閉店からが本番

　10月31日の『名探偵コナン』は、第17話「デパートジャック事件」（デジタルリマスター、初回放送は1996年5月27日）が放送された（11月6日視聴）。

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・「デパートジャック事件」
　放送終了後の長いあらすじは下記のとおり。
　コナン、歩美、元太、光彦はデパート屋上で行われる仮面ヤイバーショーを観に行く。歩美、元太、光彦はヤイバーとジョッカー軍団の対決に大興奮する。ショーの後、コナンたちはエレベーターに乗って1階へ下り、エレベーターガールの涼子に笑顔で見送られる。帰り道、元太はもらったヤイバーのサイン色紙を失くした事に気付く。コナンたちはサインを捜しに閉店したデパートへ戻り、裏手の専用出口から人目を盗んで侵入。そして、コナンたちは売店の所でサイン色紙を発見する。

　コナンたちは急いで出口に向かうが、寸前の所でセキュリティーシステムが作動し、扉が閉まって電子ロックがかかってしまう。デパートに閉じ込められたコナンたちは地下2階の警備室に事情を説明しに行くが…。警備室ではヤイバーとジョッカー軍団が縛り上げた警備員や涼子にナイフを向けていた。ヤイバーたちに扮した強盗4人の目的は宝石や電化製品、骨董品を夜の間に盗む事だった。セキュリティーシステムが作動中のため、電話は使えず、窓も電子ロックされていた。

　コナンたちはレストランのフロアに移動。ガラス窓にペンキでSOSと書いたり、叩いたりして向かいのビルの人に助けを求めるが、誰も気付いてくれない。宝石売り場にいた強盗2人は上のレストランのフロアの物音に気付いて調べに行く。コナンたちは家具売り場に身を潜めるが、強盗たちに見つかってしまう。コナンはキャスター付きワゴンに元太たちを乗せて逃げると、反撃して強盗2人の動きを止める。その直後、全ての灯りが消え、コナンは警備室にいた残りの2人に気付かれたと察する。

　コナンたちは扉が開いたエレベーターに思わず乗り込む。だが、コナンはカメラに気付いて急いで皆を引っ張り出す。強盗たちはエレベーターに閉じ込めようとしたのだ。この後、警備室から捕まえに来た強盗2人に追い込まれたコナンたち。コナンは変声機を使って警察のフリをするが、動きを止めていた強盗2人も合流して警察がいないとバレてしまう。強盗の1人はコナンたち目掛けてナイフを投げるが、ナイフが刺さったのはダミーのマネキンだった。コナンたちはその隙に逃げていく。

　この後、コナン、歩美、光彦は停止したエスカレーターを駆け下り、遅れた元太もついていく。その時、突然、エスカレーターが動き出し、コナンたちは上へと運ばれる。エスカレーターの上と下には2人ずつ強盗が分かれて待ち構え、コナンたちは脇の吹き抜け部分に垂れたロープに飛び移って逃げる。コナンは逃げながら何かが引っかかっていた。小五郎と蘭は帰宅しないコナンたちが心配になって目暮警部に相談。目暮はある重要事件を捜査中だった。この後、コナンたちはデパートにあるものでトラップを仕掛けて強盗4人をロープで縛り上がるが…。コナンはまだ事件は解決していないと考えていた…。

　19年半前のお話ということで、絵柄よりも登場する機器（？）類はもはや歴史上の機器たちだ。特に、どこにでもあった緑の公衆電話。警察に電話する場合は赤いボタンを押せばお金はいらなかったような気がするが…。貴家のコナンもテレホンカードは持ち歩いていなかったのか。

　子供たちだけで強盗を撃退するってのも豪快だが、駆け付けた警察もパトカー1台と、仮に強盗が動いていればかなり危ない展開。こんなマンガみたいな展開から、段々作風が変わって行ったのか。


　また、元太のこなれていない感の面白さ。他の3人は今もあまり変わっていないね。


　次回は11月7日、第798話「動く標的」を放送予定。上記web ページの放送前のあらすじは下記のとおり。
　コナンは10階建てビル屋上から会社員の袋小路貞夫が落下する現場を目撃する。袋小路は路上にいる会社員の小松均に直撃しそうだったが、コナンが蹴ったボールが袋小路に当たり、袋小路は傍らに積まれたゴミの山に落ちて助かる。袋小路の自殺未遂と思われたが、目暮警部は誰かが酔い潰れた袋小路を屋上まで運んで落とした殺人未遂事件と判断。コナンは屋上を調べた後、小松から話を聞き、袋小路だけではなく、小松も犯人に狙われたと推理する。コナンは2人に恨みを持つ人物を捜そうとするが…。

　初期のオリジナル話は今観ても面白いが、今は基本的にオリジナルが中心となり、内容も…とは言いますまい。