akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

広島市映像文化ライブラリー公演

2006-07-31 | 活弁
昨日は広島市映像文化ライブラリーでの「キッズ活弁シアター」。
小津安二郎監督の『生れてはみたけれど』を活弁、映画説明付きで御覧いただきました。

こどもを中心に「3世代でお楽しみ下さい」というキャッチ。
お客さんは入っておりましたが、6~7割が、5~60年前のキッズでした(笑)。
一生懸命頷きながら聞き入って下さっている方々や、子どもの笑い声、アンケートなどにほっとしましたが。

広島市映像文化ライブラリーは、フィルムの保存蒐集も行っていて、上映活動もさかんです。
無声映画の上映も時々行っていますが、今回の企画は、「子どもに無声映画を無声のままではなく、活弁で見せて下さい」という市民の投書がきっかけで実現したとのこと。
映像文化ライブラリーのスタッフの皆様、広島市文化財団の皆様、ありがとうございました。

公演終了後、原爆ドーム、平和記念資料館、平和記念公園を歩いてきました。
昨日の広島は暑かった。ここに原爆が落とされたのは、こんな太陽の照りつける日。
公園内は、「平和」を感じさせるものでした。開放的で、緑が青々と茂り、人々が花や鶴を持って絶えず祈りに訪れる。たくさんの人々の心から平和を願う気持ちがあふれていて、厳粛で神聖な気持ちになります。

平和記念資料館には、数多くの原爆の写真や遺物、戦争の資料が展示されていますが、
そこには、平和への願いと強い意志、決意がこめられています。

小学生の頃に見た、原爆の被害にあったヒロシマの大きな写真集を思い出しました。多分、展示されている写真もありました。
誰かに勧められて見た母が衝撃を受け、児童にも見せてほしいと学校に持ち込んで、社会科の授業でみんなで感想を話し合った記憶があります。
「はだしのゲン」なども、図書館にある数少ない漫画だったので、クラスのほぼ全員が読んだはずです。

でもそれは、被害者としての意識を植え付けただけでは決してなかったと思いますし、小さい子どもたちの心に、「これは(戦争、核兵器の使用)絶対にくり返してはならないもの」「人は大勢に流されやすく、異常な状況下では判断力を失い、先導者の過ちは大衆に返ってくる」という感覚を与えたと思います。

今の10代、20代に比べて、30代の方が、平和への希望を持っているというアンケート結果があります。
戦争と平和については、書いたら長くなりそうなので控えますが、広島の平和記念資料館などは子どものうちに連れていくべき場所の一つだと思っています。
(そういえば、土曜日のフィルムセンターは、大ホールでの『戦争と平和(425分!)』を観るために朝から長蛇の列でした…)

『生れてはみたけれど』の製作、公開は昭和7年、日中戦争が始まった年。
子どもたちは非常にイキイキと描かれていて愛おしくなりますが、現実世界では、十数年後、彼らは第一線で消えていった世代です。
「けいじ、お前は大きくなったら何になるんだ?」
「中将」
「なんで大将にならないんだ」
「お兄ちゃんがなるんだからいけないって言ったよ」
そう、そこまでは、この映画、まるで戦後の私たちの小さい頃と同じような中流サラリーマン家庭の世界なのですが、突然出てくるこのセリフに、軍事国家への道をひた走っていた当時の日本を見せられるのです。

あの時代の少年は誰もがかっこいい軍人に憧れていました。
アイドルのブロマイドよろしく、海軍陸軍の将校たちの写真が少年雑誌に載り、ゼロ戦の付録に歓喜した時代です。だんだんと国家に批判的な表現ができなくなってきていたはずです。

『生れてはみたけれど』というタイトルには、
大人になって行く上で誰もがぶつかる普遍的な人生の悲哀の他に
不穏な空気の先にその時代だからこそ監督が感じていた憂いがあるのではと
私は思うのです。

それを笑いと小市民の悲哀という普遍性のオブラートに包んで、後世の私たちにこうして見せてくれている小津監督には敬意があふれます。
当時の風潮の中、小津作品が大衆に受けなかったのはもっともですが。


明日は大手町カフェでライブです。
催眠、でした。ニ本立て。ルネ・クレールもすごいです。


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こども映画館1 日目

2006-07-29 | 活弁
今日はフィルムセンターの「こども映画館」。小学校低学年のこどもたちと親御さんに、3本の短編無声映画を活弁付きでご覧いただきました。会場はほぼいっぱい、こどもたちの反応がとてもよくどんどん笑ってくれるため、FEBOの二人の演奏も私の語りもそれに乗せられて…。楽しんでくれていたのはよかったと思いますが、難しくてこどもにはわからない言葉、教育的によろしくない言葉、もう少し言い換えができたなと思います。来週は『カリガリ博士』。
今朝はNHKラジオ第一「朝一番」の中で、私の活動をリポートとして取り上げていただきました。
情けないかな、インタビューするよりされるほうがまだ不馴れです。
今日は、子どもたちの声と笑いにとてもわくわく喜ばされると同時に、反省いろいろです。
広島に到着しました。明日は広島の皆さんに初お目見えです。

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今日は鈴木重子さん

2006-07-27 | 活弁
読売夕刊の「すてき私流」、私のインタビュー記事掲載は来週木曜になったとのことで、わざわざご覧下さった方々、ごめんなさい。

今日はジャズからボサノバ、童謡まで幅広く歌いこなすボーカリストの鈴木重子さんで、大事なこだわりアイテムはかわいい犬のぬいぐるみ「テンちゃん」でした。
東大を卒業し弁護士を目指しながらも苦しんでいた鈴木さんは、長い時間かかって小さい頃から好きだった歌の仕事に「自分の居場所」を見つけます。
「将来の幸せのために今の苦しみに耐えていたけれど、今幸せだと感じることを30年続けていけば、30年後も幸せに決まっているじゃない」
評判を呼んで次第に増える歌の仕事。見知らぬ土地での公演、緊張する楽屋。そうした場所に「テンちゃん」を置く事で、そこが自分の場所だと感じられるようになる。彼女にとっての大事なパートナーが「テンちゃん」なのでした。

以前掲載された中井美穂さんのアイテムはオスカーワイルドの本、江川昭子さんは確か辞書でした。比べると、私が紹介しているのはかなりベタな生活アイテムで、決してかわいいとかかっこいいとかロマンティックなものではありません。担当の記者さんもウケてくれてましたが…。
今日、覗いて下さった方、ありがとう。ごめんなさい
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母校酒東準決勝敗退

2006-07-26 | 酒田・庄内・山形
雨天順延が続き、本日、高校野球の山形県大会準決勝。25年ぶりの決勝進出をかけての試合。
母校酒田東高校は、優勝候補第一シードの日大山形に12ー0で敗退となりました。

でも、準決勝に酒田から、酒田南と酒田東2校が進出しただけでもすごいです。よく頑張りました。酒田東は県立の進学校で、野球の推薦入学などない高校です。おそらく3年生はこれから受験一色でしょう。本当にお疲れ様でした。

故郷を離れ上京した先輩たちもけっこう応援していました。とくに、応援団の方々。卒業して幾つになっても応援団魂は変わらないんですね。周囲の友人たちの盛り上がりを見て、感激していた私です。


ところで、おそらく明日、読売新聞の夕刊に私のインタビューが掲載されます。
women@Heartの紙面で、「すてき私流」というコーナーです。
生活の中のこだわりのアイテムを紹介しつつ、活弁のお話などをしています。
先日、読売新聞社に、そのアイテムとともにおじゃまし、2ショット?
まるで、ショッピングコーナーの撮影のようでした…
「モノ」は明日。
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生まれ変わり

2006-07-25 | Weblog
今準備中の活弁作品が、集中して催眠ものになっているのですが、最近たまたま催眠づいて?おりまして。

「生まれ変わり」って信じますか?前世とか過去世とか。

先日、友人のすすめで飯田史彦氏の著書『生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える』を読みました。著者は経済学者であり、経営学の大学教授で無宗教の方ですが、経営学において働く人間の「目的意識」「モチベーション」「使命感」などを追求していくうちに出逢ったのが、退行催眠等によって「人は生まれ変わる」という事を認識した人々の「生きる意識」の変化でした。
人間は、過去から未来まで何度も生まれ変わり、現世には使命を持って魂を成長させるために生れてきている。人間関係を学び、許し、喜び、愛し、自分の能力をもって他人に愛や希望を与えるために、意識体の時(俗に言うあの世にいる時)に、ソウルメイトとともに相談をして、自分の人生の課題を決めて生れてくる。縁の深い人とは、何度も立場や性別を変えながらこの世に巡り会い、魂を磨きあうのだと。

現世で選択をし続けて生きる私たちですが、よく不思議な力で導かれていることを感じたり、失敗から天の警告を感じたりしますよね。間違った選択も良い選択も自分に還ってくる。仏教でいう「因果応報」ですが、何かに気付かせ、成長をはかり、課題を全うさせるために壁や悩みが用意されるということでしょう。

その「生まれ変わり」を、飯田氏はこの著書で、宗教的アプローチではなく「退行催眠」という科学的(医療分野にも応用されている)アプローチで、様々な人の「過去世の記憶」の膨大なデータをもとに分析し検証しています。
たくさんの事例が細かく記載されておりそれだけでも興味深いのですが、私自身の幼少からの体験や考えを、理論化してくれている書に出逢った気がして非常に感銘しました。
(同時にたくさん反省させられました)
もうこの本を御存じの方もいるかと思いますが、簡単には書けませんので、あとは本を。(上記は全て、読んだ本の私の印象と解釈で書いていますし)
飯田史彦http://homepage2.nifty.com/fumi-rin/

先週の土曜日には、縁あって、これも非常に面白い公演を体験させていただきました。
尺八古典本曲徳山会の徳山隆先生。
天才肌の、すごい人です。明治期に途絶え、ほとんど演奏できる人がいなくなっていた「古典本曲」を三十数年かけて掘り起こしたという方。過去の記述を拾い集め、音にし、現在の譜に起こして、世界中で演奏してきました。
この「古典本曲」とは芝居や祭りで聴かせるための世俗的な尺八ではなく、奏でることで、仏教(臨済宗)の冥想や座禅、お経と同じ役割を果たしたというもの。実際、聴いている10分間は尺八の音色に体ごと包まれていく感じで気持ちがいいのでした。

それにしても、尺八という5つしか穴のないとても不自由な楽器一本で、何音階もの音を操り、どんな曲でも聴いて知っているものは演奏できてしまうという、そしてその独特の音色は、仙人というのか、まさに本人も言っていたように「尺八の神様」が彼に力を与えているのが見えるような感じでした。彼は若い頃から尺八の二つの流派の師範なのですが、もう、流派とか、ショーとか仕事としての演奏とか、そういうところから離れた、もっと原始的で本質的な「音を操る人」です。多分、津軽三味線の初代高橋竹山と同類の奏者。

そして、彼はそれが自分が現世で与えられた「仕事」だったのだということを自覚していて、「古典本曲」を形として(楽譜とCD)完成させたときに、尺八の神様にもらったごほうびによって、現在は死生学(サナトロジー)を中心とした研究に没頭させてもらっている、のだそうです(HPも長いこと更新されていません)。

その日の彼の講話の中身は(いつも台本もなくその場の流れで話すとのことで、あちらこちらに飛ぶのですが)、「生まれ変わり」と「自分の現世での仕事、出逢い、体験」で、最後に彼は、その与えられた才能とそれを真摯に結実させてきた「存在」と「価値」を音色にして見せてくれたのでした。

最後に徳山先生が仰った言葉。
「どのレベルを求めるかにもよりますが、努力をすれば、誰でもそこそこできるようになります。ただ、才能や素質の有無というのは、確かにある。また才能があっても努力しなければ実らない。私にとっては、一番労少なくして最大の成果をあげる、価値をつくることができるのが、たまたま音楽だったんですね。これは人それぞれ違います。私が経済学者になろうなんていくらがんばっても、だめだったし苦しかったでしょう」

ちなみに徳山先生は、今、お弟子さんもとらず、ほとんど俗世の交流を断って研究に没頭する毎日(日本語学校の校長でもあるようですが)、公演や講演もひきうけることはめったにないとのことで、とても貴重な機会だったようです。土曜面白倶楽部の皆様に感謝申し上げます。

私、半分眠っているような状態なのですが、つらつら長い事書きました。皆さんここまで、よく読んでくれました…

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3日分6作品リハ

2006-07-24 | 活弁
しばらくブログを休んでいてごめんなさい。
長雨で全国の被害が拡大し、改めて自然の力と、地球環境の変化を感じています。
私自身はというと、じめじめした天候を不快に思いつつも、とんかつでエネルギーを得ながら(3~4日に一度になりましたが)、あちらこちら元気に飛び回っています。

今週末から来週にかけて活弁公演が続きますが、今日はそのうち3日間共演するFEBOの小沢さん、永田さんと、その3日分の6作品をまとめてリハーサルしました。
短い作品も含めてとはいえ、さすがに6作品一気にリハは辛い。
長めの作品が『カリガリ博士』(独)『眠るパリ』(仏)『モデルの生涯』(米)と、全部催眠だとか「眠り」を操るお話で、だんだんこちらもZzzz…はっ! いけない
音楽担当の二人は様々な楽器を演奏し、声一つの私よりおそらく数倍たいへんなのです。
多少グロッキーになりながら、互いに本番を楽しみに別れました。

彼らとの共演は、
7月29日(土)と8月4日(金)の国立近代美術館フィルムセンター「こども映画館」[小学校1~3年生向け]『メーベルのわがまま』『わなにかかったサンタクロース』『馬具田城の盗賊』 。
[小学校4~6年生・中学生向け] 『カリガリ博士』。
http://www.momat.go.jp/FC/kids-cinema2006summer/index.html
8月1日(火)の佐々木亜希子の活弁シネマライブ@OTEMACHI CAFE´
『モデルの生涯』『眠るパリ』
http://www.slowcinema.com/pc/060801.html


NHKのラジオのディレクターさんが、今日と先日の土曜に取材に来て下さったのですが、たまたま昔山形局にいた時に少しお世話になった方で、今回は数年ぶりにお会いしてお互いびっくり。私がNHKで仕事をしていた頃は、ラジオリポートの録音・編集はまだデンスケだったし、DATを使い始めたところだったのだが(使い辛かった)…。今や、DATも過去の遺物。コンパクトで収録能力も編集機能も格段にUPして。
しかし、なんですかね。改めてインタビューされると答えに詰まることも。「編集しやすい簡潔でポイントを押さえたコメントを」と思うのですが…、おそらく面倒なコメントばかりで編集するのがたいへんだろうなあ、と反省するのでした。

フィルムセンターでの「こども映画館」で活弁出演させて頂くのも昨年に続き2年目になりました。今、北区で講師をさせていただいている「こども活弁教室」の様子とともに、「子どもたちに活弁を伝える」ということもリポートのテーマのようです。
子どもたちの反応は新鮮で非常に面白いです。たくさんの子どもたちに、もちろんおじいちゃんおばあちゃんまで幅広い世代の方々に、活弁を楽しんでほしいし、無声映画時代の「活弁」という文化が広く認知されてほしい。私もその面白さと価値を感じてもらえる弁士でいたいと思います。

放送は、29日NHKラジオ第一「朝一番」の「カルチャー&サイエンス」のコーナー(8時10分すぎ)とのことです。
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「活弁ワークショップ」体験会

2006-07-23 | 活弁
一般の方々のための「活弁ワークショップ」を開催しようということで、とりあえず体験会をさせていただきました。
今日の参加者の声を参考に、活弁だけでなく、発声、発音、イントネーションについても(アナウンス原稿などを教材に)学んでいただけるようにしたいと思っています。
活弁の「台本つくり」&「自分の台本を声にし表現する」という行程は、今年のうちは、毎回別の作品の1シーンに取り組んでいただこうと思います。
私自身もまだ110作品くらいしか手掛けていませんが、無声映画作品にも様々なジャンル、テイストがあります。コメディ、メロドラマ、洋画、邦画、時代劇、漫画。ちょっとずつ、いろいろな作品に取り組み、それぞれの性質やテーマを感じ、親しむ機会にしていただこうと思いますので、公演に参加するしないは別として、興味がある方はいつでもご参加下さい。

活弁の台本作りから上演まで、参加者の公演を前提とした活弁ワークショップ。8月から本スタートになります。

月一回日曜日(基本的に第4日曜)午後3時~5時15分。
会場 新宿区落合第一地域センター 
<活弁人声会>会費2000円(参加ごと。資料費、公演準備費含む)
問い合わせ・申し込みはinfo@mokuren.gr.jp

大人向けのワークショップは、ピースボートやにっぽん丸の船旅でも経験していますが、1~2分の同じシーンが、また一つの作品が、表現者によって、バラエティに富んだ物語になります。「冬ソナ」の有名なラブシーンを3パターンの活弁ショーにした、船上のお弟子さんたちによるステージなど、大爆笑、脱帽ものでした。もちろん今日も、なかなか面白い発想や展開が飛び出し、参加者それぞれに刺激があったのではと思います。
解釈力、発想、表現力、声など、「活弁」を楽しみながら、何かが磨かれていく。はずです。
希望要望があればなんなりと。出し惜しみするほどのものもありませんし、できることしかできませんが。
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ドイツ映画祭2006

2006-07-17 | 映画・芸術・エンターテインメント
16日、17日と、有楽町朝日ホールの「ドイツ映画祭2006」へ行ってきました。

エルンスト・ルビッチのドイツ時代の作品が4本上映されるということで、これは観にいかないわけにはいきません。うち3本は日本初公開。
16日(日)『陽気な監獄』『牡蠣の女王』
17日(月)『男だったら』『山猫リュシカ』

いや、面白かった。さすがルビッチ。もちろんハリウッドに行ってからの作品ほど洗練されてはいないし、ちょっとお下品で強引な笑いもありますが、その斬新なセット、空間構成や構図、テンポのよさ、発想には感嘆します。「巧い!」と思わずうなるシーンがたびたび。

特に『山猫リュシカ』はよかった。シーンをあげたらキリがありません。会場もよく笑っていました。またオチがいい。あれだけスノッブで皮肉な笑いを展開させながら、最後は思いやりとそれぞれの幸せを打ち出し、一番の笑いで仕上げる。天才です。

今度私がフィルムセンターで語らせていただく『カリガリ博士』などは同時期の作品で、表現主義の代表的なものですが、ルビッチ作品も、当時のドイツ表現主義の波をしっかり感じさせるもので、「ドイツ的でルビッチ的な」個性が非常に愉快に感じました。

17日の方が作品もいいだけにお客さんも入っていました。弟子のビリー・ワイルダーの作品に繋がるセンスが随所に見られる、ルビッチファンの期待を裏切らない作品でしたね。

4作品全部のピアノ生演奏を弾き切ったアリョーシャ・ツィンマーマンは、たいへんだったとは思うし、よく弾いてくれたと思うのですが、もう少し変化がほしかった…。どの作品も同じ曲をくり返し使うのと、単調さのために、ところどころ眠くなるし、いまだにあのピアノ曲が頭の中をぐるぐる回っているのです。

そういえば、昨年のムルナウ、ラング特集のドイツ映画祭も盛況だったなあ…。
いつかあのステージで活弁ができたらと、活弁を想定しながら鑑賞したのでした。
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『クリームヒルトの復讐』

2006-07-13 | 活弁
フリッツ・ラングの「ニーベルンゲンの歌 二部作」後編の『クリームヒルトの復讐』を語らせていただきました。

ジークフリートを身内に殺された妻のクリームヒルトが、愛してもいないフン族のアッティラ王の妻となり、フン族の血の気の多さを利用し、アッティラとの我が子までを復讐の道具にして自分の一族を皆殺しにするという…、もの凄い復讐劇なのですが、現在の映画のように血なまぐさいシーンはほとんどなく、宮殿ごと焼き尽くすシーンまで 全てどことなくロマンティック。叙情的な映像に救われています。セットや構成もさすがラング。もっと重苦しくなるかと思いきや、陽気なフン族のキャラクターもあって、メリハリがあり、やっていてもかなり楽しめました。

容赦のない復讐劇なので、観終わった後皆さんが重い感覚になっているかな…と気にしたのですが、「いや、すっきりしましたよね~」というすろ~しねま企画者のハッタさんの言葉に、けっこう皆さん頷いてくれていて、なんだかほっとしました。
とても暑い中、語るほうも、観るほうも汗だく。お疲れさまでした。

南青山gabowlも7月いっぱいで移転とのことで、この場所でのラストライブとなりました。
本当にありがとうございました。
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北区子ども活弁教室と浴衣deうたあそび

2006-07-08 | 映画・芸術・エンターテインメント
午前中は「子ども活弁教室」北区の子どもたちに活弁を体験してもらい、午後から茅ヶ崎へ。
子どもたちは反応が早く、好奇心旺盛で、これからとても楽しみです。徐々にこの活弁教室が広がっていくように、毎回子どもたちにとっていろんな発見のある講座にしていきたいと思います。

茅ヶ崎は「浴衣deうたあそび」ということで、朗読と童謡のライブ。
ハスキーズギャラリーは、今年の2月に「楽芸会」という催しの中の朗読イベントで伺い、それ以来のおつきあい。2月にこのギャラリーで購入したものは、現在私の大事な生活アイテムとなっています。
茅ヶ崎は山田耕筰さん縁の地。「赤とんぼと童謡展」の最終日でもあり、後半は童謡のいくつかを一緒に歌うイベントとなりました。ピアノ、童謡の新藤理恵さんとともに、浴衣で伺ってのライブ。もっと着慣れないとだめですね。今年は昨年までより浴衣を着る機会が多そうなので、もう少し浴衣の似合う女になりたいものです。

コメント

もっと広い層に

2006-07-05 | 活弁
公演に来て下さった方からの感想のお手紙やメールは本当に嬉しいもので、いつも感謝である。
会ってお話できる時はなおさら。

先日の茅ヶ崎市民文化会館公演に来てくれた知人。奥さんは文化系嗜好で、お芝居や音楽の公演によく行くが、本人は体育会系で、あまり興味なし。奥さんに連れられて行く舞台も寝てしまうことがたびたび。先日の私の公演も奥さんの誘いで来てくれたのだが、「初めて体験した活弁シネマライブが非常に面白かった!」とわざわざ伝えに来て下さった。

「絶対、知らない人、観た事ない人の方が圧倒的に多いんだから、もったいないよ。あんまり興味ない俺でも、ぐいぐい引込まれて、観終わっってから、あ、一人でしゃべってたんだ…って彼女(奥さん)と顔見合わせた(笑)。もっと知ってもらう方法があれば、絶対イケるよ。新鮮だし、映画も、生演奏も、語りも、全部楽しめる」
ありがたい力説に、ひたすら恐縮。

働き盛りで忙しい30代、40代の男性女性が観に来て下さるというのはとても嬉しいことである。

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kaunetclub「今輝いている人」

2006-07-04 | 取材・メディア
先日取材をしていただき、カウネットクラブのサイト、「今輝いている人」のコーナーに取り上げていただきました。
ぜひ御覧下さい。
カウネットのサイトを見ると欲しいアイテムがいっぱい…。

ところで、昨日のショックは大好きな中田の引退です。
日本に、これまでこんなに実力と存在感のあるサッカー選手はいなかったし、とても惜しいと思うけれど、「プロのトッププレイヤーとしての自分」以上に、「サッカーという団体競技の中での自分自身」の限界を、今回のワールドカップで感じたのでしょうね。

サッカーは個人技ではないから、一人のプレイヤーがどれだけレベルが高くても活躍してもだめ。全員の意気を高め、能力を最大限に発揮させ、全体を勝利に導いてこそ、最高に有能なプレイヤー。自分に厳しい分、たくさんのプレッシャーがあっただろうし、とにかく悔しかっただろし、自分の限界を感じたんだろうなと思います。

でもきっと、距離を置いて俯瞰して初めて見えることもあるだろうし、それによって今回伝えたくて伝わらなかったことが今後、日本のこれからのサッカープレイヤーたちに伝わっていくかもしれないし。

これからも中田には輝き続けてほしいなあと思うのでした。
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7月以降近々の公演他

2006-07-01 | 活弁
祝ったり見舞ったり励ましたり怒られたり喜ばれたり飲んだり…しているとあっというまに一日一週間は過ぎていき、その間に眠ったり読んだり書いたり観たり。気が付くと今年も半分が過ぎております。
とりあえず肝心な7月以降近々の、しゃべったり、について…、語ったりとか演じたり、のほうがいいか…について簡単に。

◆7月8日(土)、茅ヶ崎ハスキーズギャラリーで「ゆかたdeうたあそび」。開催中の『赤とんぼ 童謡の世界 ぎんのほし展』を鑑賞しながら、新藤理恵さんのピアノ演奏とともに『源氏物語』の朗読と、童謡、わらべうたをお楽しみいただきます。山田耕作作曲の童謡、この茅ヶ崎で生れた名曲がけっこうあるのです。15:00~16:00。
この日は平塚の花火だそうです。ぜひゆかたでお越し下さい。

◆ 7月13日(木)「佐々木亜希子のすろ~しねまナイト」ニーベルンゲンの歌第二部『クリームヒルトの復讐』。
6月15日(木)の第一部『ジークフリート』(ありがとうございました)に続く南青山gabowlでの上演です。これは、けっこうハマります。20:00スタート。
南青山gabowlでの最後の活弁ライブになります…。

◆ 7月29日(土)と8月4日(金)、国立近代美術館フィルムセンターで「こども映画館」が開催され、活動弁士として出演させていただきます。
7月29日(土)[小学校1~3年生向け]『メールのわがまま』『ばぐだ城のとうぞく』『わなにかかったサンタクロース』
8月4日(金)[小学校4~6年生・中学生向け]『カリガリ博士』他。
いずれも東京国立近代美術館フィルムセンター 小ホール(地下1階)
13:00スタート、FEBOの生演奏。要申し込み。

去年もたくさんの親子連れの方々にいらしていただきました。学芸員の方の解説や映写室見学もあります。お子さん連れで、ぜひご参加下さい。

◆7月30日(日)広島映像文化ライブラリーで「キッズ活弁シアター」開催。
『生れてはみたけれど』を活弁上映。3世代で楽しめます。要申し込み。

広島初公演になります。とても楽しみです。たくさんの方に御覧いただきたいです。

◆8月1日(火)「佐々木亜希子の活弁シネマライブ@OTEMACHI CAFE´」
久しぶりに「OTEMACHI CAFE」ですろ~しねまの活弁シネマライブ!"パリ"をテーマに、『モデルの生涯』『眠るパリ』をFEBOの生演奏とともにお送りいたします。素敵な空間でのお洒落な活弁をお楽しみ下さい。今回はワンドリンク付きで19:00スタートです。

◆8月5日(土)は、せんだいメディアテークにて小津安二郎監督『出来ごころ』を上演します。11:00~、14:00~(2回上映。時間は予定)

◆ 北区子ども文化教室「弁士教室」開催。
毎月第2、第4土曜日 10:00~12:00。 会場 滝野川西ふれあい館
こちらの対象は北区在住小学4年~中学生まで。見学は随時OKです。

◆7月23日(日)「活弁ワークショップ」開催します。
「一般の活弁講座はやらないんですか?」という問い合わせをいただいてきましたが、ようやく。活弁の台本作りから上演まで、参加者の公演を前提とした活弁ワークショップ開催します。誰でも参加できます。ぜひ自分なりの活弁にチャレンジしてみて下さい。多分とても楽しい作業です。この会は参加者の皆さんと作っていきたいと思っています。
月一回。日曜日(主に第4予定)。
会場 新宿区落合第一地域センター 
初回は7月23日(日)午後3時~
<活弁人声会>会費2000円(資料費、公演準備費含む)
問い合わせ・申し込みはinfo@mokuren.gr.jp

それぞれについての詳細は随時書き込みます。
暑い暑い季節、汗を流しながら、頑張りましょう。からっとした肌触りのいい風が吹いてくれることを期待して。
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