕日

2009-02-08 21:25:32 | 島の生活
八丈島から羽田へむかう雲上の夕日がきれいでした。この季節、最終便のフライトは、ちょうど夕暮れ時とかさなります。

きょうの午後は、第四回八丈島芸能文化交流会を楽しみました。各地の伝統芸能の参加もあり、毎年楽しみにしています。

先日島の古本屋さんで買った『火の島』新田次郎著を、飛行機を待つ間に読み始めて、都内に着く前に読み終わりました。1965年11月13日午前2時13分、鳥島に頻発地震が発生した。鳥島は直径2キロの丸い島。明治35年の爆発で島民125名をいっきに火泥に埋めた島、昭和14年に再爆発して、島民をことごとく追い出した島です。

測候所員、工事関係者など50名の緊迫の脱出をみごとにえがいています。


キダチアロエの花

2009-02-07 20:34:19 | 島の生活
きょうの八丈島は、おだやかな晴天です。

空港から自宅まであるく途中で、キダチアロエの写真をとりました。12月ごろから花をたくさん咲かせています。

アロエベラの葉は、そのまま皮をむいて刺身のようにするとおいしいのですが、雑草のようにあちこちに咲いているキダチアロエも、葉はちいさくても、おなじようにおいしく食べられます。どちらも、皮が少しでも残っているとかなりにがい。




セミナー満席をこえるご来場

2009-02-06 20:38:19 | Netlearning,Inc.
受講生300万人を記念した本日のセミナーは、明治記念館の300名の会場が満席となるご来場でした。ありがとうございました。

キヤノン様の基調講演をはじめ、4社の方々の事例のご報告はすばらしく、ご来場いただいたすべての方がご満足いただけたものと確信しております。

写真は、休憩中の風景です。


闘う建築家、安藤忠雄

2009-02-06 12:58:27 | 読書/新聞/映画など
闘う建築家、安藤忠雄

安藤忠雄の建築にはじめて出会ったのは、もう10年以上も前の、瀬戸内海の直島でした。宿泊施設をともなう滞在型の美術館のオープンに招待されて、そのユニークな建築物に出会いました。

安藤忠雄著『建築家 安藤忠雄』新潮社、2008年10月25日、1900円+税

安藤忠雄の自伝です。

キーワードは、闘う建築家。自分の事務所を、「ゲリラの活動拠点」と呼ぶ。「小国の自立と人間の自由と平等という理想の実現のために、あくまで個を拠点にしながら、既成の社会と闘う人生を選んだチェ・ゲバラに強い影響をうけていた」のだ。67歳。

大学へ行くことなく、独学で建築家の道を一歩一歩たどっていった安藤忠雄にとって、建築家への道は、光と影の緊張にみちた道筋だった。

「既成のものを否定し、今に反逆するーーーーー。経済国ニッポンへとなし崩し的に進んでいく社会にあって、安保闘争にはじまる60年代には、それに抗って自分たちの人生を生きようという時代の精神が確かにあった。」彼の20代だ。

「そんな60年代の精神が、ある一瞬、世界中で共鳴しあって一つの大きな流れとなった。1968年におきた全世界的な革命運動である。」「若者たちの凄まじいエネルギーは、一瞬とはいえ、確かに時代を動かした。私たちの世代の社会意識、生き方はこのとき決定づけられたのではないだろうか。」ここに、闘う建築家、安藤忠雄の原点がある。

実質的なデビュー作は、三軒長屋の真ん中、間口2間16坪のコンクリートの箱の家だった。物議をかもした賛否両論のなかで、「都市ゲリラ住宅」をてがけていく。しだいに大邸宅も。地面に埋め込まれたような造形、コンクリートの打ちっぱなしのかたちも出来上がっていった。

1990年以降には、公共建築も増えてきた。小住宅から内外の都市へ。表参道ヒルズもそのひとつだ。都市に対して建築はいかにあるべきか、建築は都市になにができるのか。また、かずかずの商業建築にもとりくむ。

「見えてくるのが社会批評としての建築というテーマだ」「その場所にその時代にしかできない建築」「重要なのは、建築の背後にある意志の強さだ」

「人間が集まって生きるその場所が、商品として消費されるものであってはならない。」

「やはり建物はつくるより、育てるほうが難しい。」

そして、過疎の島を文化の島へとめざす直島の建築。「”命”ある箱をわたしはつくっていきたい」

さらに子供たちのための建築。「今の子供たちの最大の不幸は、日常に自分たちの意思でなにかができる、余白の時間と場所を持てないことだ」「人間本来の生命力に期待する」

環境問題にとりくむ、「海の森」。

伝統、文化、感性。「もっと自由に、もっと生の感覚を」

安藤忠雄はいう、「たいていは失敗に終わった。--そうして、小さな希望の光をつないで、必死に生きてきた」「無我夢中の時間の中にこそ、人生の充実があると思う。」