行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

茗荷の話

2010年03月09日 | 禅の心
茗荷は「みょうが」と読みます。茗荷は名札のことです。
釈尊の弟子に、シュリハンドクという、記憶力の弱い人がいました。
自分の名前すら忘れてしまうので、首から木の名札をぶら下げていたのです。
そして、シュリハンドクが亡くなったあと、墓にたくさんの茗荷が生えてきたと言います。
茗荷はシュリハンドクの名札の意味で、茗荷を食べるとものを忘れるというのは、シュリハンドクがものを忘れていたことからきています。
このシュリハンドクも、釈尊から、掃き清めよ、垢を落とせという宿題を与えられ、一生懸命掃除をしているうちに、釈尊に与えられた宿題は心を掃き清め、心の垢を落とすことだと気づき、悟りを開いて、十六羅漢の一人になりました。

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