eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

ビル・ゲイツ、北京に立つ

2007-04-21 22:29:08 | 読書/新聞/映画など
きょうの新聞に、ビル・ゲイツが北京で講演をおこなった記事がでている。いま、ビル・ゲイツが北京にいる。その意味は?

「ビル・ゲイツ、北京に立つ」2007年2月21日刊、日本経済新聞社、2500円+税

1998年11月5日、マイクロソフト中国研究所の設立が公表された。のちに、マイクロソフトアジア研究所へと発展する。

マイクロソフトアジア研究所は、中国の優秀な頭脳を結集し、マイクロソフトの戦略的な研究所へと発展してきた。この本は、その研究所に焦点をあわせたドキュメントだ。

マイクロソフトを担う綺羅星のような中国人技術者たち。日本は、取り残されてるような寂しさがある。


安定志向と年功序列と

2007-04-21 21:44:43 | 読書/新聞/映画など
数日前の新聞に、今年の新卒は、実力主義・成果主義の企業よりも年功序列型の企業をえらぶ傾向が強まっていると報じている。親たちのリストラを見て、安定志向になっているという。

「年功序列」と「安定志向」?ミスマッチではないだろうか?

年功序列型は、企業が成長していくときにのみ、実現できる。入社した社員が順次年齢を重ねていくときに、将来、すべての社員に役職や高い給料でこたえることができるのは、会社全体が成長しているときのみだ。

年功序列型は、戦後の日本経済の成長を基盤としていた。

しかし、もう10年近く前から日本の労働人口は減少を続けており、もはや一般的に企業の成長を前提にできる状況にはない。以前にも書いたが、日経新聞の企業関係の記事をみても、かつては売り上げの伸びが見出しにきた。成長が第一の課題であった。いま、企業面の見出しは、すべて利益の増減がかかれている。売り上げの増減は見出しにならない。

一般的には、もはや、年功序列の基盤は失われている。

失われて、成果主義に転じるときにリストラがおこなわれたのだ。年齢が高い層の高い給料が維持できなくなった。現在年功序列を維持している企業は、いずれこれからリストラの実施をさけられない。年功序列型企業は、それを維持できなくなるかもしれない「不安定」をかかえこんでいる。

急速な業務不振でもないかぎり、成果主義には、基本的にはリストラはない。会社への貢献度に応じて給料が支払われているなら、会社にとって全社員が必要な社員であり、全社員を維持していくことができるから。

わたしは、もし、成果主義を徹底することができるなら、終身雇用・定年撤廃もありうると思う。

定年は、年功序列の発想だろう。