ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

びわこフィルハーモニーオーケストラ第17回演奏会@栗東芸術文化会館さきら

2016年10月05日 05時51分15秒 | 演奏会
10月2日に開催された「びわこフィルハーモニーオーケストラ」の第17回演奏会に行ってきました.



金沢から滋賀県の栗東まで赤い稲妻で往復480 Kmの旅.
爆走でした.



1曲目はモーツアルトの「魔笛」序曲
冒頭の管楽器の和音に続く弦楽器の柔らかいメロディーが,この曲の泣かせどころ.
そこにモーツアルトの人間愛や正義を感じる.
バイオリンがバラバラと入ったけれど,その後は安らぎを感じさせる優しい響き.
うっとりでした.

モーツアルト好きにとって,序曲だけで終わるのは物足らないのが「魔笛」.
この序曲に続いて,王子タミーノと大蛇が出るスリリング場面が目に浮かぶ.
全曲をじっくり鑑賞してみたくなる序曲の演奏でした.

2曲目はベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」
力強く絢爛な第1楽章もよかったけれど,素晴らしかったのは第2楽章の透明感.
愛らしいピアノの旋律を包み込むオーケストラのセーブした響き.
その包容力は見事でした.
終楽章では,フィナーレへ向けて突進する推進力に,アマチュア・オケならではの熱いものを感じました.

3曲目はチャイコフスキーの交響曲第4番
あこがれの名曲中の名曲だが,第1楽章は特に難しい.
チャイコフスキーはチェロにロマンチックで憂いを帯びた音色を求めている.
特にこの4番ではその傾向が強く,チェロいじめ.
でも,とても落ち着いた感じで,難しさを感じさせない演奏.
あっぱれ.
全体的にゆったりしたテンポで,肝の据わった重みを感じる演奏した.

アンコールのバスドラムの曲もよかったです.