The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

恐るべし!エンリコ・フォッシ!!

2005-11-21 23:29:23 | ワイン
最近の『ヌッフ・デュ・パプ』行脚で、気になるワインと言えばエンリコ・フォッシなるトスカーナのアジェンダの物であります。ここ2~3ヶ月の間にガメイ、シラーを御馳走になり、最近は『ピーネ』と言うとんでもないピノ・ネーロで驚かされました。

エンリコ・フォッシは80年代後半から始めたアジェンダのようですが、地所はカルミニャーノ近くの村との事・・・上記の通りに造っている品種もユニークですが、その味わいも独特な個性を発揮しております!とにかく濃密な事極まりないわけで、端的に言えば『ピーネ』などはピノ・ネーロのあたかもベーレン・アウスレーゼのよう・・・その葡萄の風味を連想させる明確なアローマと、濃いんですがフルーツと酸味の絶妙なコラボが舌を飽きさせない味わいは、濃厚系ワイン・ヒートの琴線に触れる見事な代物・・・・・

最近では、ジョセフ・マイヤーのラグレインの怪物『ラマレイン』以来の強烈なインパクトでした。

しかしフォっシといえば、あの『ワイン・アドヴォケイト』の日本語訳者アーネスト・シンガー氏が、二足三文で買いつけてきたキャンティーの古酒を思い出しますが、どうもそれとは別物の様であります!

皆さんも一度お試しあれ・・・すごいですよ!!

遂にヌーボー解禁です!

2005-11-19 14:15:05 | ワイン
解禁日の午前0時には伺えませんでした。昨晩、盛岡のワイン・シーンでは総本山とも言って良いでしょう・・・ヌッフ・ド・パプへと向かいました。
目的はもちろん『ボージョレイ・ヌーボー』であります。

なんとリストには20本以上のヌーボーが並んでいます。
その中から、イトウゾ神父選りすぐりの13本を飲んでまいりました。

今すぐにでも美味しく飲めるのは、フランク・サンカンと樽のピエール・ポネル!
今年も完成度の高い、見事なヌーボーを造り上げました。絶品のドメーヌ・シャサーニュであります。
ビオ系ではフレデリック・コサールが充実していました。オレンジ・パカレはビオ度が少し高め、赤パカレは意外に普通です。
ルロアの香りと品格、更にはなめらかな質感はこの造り手だけの物・・・
他を圧倒する果実味の絨毯爆撃です!濃密でゴージャスなドミニク・ローランにはびっくりしました!
そして最後を飾ったのはジョセフ・ドルーアンの特別キュベ・ヴィエ・ヴィーニュ!!
想像を絶する凝縮性、ガメイのシロップの様です。

今年もそこまでやるか?と思ってしまう、ヌーボーの競演ですが・・・
こんなにこのワインを楽しめる人種は、おそらく世界広しといえども、日本人だけなんでしょうね・・・

十分に楽しませてもらいました!


はやて、盛岡以北・・・

2005-11-14 21:45:48 | ワイン
二戸市のシビック・センターでのI医科大学附属病院の医療セミナーに同行いたしました。なんと新幹線「はやて」の盛岡以北に乗ったのは初めての事でした。とにかくトンネルが続きます。程なく二戸駅に到着し、そこから車で10分ほどで目的地に着きました。晩秋の里山に囲まれたその場所には、二戸の現代美術の先達『福田繁男』の美術館が併設されております。そして更には郷土の誇る科学者のひとり、田中館愛橘博士の福田氏によるモニュメントが印象的でした・・・数本の柱を見る場所によって、田中館博士の顔が見え隠れするという、洒落たオブジェになっているわけです。

夜9時半ころ盛岡に帰ってまいりました。すぐさま『カズクンバー』へ・・・
02’シャトー・デュクリュ・ボーカイユを御馳走になりました。

もちろん、本格的なメドックの香気などは未だ見つける事は出来ません!その香りはインキーなしまり具合で、始め西洋スギ、強いスパイス感があり・・・更には濃厚なカラントやブラック・ベリーのアローマが立ち昇ります。
味わいはバランス良く、大らかで、思いの他外交的なイメージです。
このアペラシオン(サンジュリアン)の好敵手、ラス・カズより骨組のゆるい、滋味の豊富な、優しい味わいであります。小さくまとまり過ぎのきらいは有りますが、02’デュクリュ・ボーカイユは成功したワインでしょう!!

買い置くべきメドックの一つでしょう・・・

ではまた!

そう言えば、明日は第48回ZOO!シャンボール・ミュジニー特集です!!

ワイン歴25年・・・

2005-11-12 07:02:22 | ワイン
1981年に盛岡に帰ってきました。ワインとの付き合いは、それ以降なので、足掛け25年ということになりますか・・・

ずいぶん美味しいワインを飲ませてもらいました。

そのころは、同世代若しくは年上の方といっしょでしたが、今や『司教様』等と言われまして・・・気が付いてみれば、周りには自分より若い人ばかりになりました。

な~~んてね・・・でもね、相変わらず飲んでいます!

いつもお世話になっている『酒の竹s』の新着ワインの紹介メールに「手取り足取り教えてくれた・・・オテル・ド・ヤマダ・・・ブログがたち上がりました!」と紹介がありましたが、むしろ教えてもらっているのは私の方で、大変恐縮しております。Thank You!!

本日、野暮用で二戸ですが、ZOO忘れていませんよ!
タケチャンマン紹介の03’シャンボール・ミュジニー オー・ボー・ブリュン ティエリー・モルテと00’シャンボール・ミュジニー デリエール・ラ・グランジュ ベルナール・セルボーを抱えて伺います。

Bond!!ってハーランだって!!!

2005-11-11 06:31:57 | ワイン
カリフォルニアの新カルト・ワイン、ボンドの『メイトリアーク(人によってはマトリアッチとも言う)』を先日ブラインドで出しました。とにかく、久しぶりやの黒々系・・・強烈なワインでした。カルトはこうでないと・・・なんて変に感心しておりました。

でも、確かにわたしにとって濃すぎ、強すぎなんですが・・・グラスでじっと待っていますと、濃厚さの中でじゅわ~~としたまとまりって言うのでしょうか・・・酸味と旨味のバランスが絶妙な迫り方をしてくるんです。最後は『これは旨い!』と思う様になっていました。それが

2001 Matriarch Bond Napa Valley Proprietry Red Wine

であります。

なんとこのワイン!あの『ハーラン・エステート』のビル・ハーランの新プロジェクトで生まれた物らしいじゃないですか?なるほどですよね!!

それぞれの特徴ある畑を畑ごとにワイン造りをする・・・まるでブルゴーニュでカベルネやってるみたいな事考えている様です。
三つの畑は『メルベリー』『セント・エデン』『ヴェシーナ』で、『メイトリアーク』はそのセカンド・ワインだそうです!

なんというセカンド・ワインでしょう・・・

凄いの一言です!!

『セント・エデン』ありますよ・・・いつか飲みましょう!!では・・・