eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

ムーアの法則とWindows

2009-08-15 23:07:12 | 読書/新聞/映画など
Windows7は、マイクロソフトのOSにとって、大きな転機です。

これまでの6代にわたるOSは、ハードが高性能になるのにあわせて、どんどん多機能になり巨大化してきました。

しかし、Vistaにいたり、ハードの性能の伸びに勢いがなくなっている。結果的に、Vistaは、重い。7代目のOSのWindows7にいたって、はじめて、前のOSよりも軽量になりました。

背景には、多機能化の行きつく先に限界が見えたことと、ハードの性能のアップに勢いがなくなり始めたことがありそうです。さらに、ネットの時代のOSの在り方も問われています。

ムーアの法則とは、コンピュータの処理能力が、およそ18か月から2年で倍になるというものです。それは、いつまで続くのか。2005年4月13日、ゴードン・ムーア自身が、「ムーアの法則は長くは続かないだろう。なぜなら、トランジスタが原子レベルにまで小さくなり限界に達するからである」とインタビューで述べています。

すでに2006年には、Intel(Pentium DおよびIntel Core)のチップは、65nmで出荷されていました。10年ほど前のチップは500nmで製造されていたので、およそ10分の1です。nm(ナノミリメートル)は、10億分の1メートルという極小の世界です。

ペンティアムチップの1層の厚みは、原子20個分だという。もしこれが原子5個分くらいになると、「ニュートン力学を捨てて、ハイゼンベルグの不確定性原理が支配する量子力学を採用しなければならず、もはや電子の居場所は正確にわからなくなる。」「シリコンの時代はじきに終わりを迎え、それが量子の時代の到来を告げるかもしれない。」(『パラレル・ワールド』209、210ページ)

ただし、「量子計算の時代の到来はまだ何十年も先だろう』(同 211ページ)ということです。

Windows7のコンセプトは、わかりやすい。問題は、そのつぎのOSです。
さらに軽くするのか?多機能化をどう考えるのか?ネットの時代に、OSの概念の根本的な転換も迫られています。


新型インフル、流行拡大の気配

2009-08-15 18:33:38 | 読書/新聞/映画など
政府が新型インフルエンザの患者数を発表しなくなって、患者数の急速な拡大が見えにくくなりました。

しかし、とくに関西では、急速に患者がふえていると友人がつたえてくれています。夕刊紙には、選挙が終わるまでは流行の拡大が大きくは報道されないのではないかと伝えているところもあります。

この真夏に拡大していることは、秋から冬にかけての大流行を懸念させるものです。

さらに、海外からも気になる報道があります。インドでは、最初の死者がでて11日間で13人に急速に拡大しています。インドでは、死者がでるまで新型インフルエンザへの関心が低かったために対応が後手にまわっているという。

1918年のパンデミック(インフルエンザの大流行)のときは、世界で4,000万人以上の死者がでています。3回にわたる流行の波があり、最初の弱毒性が途中で突然強毒性に変異している。

1918年のときの変異は、同じ週に別の3箇所で同時におきました。変異は必然であったともいえます。

今回も、変異と冬にかけての大流行、それによる経済活動の停滞や混乱が懸念されています。すでに、大手企業は、このような状況を把握して、社員教育などの準備に取り掛かっています。

「新型インフルエンザ対策講座、緊急開講」
「新型インフルエンザ対策講座、本日開講」

このブログを書いた直後に、日本で初めての死者という報道を見ました。いよいよ本格的に警戒し、備えなければならないと思う。