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akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

「高瀬舟」朗読と秋の中華料理会食

2006-11-04 | 映画・芸術・エンターテインメント
神楽坂の中国料理「天水」で、「朗読と秋の中華料理会食」にお招きいただき、朗読をさせていただきました。森鴎外の「高瀬舟」と、民話小話を二つほど。

「高瀬舟」は、森鴎外が大正5年に記した彼の代表作である。遠島の刑で「高瀬舟」に乗り護送されていく喜助の佇まいや話に、同心の庄兵衛の心が動かされていく。
人間の欲にはキリがない。だが、喜助は貧しく他人から見れば恵まれぬ人生を送ってきていながら、境遇を嘆きもせず、できるだけのことをやって、そして足る事を知っている。
もう一つ。罪を問われた弟殺し。今でいう安楽死の問題である。不治の病にかかり、兄を楽にしてやろうと自分で咽笛をかききった弟が、死にきれずに血を流しながら苦しんでいる。「早くかみそりを抜いてくれ」と苦悶し懇願する弟を見ていられなくなって、喜助はとっさにかみそりを抜いてやる。これが、果たして罪だろうかー、と、庄兵衛には自分で答えを見出せぬまま、高瀬舟はおぼろ月夜を滑っていくのである。

私自身も、中学時代に読んだきりだったのですが、今回、「天水」のマスター柴田さんにリクエストいただいて、改めてこの作品をじっくり読み返すことができ、ありがたく思いました。

満員御礼、終わった後の食事会も会場一体のとても温かい雰囲気で、地元神楽坂住まいの落語家三遊亭右京さんのお話も聴くことができて(笑いました)、おいしい中華料理とともに私もいい時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。
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2 コメント

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大成功でした! (イシヅカ)
2006-11-05 00:31:45
柴田料理長の一番の弟子(一番出来の悪い)の私が、佐々木さんを御紹介して初めて少し恩返しできた感じです。それ位来てくれた人は皆とても喜んでいました!何しろ調理場ではいつも怒られてばかりの私ですが、今日ばかりは鬼(!?)のような先輩達が満面の笑顔で、次々に佐々木さんと写真を撮ったり話をしたり、ゆっくり食事も出来ない程でした、申\し訳ありませんでした。でも嫌な顔せず全ての人に最高の笑顔で応対して下さり、きっとまた多くのファンを増やしたと思います。もちろん私も益々ファンになってしまった一夜でした!本当に本当にありがとうございました!
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こちらこそ (akiko)
2006-11-06 13:02:35
楽しい会にお招きいただいて本当にありがとうございました。イシヅカさんが大事になさっている方々をご紹介下さったおかげです。感謝しています。
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