akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『もも子』音声ガイド収録!

2010-08-31 | バリアフリー映画、福祉
アニメーション『もも子、かえるの歌がきこえるよ』が、ようやく音声ガイド収録となりました。
Bmap(Movies for All People)として、『5等になりたい』に続いて、二作目のアニメ映画バリアフリー化です。
日本財団の助成を受け、神奈川映画教育協会の製作で我々が実際に作らせていただきました。(先日、ちらりと日経新聞にも紹介されました)

今回は、『もも子』と『15少年漂流記』のバリアフリー制作を同時に進めているため、二班に分かれて作業。それぞれにリーダーを中心にチームワークを発揮し、短期間で何度も討議し練り直していただき、最終的にいい台本ができたと思います。

『もも子』チームは9人。音声ガイドナレーションは、元YBC(山形放送)アナウンサーの高橋さち代(旧姓奥山)さんが、演出を私が担当しました。
ナレーションの稽古にも二日間費やしましたが、本番はさすが、とてもスムーズに収録がすすみ、聞きやすく楽しい音声ガイド(というより健常者も聴いて楽しめるナレーションです)になりました!

DVD化したものは全国の福祉関係施設に送られます。上映会も行います。
体が不自由でも明るくまっすぐに生きた双子の妹もも子を、兄りきが語る、心温まるお話です。ぜひバリアフリー上映でご覧いただきたいです。

『もも子』チームの皆さん、本当にお疲れ様でした。
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所沢市立キャンバス活弁上映会

2010-08-27 | 活弁
知的障害者施設、所沢市立キャンバスで活弁上映会を開催いただきました。
『チャップリンの移民』と『子宝騒動』。

通所なさっている方々、スタッフの皆さん、ご家族や地域の方も一緒にご覧いただくことができ、嬉しかったです。
『チャップリンの移民』など、展開が早すぎて、ちょっと分かりづらいかなと思いつつ、わかりやすい言葉を選びながら、アドリブ満載で私も楽しく語らせていただきました!

一生懸命聞いてくれ、笑ったり、親しく声をかけたりしてくれ、皆さんが作った陶器や染めたハンカチなどを記念品にいただいて帰りました。
とても楽しく、嬉しい一日でした。

企画下さった長浜さん始め、所沢市立キャンバスの皆さんに心より感謝申し上げます。
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山形『おくりびと』バリアフリー版上映

2010-08-23 | バリアフリー映画、福祉
9月4日(金)~12日(日)まで、山形県山形市で、『おくりびと』バリアフリー版上映が行われます。
会場は、市内の映画館MOVIE ONやまがた

主催は、東北芸術工科大学プロジェクトエンターテインメントバリアフリー。学生たちが中心となった組織です。
今年9月にちょうど公開2周年を迎えるアカデミー受賞作品『おくりびと』を、新たにバリアフリー版で上映し、多くの人と感動を分かち合おうと企画をし、県内の様々な福祉団体に開催を呼び掛けてきたそうです。

今日は、脚本家の小山薫堂氏や松竹のプロデューサーらとお会いし、バリアフリー映画についてお話することができました。小山薫堂氏は、東北芸術工科大学企画構想学科学科長でもあります。
予想通り、発想も豊かで柔軟で、とても魅力的な方でした。

劇場で、9日間にわたるバリアフリー版フィルムの上映は、日本初です。
全回、字幕と、私の副音声入り。FMラジオ等を使わず、障害を越えて皆さんが同じフィルムを鑑賞します。一度観た方もきっと新たな感動を味わえます。

初日は脚本家小山薫堂さんの挨拶があり、期間中、アンケートやディスカッションも行われます。
期間中一度くらいは、ライブ副音声を皆さんに体験してほしかった…!ライブの、会場を一体にする面白さも感じていただきたかったところです。副音声収録後、新潟や東京でライブ副音声『おくりびと』をさせていただき、多少台本もリライトしていますし。それは残念。

とにかく、9日間ありますので、ぜひ近郊の方は足をお運びいただきたく思います。

ちなみに、私は12日(日)に酒田市民芸術祭(希望ホール)で、酒田フィルハーモニーと共演。『ピーターと狼』を朗読します。
酒フィルのメンバーの中にも、『おくりびと』に何人かエキストラ出演しているのです。

◆9月12日(日)第54回酒田市民芸術祭開幕式典 希望大ホール
    第一部 オーケストラと朗読  音楽物語『ピーターと狼』
         演奏:酒田フィルハーモニー管弦楽団
         語り:佐々木亜希子

そして次週、18日(日)には、山形ドキュメンタリー映画祭事務局主催で、山形公民館で活弁上映会があります。

◆9月18日(土)山形国際ドキュメンタリー映画祭【活弁!シネマライブShow】
会場:山形市中央公民館ホール(アズ七日町6階)
上映作品:第1部 映画『極北のナヌーク』(無料上映)
     第2部 シネマライブ『のらくろ二等兵』
          佐々木亜希子トークショー
        シネマライブ『キートンの探偵学入門』
料金:前売1,000円(当日1,200円) 高校生以下無料
問合せ:山形国際ドキュメンタリー映画祭(Phone:023-666-4480)

地元の皆様、こちらもぜひ観にいらして下さい。
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<こども映画館>ふしぎな映画

2010-08-13 | 活弁
国立近代美術館フィルムセンター<こども映画館>活弁と音楽の世界の二日目。今日のテーマは“ふしぎな映画”。
初期のトリック撮影など、様々な工夫によって、見たこともないような世界を描き出した無声映画作品4本を、年代を追いつつ、活弁や音楽とともにめいいっぱい楽しもう!という企画。
今日の司会は檜山博士さん。

上映作品は、
まず、『鷲の巣から救われて』(1907年)アメリカ/E・S・ポーター監修(8分)
アメリカ映画のパイオニア『大列車強盗』の監督E・S・ポーターの作品。
鷲にさらわれた赤ん坊を、鷲の巣から木こりのお父さんが救出する、というだけのお話。
鷲が赤ん坊をさらっていくシーンは、作りものの鷲と赤ちゃんを上から吊るして背景を移動させていくという方法で撮影されています。
D・W・グリフィスが赤ん坊の父親役で銀幕デビューを飾っていますが、『大列車強盗』に見られるE・S・ポーターの分離的なスタイルとカッティング法は、後年、グリフィスが極めて効果的に発展させていく技法です。

『パルシファル(照魔鏡)』(1912年)イタリア/マリオ・カゼリーニ監督(20分)
巧みなトリック技法を交え、聖杯伝説上の騎士パルシファルの活躍を描いた作品。
これはたいへんでした。ドイツ語字幕が入っているのですが、シーンも字幕もかなり飛躍していて、観ただけでは絶対にわかりません。
聖杯伝説を調べつつ、ドラゴンクエストのようなロールプレイングゲーム的に観てもらえたらいいなと物語を構成しました。魔法使いの罠や誘惑に負けず、王を苦しみから救いだす騎士パルシファル、もうちょっとイケメンでもいいものを…と思いつつ。
これは、低学年のこどもたちにはちょっと難しかったと思います(大人でも難しいですよね、と主催側も…)。

『先史時代』(1913年)アメリカ/D・W・グリフィス監督(30分)
「映画の父」D・W・グリフィス監督による、発明家の青年が見た先史時代の夢の話。
フィルムセンターの方々も仰っていましたが、多分これも、活弁をつけずに無声のまま見たら、面白さが10分の1くらいの作品。
野蛮な原始人の女なし部族が暴力によって他の部族から女を略奪してくるという、親もひいてしまうような内容なのですが、実は、グリフィスらしい細かい笑いがいっぱい。
とにかく表情やしぐさはおおげさなので、こどもたちにもあまり怖くなく先史時代の戦や発明を体験してもらえるよう、工夫しました。とても分かりやすいお話になっていたはず。
けっこう会場から笑いが起こって一安心でした。

『デブの自動車屋』(1919年)アメリカ/ロスコー・アーバックル監督(20分)
ロスコー・アーバックルとキートンのコンビが自動車屋を舞台に繰り広げるおもしろおかしいコメディ映画。
予想通り、これはテンポのよいスラップスティックコメディなので、会場はみんな終始大爆笑。最後にすかっと大笑いしてもらえてよかったです。

全然違う4つの作品ですが、FEBOさんの生演奏は、本当にそれぞれの世界にぴったりで、こどもたちの作品理解や楽しみを大いに助けてくれました。さすが!素晴らしかったです。

こどもも親も、一緒に映画の歴史や楽しさを知ることができる、貴重な企画。今年も本当にありがとうございました。
来年もどうぞたくさんの方に足をお運びいただけますよう。

そして、こうした上映会が、各地の市町村、学校等で行われるようになったら嬉しく思います。
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13日のリハ&鍋

2010-08-11 | 活弁
FEBOさんと13日のためのリハーサルを行いました。
今度の4本は、トリック撮影などを使った、内容的にも”ふしぎな映画”で、観ているだけではストーリーも面白さも分かりづらいものばかり。

子どもたちに、映画に興味を持ってもらい、とにかく楽しんで観てもらえるように、音楽も語りも悪戦苦闘、いろいろと工夫しています。きっと楽しんでもらえるはず。

7日にパパとママの演奏する活弁を初めて観たりくくん。まだ2歳ですが「面白かった~」を連発し、はしゃぎまわっていました。

リハのあとは、夏の鍋。体が資本ですからね。
皆様、夏バテしないように、元気にいきましょう。
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<こども映画館>無声映画のおどろきを体験!!

2010-08-07 | 活弁
国立近代美術館フィルムセンター<こども映画館>活弁と音楽の世界―今日は、"無声映画のおどろきを体験しよう!! "をテーマに、開催されました。

まずは、映画のお兄さん(入江研究員)が、映画の始まりのお話をしながら、エジソンの初期短篇集(1896-1898年)を見せます。
数秒しかない映画。「はい、これでお終いです」に、「え~!?」とこどもたち。

そして、私の活弁とFEBOさんの音楽で『月世界旅行』(1902年)と『キートンの探偵学入門』(1924年)。こどもたちは大声で笑い、驚きつつ、ノリノリで観てくれました。

初期のトリック撮影や、無声映画、活弁の面白さ、キートンの凄さを、こどもも親御さんたちも私たちも、一緒に堪能した2時間だったと思います。
楽しかった…。いらして下さった方々、そしてフィルムセンターの皆様ありがとうございました。

また13日(金)に<こども映画館>活弁と音楽の世界があります。今度は”ふしぎな映画”がテーマです。私も初めて手掛ける作品ばかり。どれもちょっと不思議な世界が展開しています。(ほぼ満席ですが、あとわずか席があり受け付けるそうです)
どうぞお楽しみに。
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フィルムセンター<こども映画館>

2010-08-01 | 活弁
今年も国立近代美術館フィルムセンターで<こども映画館>が開催されます。
8月6日、7日、13日、14日で、活弁&生演奏の上映会は、7日と13日です。ただいま、炎天下の中、目下その準備中。
昨日、今日は、北区の子ども弁士教室…廃校になった小学校の教室を会場にしているのですが、これがクーラーがなくてサウナ状態。窓を開けると暗幕がひらめき、光が入るので、窓も閉め切って2時間。無声映画に向かうのですから、熱中症にもなります…。
子どもたちは、大丈夫だったのか。

◆8月7日(土)国立近代美術館フィルムセンター<こども映画館>活弁と音楽の世界―無声映画のおどろきを体験しよう
発明された頃の映画や100年前のトリック映画、アクロバット満載の喜劇映画まで。活弁や音楽といっしょに無声映画の世界をのぞいてみよう!
《上映作品》
エジソンの初期短篇集(1896-1898年)『月世界旅行』(1902年)『キートンの探偵学入門』(1924年)
【弁士】佐々木亜希子 【音楽】FEBO
【時間】午後1:30~3:30(午後1時開場)
【開場】国立近代美術館フィルムセンター 小ホール(地下1階)
【定員】150名

◆8月13日(金)国立近代美術館フィルムセンター<こども映画館>活弁と音楽の世界―ふしぎな映画
様々な工夫によって、見たこともないような世界を描き出した無声映画の数々。活弁や音楽とともにめいいっぱい楽しもう!
《上映作品》
『鷲の巣から救われて』(1907年)『パルシファル(照魔鏡)』(1912年)『先史時代』(1913年)『デブの自動車屋』(1919年)
【弁士】佐々木亜希子 【音楽】FEBO
【時間】午後1:30~3:30(午後1時開場)
【開場】国立近代美術館フィルムセンター 小ホール(地下1階)
【定員】150名

ぜひお子さんやお孫さんと楽しみにいらして下さい。(要申し込み)
フィルムセンターの研究員の方が丁寧にわかりやすく映画の解説もして下さいます!
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