eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「エンデの島」を読んだ

2007-04-29 22:21:57 | 島の生活
ーーーその島の名は奥ノ霧島。この国の理想の未来がここにあるーー

という。八丈島がモデルの小説だ。

高任和夫著「エンデの島」光文社、2007年4月25日刊、1600円+税

ちょうど読み終わったとき、”賀茂の河原で千鳥がさわぐ~”という歌声が聞こえてきた。奥武島のモズクそば屋の店のバックグラウンドミュージック。新選組の歌だ。学生のころ、替え歌がはやっていた。

屋外のテーブルのすぐ横は、エメラルド色のさんご礁のおだやかな海。初夏のさわやかな風が真っ赤なハイビスカスの花を吹きぬけている。クルーザーや漁船もならぶ。

どうして、いま、このような本が書かれるのだろうか。後期産業社会というべきいま、なにかの模索もはじまっている。

八丈島には、きっと、この著者の知り合いも多いのだろう。著者は、ちょうどいま、60歳か61歳。

ついつい、商品流通は、共同体間ではじまったのか、共同体内ではじまったのかという宇野弘蔵・大塚久雄の論争を思い出してしまった。(ちょっと横道にそれています。)




海蛇食べました

2007-04-29 19:37:33 | 旅行
イラブー汁、1500円。輪切りが味噌汁にはいっている。沖縄本島近くの久高島です。

以前、沖縄の友人が海蛇をとって海岸の焚き火で焼いて食べたら、野犬が群がって火で追い払っても逃げなくて怖かったと話していました。野犬にとっても、獰猛になるほどのごちそうなのでしょう。

人口40人に満たない小宝島(奄美大島の北、宝島の近く)へ行ったとき、やはりイラブーを売っている青年によれば、イラブーをとるのは、久高島のノロだけに認められた権利だということだった。その青年のおばさんが久高島のノロで、小宝島でのイラブーとりを認めてもらったという。

うかつにも、ゴールデンウイーク中に八丈島へ帰るチケットを取り損なってしまいました。偶然、沖縄行き臨時便の空席を直前にみつけて、行き先変更。久しぶりの1人旅で、「日本人の魂の原郷」久高島にやってきました。2度目です。

神の島、久高島。沖縄の始祖あまみきよが最初に上陸した島、久高島。クボーウタキ(くば御嶽)は、7つのウタキのなかでももっとも神聖なウタキで、男子禁制。残念ながら、道から遠く先をのぞき見るだけです。

クボーウタキの「くば」は、ビロウの方言です。くばの葉は、平安貴族の牛車にも飾られ、現在でも皇室の行事でつかわれます。南方にだけある植物なので、大和朝廷のひとつのルーツを示すものでしょう。

本島にもどって、セイハーウタキ(斎場御嶽)にも行きました。本島でもっとも神聖な霊場です。久高島をおがむことができる場所もあります。ここには、夜明け前に来て、日の出を眺めたこともあります。何度も来ましたが、今回も、このセーハーウタキに来ることが目的でした。セイハー(斎場)というのですから、古くには、大切な人をあの世へ送る場所だったのかもしれません。

ついで、知念城。ここも、霊場です。ここにも、何度もいきましたが、行くのに勇気が必要でした。うっそうとした森の中にある海に面した断崖の上の小さな城ですが、すさまじい霊気がありました。--しかし、今回行くと、改修工事でただの工事現場に変わっていました。霊気は消滅。

奥武島の「もずくそば」を食べました。前回来たときには、そばをかくすほどのもずくが盛られて、絶品でした。それで、わざわざ来たのですが。が、残念。今回は、ほんの少しのモズクをそばにのせるだけ。