ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

さよならドビュッシー

2016年03月19日 22時33分21秒 | 映画・ドラマ
3月18日(金)に放送された「さようならドビュッシー」を見ました.
岬洋介が東出昌大,真田遥が黒島結菜.



このドラマのテーマは「重要なのは,その人物が何者であるかではなく,何を成し遂げたか」ということ.

ある夜,真田家を悲劇が襲う.
従妹どうしの遥とルシア,おばあちゃんの恭子が火事に巻き込まれたのだ.
3人のうち,遥だけが奇跡的に一命を取り留めた.

火事の起きた夜,遥とルシアの交わした最後の約束.

「いつか遥が、コンサート開いたら、私のために、ドビュッシーの『月の光』、演奏してくれる?」

最愛の従姉妹との約束を叶えるため,火事で大火傷を負った身体を奮い立たせた.
何で私だけが生残ったのかという葛藤と戦いながら,遥は再びピアニストへの道を歩き始める.
そして,遥の傍らには常に岬の姿があった…….


岬は遥にこう問いかける.

「ピアニストを目指す覚悟はできているかい?」

いろいろなものを犠牲にして,それでもやりたいと思うのが夢.
人はどんなに絶望しても,あきらめなければ,また立ち上がることができる.
感動を与える演奏,ハンディなんか,音楽の前では無意味.
勝つつもりがないなら,コンクールに出る意味はない.
恐怖と絶望から這い上がる人がどんな音楽を奏でるのか?

岬のそんな言葉と圧倒的な演奏に後押しされ,遥はコンクールで「月の光」を弾ききる.

ドビュッシーの最後のアルペジオがのぼりきった.
消えゆく余韻の透明な響き.
しかし,その音に一切の濁りはなく,どこまでも澄みきった光のようだった..
その光は,犯した罪をつぐない,明るい希望への道を照らしているようだった.

最後の力を振り縛り,演奏を終えてステージ上で倒れこむ遥を岬が抱きかかえる.

「私でいいの?」
「重要なのは,その人物が何者かではなく,何を成し遂げたかということ.」


「人生はやり直すことができる.
いつかきっと,君自身の「月の光」に出会える.」

そして,ルシアは決意する.

「私は,いつかまた,この場所に戻ってくる.
だから,それまで“さよならドビュッシー”」

おじさんはテレビの前で号泣でした.
(花粉症のためデス.)




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