akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

シネマヴェーラ渋谷『散り行く花』

2008-06-27 | 活弁
シネマヴェーラ渋谷で、3回目となる活弁上映会を催していただきました。2月に引き続き、D・W・グリフィス監督、リリアン・ギッシュ主演作の『散り行く花』。
19時からと20時半からの2回公演でしたが、多少1回目と2回目の語りを変えました。

毎回、台本は見直し書き直すわけですが、その場の観客の雰囲気で入れるか入れないか、どう表現するか決めようと思って宙ぶらりんにしておく部分がけっこうあります。今回はその部分がとてもたくさんありまして。
映画を中心に観たい人にとっては語りが過多に感じるかもしれず、活弁を聴きなれている人にとってはずいぶんそぎ落としているなあと思うかもしれず。

前回の『世界の心』と違って、時代そのものが主人公のような大作ではなく単純なストーリーの悲劇ですし、映像がゆっくりと流れ、しかも表情のクローズアップ等が多様されていてわかりやすい「抒情詩」のような映像作品。父親の暴力に耐える可哀そうな少女と、彼に想いを寄せる異国の挫折青年のはかない物語。

1回目は多少迷いつつだったのですが、終了後の「怖かった…活弁で語るの難しい作品だと思うけど、無声のままで観た時より断然面白かったよ!」という言葉に、2回目はとても安心して口演できました。
館主の内藤さんも「いやぁ面白かったですよ、僕は全然違和感なかったなあ」と仰って下さり、とりあえずは胸をなでおろしました。

ありがとうございました。吉田喜重レトロスペクティブは7月11日まで開催中です。私もあと2~3回は足を運ぶと思います。

次回のシネマヴェーラでの活弁上映会は8月か9月にとのこと、今後もどうぞ宜しくお願いいたします。
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キッチンから考える水の循環

2008-06-26 | 活弁
「キッチンから考える水の循環」セミナーで、講師としてお招きいただきました。

織田調理師専門学校で、主婦とみられる女性の方々を中心に「水と生活」という視点でエコを考える楽しいイベントとなりました。

最初のプログラムが私の活弁とトーク。「子宝騒動」昭和10年の蒲田の風景や生活を懐かしくご覧いただきました。貧乏人の子沢山、お金が底を尽きて水道の水が止められても井戸水がある…。ガスが止まれば七厘で、電気が止まればろうそくで。よく「戦前の生活水準になったら、環境問題、温暖化問題は解決する」なんて話を耳にしますが、おしめにしても着物にしても、無駄に捨てることなく最後まで使う当時の生活に学べるところはたくさんあるはずです。

2つめのプログラムは、NPO 鶴見川ネットワーキング小林範和事務局長による講演「私たちのくらしと河川環境」。
私たちは普段、行政上の区切られた区画で生活しています。○○市、東京都○○区等。しかし、河川に関しては下流の市や町がいくら対策をたて条例を作って綺麗にしようとしても上流中流の町が汚水対策なしではなかなか進みません。一昔前は工場からの廃水などが汚染の大きな原因でしたが、今は規制が非常に厳しいため工業用排水による汚染はほとんどありません。汚染の主な原因は生活排水によるものです。下水道を通って水再生センター(旧下水処理場)に流れ込むもの以外、川に流れ込む道路のゴミや粉じんを含んだ雨水や、外付けの洗濯排水など。
現在は雨水も下水道を通って水再生センターへ行くようになってきていますが、街のゴミや落ち葉が側溝に詰まっていたりすると雨の日に下水道の汚水があふれる原因にもなります。
私たちは普段、飲む水、使う水には非常に神経を使いますが、捨てる水にはあまり意識がいきません。私たちの使っている水は巡ってまた返ってくるんだと思うと、使い方や流し方が変わってくる気がします。    

最後に、フォーシーズンホテル椿山荘吉田利弘総料理長による「ろうそくのもとで楽しみたい料理」調理実演と試食。いい勉強になりました。「鰤を包んだひよこ豆のコロッケ バジル風味のヨーグルトソース」と「夏野菜とポークロインの煮込み オレガノ風味」。香菜をたっぷり使ったオシャレな2品。うちでも挑戦してみたいと思います。   

深夜、幹線道路の歩道でリュックをしょった女性が一生懸命ゴミ拾いをしていました。ふと足元に目をやると、たくさんのゴミが無造作に植木の根元などに捨てられていました。
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吉田喜重監督トークショー

2008-06-22 | 活弁
シネマヴェーラ渋谷での、吉田喜重レトロスペクティブ。監督と岡田茉莉子夫人のトークショーを聴き、上映を観てきました。

フランスポンピドゥセンターでの招聘上映の様子やレセプションの様子を話していらっしゃいましたが、長年、公私ともにパートナーとしてやってきたお二人には本当に拍手です。

吉田監督の作品は、アンニュイで不条理で神経を摩耗させるものが多いので、一日一本が限界だと私は思ってしまうのですが、フランス人にはウケるのかもしれません。でも今回せっかくなので何度か観に伺おうと5枚券を手にしている私でした。

何人かの知り合いにばったり会い、昨年公演に伺った鎌倉御成小学校のPTAの方にもお声をかけていただきました。半年以上経った今でも、活弁企画がとてもよかったと感謝されていると仰って下さり、私もとても嬉しい思いをしました。

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朗読会&地球交響曲

2008-06-21 | 映画・芸術・エンターテインメント
知人の出演しているNPO朗読文化協会主催の朗読会に博品館へ。
6月19日を「朗読の日」とし、20日から22日まで5公演。延べ100人近い方が出演。改めて朗読人口の多さを実感しました。今年は「源氏千年紀」ということで瀬戸内寂聴訳源氏物語の朗読も各回に少しづつ盛り込まれていました。
聴きやすさや上手い下手は別として、様々な短編に一度に触れることができるのは、いいものです。

レビュー集団を抱えるプロデューサーが、「チケットを捌ける子と踊りや表現が上手い子は得てして別なんだよなあ…将来なさそうな子が100枚チケットを売ってくる、将来明るい子は4枚しか売れなかったり」と言っていましたが、メジャーでないものの自主公演はそういうものですね。

その後、口コミで広がり続ける上映会の代表格「地球交響曲~ガイアシンフォニー~第一番」を観に目黒パーシモンへ。知人が主催したものですが、何度観ても素晴らしい感動の作品です。地球の一部としてすべての命を尊重しながら生きるための大事なエッセンスが詰まっていて大好きです。第六番まで発売されているDVD、全部ほしい…多くの方に観てほしいです
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佐々木亜希子の活弁シネマナイト@目白聖公会

2008-06-14 | 活弁
昨日の【佐々木亜希子の活弁シネマナイト@目白聖公会】、誠にありがとうございました。上演は小津安二郎監督の『大学は出たけれど』とキートンの『セブンチャンス』。4歳から96歳の方まで、地元目白の方々を中心にたくさんのお客様にご覧いただくことができ、本当に感謝しております。

キートンの『セブンチャンス』は、これまでとだいぶ違った台本になりました。昨年12月末に軽井沢の大賀ホールで行った公演の時は、クラシック音楽を堪能いただくためにセリフも語りもできるだけそぎ落としたのですが、今回は、シーンによってまくしたてるような語りに。とにかくよく笑っていただき、ほっとしました。両方に来て下さり「同じ作品だけど、語りの違い、音楽の違いが面白かった」と言って下さった方もいました。

今回のFEBOの演奏は、マリオブラザーズのメロディを使ったり、「大学は出たけれど」には当時の流行歌を入れてくれたりで、散りばめられたアレンジ曲の数々に気付いて喜んでいた方も大勢いらっしゃいました。引出しが多く、即興演奏も非常に得意で息もぴったりなFEBOの二人。私の台本はたまに、前日のリハから当日公演までに豹変することがあるのですが、昨日も当日のリハの後、本番で私のシャレに合わせた音楽をつけてくれました。とても楽しいセッションでした。

今回の公演は、目白のブティック「アマビリータ」を経営するお二人のアーティスト(ジュエリーデザイナー&現代アートの荻野さんと、ピアニストで日本女子大講師の草薙さん)が、「こんなに面白いものは、地元目白の皆さんにもぜひ観てもらわなくちゃ!」と企画して下さいました。黒の素敵な衣装も、アマビリータに提供いただき、ネックレス等もコーディネイトしていただきました。感謝です。
快く会場をお貸し下さった目白聖公会さん、ちょっとしたウェルカムドリンクをと飲み物を提供下さった地元のスーパー「ユネスコ」さん、応援下さった目白バ・ロック音楽祭の方々、そしてすろ~しねま、手伝ってくれた活弁ワークショップのメンバー、多くの方に支えられて、たくさんの笑顔をいただいて、本当にありがたく思っています。「とにかく面白いから!」と12名を引き連れて来て下さったお客さまも「連れて行ったメンバーがみんな感動して喜んでくれて、自分が主催者のような嬉しい気分だよ~」と言って下さり、感激でした。

というわけで、谷間もないのに普段着ないような胸の空いた衣装を着て、打ち上げではすきっ腹で飲んだ私は、2軒目のお店でこれまでにない酩酊を経験いたしました。通常あのくらいの量であんなに酔っぱらうなんて考えられない佐々木なのですが…そういえば、皆さんのお話を伺いながら飲んでばかりでほとんど食べていなかった…世界が回っているぞと思いつつトイレに入ったまでは覚えているのですが、どのくらいそこにいたのか、気がつけばお店は真っ暗で、私は皆さんに支えられ担ぎ込まれるように車に乗せられて温かく見送られておりました。
支えて下さる皆様に本当に感謝でございます。

もっともっと喜んでいただけるよう精進して参ります。不束者ですが、どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。

岩手の地震、被害が拡大しないことを祈ります。
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明日のリハ

2008-06-12 | 活弁
FEBOの二人と明日のリハーサル。
本番、お楽しみいただけますように。
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水野晴郎氏ご逝去

2008-06-11 | 映画・芸術・エンターテインメント
古きよき昭和の映画黄金時代を生きてきた映画人が、また一人亡くなりました。直訳ではあまりヒットしなかったのではと思われる洋画、水野さんの考えたインパクトある邦題が日本でのヒットに繋がったものがいくつもあります。
最近は水野晴郎選の名作DVDシリーズにお世話になっていました…。
ご冥福をお祈り致します。
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近々の活弁公演案内

2008-06-09 | 活弁
◆6月13日(金)、19時から、目白聖公会講堂で活弁公演します。
【佐々木亜希子の活弁シネマナイト@目白聖公会】
キートンの『セブンチャンス』、小津安二郎監督『大学は出たけれど』

大手町カフェ公演にいらして下さった目白のアマビリータさんが企画して下さいました。すろ~しねまとの共催。感謝です。FEBOの生演奏でお送りします。
今回は、アマビリータのお二人が衣装を選んで下さいました。けっこうセクシーで、かわいいです。いつにない露出度なので当日寒くないことを祈ります。
残席あと少しだそうですが…目白の街を散策しながら多くの方に楽しんでいただきたいと思っています。終わったら、ぜひ目白で飲み食いして行ってくださいね!

◆6月26日(木)「キッチンから考える水の循環」セミナーで講師を務めます。

普段何気なく使っている水ですが、貴重な資源です。一生活人として環境問題に無関心ではいられない昨今、身近なキッチンから「水の循環」がどうなっているのかを知り、よりエコで快適な生活を考えようという企画です。なんと、参加費無料で、活弁が楽しめて、「水の循環」に関する講演が聴けて、椿山荘の総料理長による調理実演と試食があるという、非常に贅沢な企画。主婦の方々におススメ!先着順90名様です。

◆6月27日(金)【シネマヴェーラ渋谷活弁上映会】VOL.3
D・W・グリフィス監督、リリアン・ギッシュ主演『散り行く花』
時間    ①19:00~ ②20:30~(二回公演です)
料金    一般2000円/会員・シニア1700円/学生1500円
会場   シネマヴェーラ渋谷  〒150-0044 渋谷区円山町1‐5 Q-AXビル 4F

きれいで見やすい劇場で、喜んでいただいている上映会です。2月に続きグリフィス監督の名作上演となりました(例によって内藤館主の選定です☆)。
今回は「吉田喜重レトロスペクティブ」の期間中の特別上映会となります。吉田喜重監督と岡田茉莉子夫人とは一昨年の蓼科映画祭でお会い致しました。今回の上映期間中は、私も劇場へ足を運びたいと思っています。

企画、ご協力下さっている方々に心より感謝申し上げます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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秋葉原の惨劇

2008-06-08 | Weblog
驚きました。トラックで突っ込んで、ナイフで切りつけて…あんな無差別殺人が街中で起こってしまうのですから…
死傷した方々の家族や友人はやり切れません。

無声映画を観ていると、当時の人々は、コミュニケーションや他人を尊重するということが今より当たり前にできていたように思います。
情報とモノが洪水のようにあふれる現代社会では、学歴、収入だけでなく、コミュニケーションの格差が広がっている気がします。
見えない多くの人とインターネットを通じて幾らでも繋がることができる世界ではありますが、本当に大切な生身の人間づきあいができない孤独な人も増えています。誰か一人とでも信頼関係を築けていたら、あるいは自分自身との信頼関係が築けていたら、あんな事件を起こさずにすんだはず。自分のことしか考えられない限り、それは築けはしないのですが。

ご近所の人たちの間にも自然に存在していた信頼感や絆を無声映画作品の中に見出す時、若い世代の人たちにも、思春期の青年たちにも、もっと観てもらわなくてはと思うのです。説教ができるような人間ではありませんが、活弁で笑ってもらいながら、作品に描かれている大事なものを、受け取ってもらえるように届けたいと思います。償い、であり、修行、かもしれません
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風間杜夫ひとり芝居

2008-06-06 | 映画・芸術・エンターテインメント
新宿紀伊国屋ホールでの風間杜夫さんのひとり芝居を観せていただきました。
トム・プロジェクトプロデュース、平成15年度「文化庁芸術祭賞大賞」「読売演劇大賞最優秀男優賞」「バッカーズアワード演劇奨励賞」を受賞した牛山明HISTORY三部作「カラオケマン」「旅の空」「一人」。記憶を失くした団塊世代のオジサンが繰り広げる人生の哀歓喜劇なのですが、その完結編「コーヒーともう一杯」「霧のかなた」が今回の舞台。

いやあ、よかった。風間さん、さすが!!
芸達者な方なのは知っていますが、その芸達者ぶりが存分に味わえる、素晴らしいステージでした。コミカルなシーン、シリアスなシーン、落語、講談、浪花節、他の人気ドラマ俳優のマネや様々なジャンルの歌まで。脚本、演出、支えているスタッフと風間さんとのチームワークが非常によく、風間さんという人の才能を生かし、みんなで練り上げ、作り上げた温かくて感動的な舞台でした。
いい勉強をさせていただきました。ありがとうございました。
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やぐちひとり(C)#60、61

2008-06-04 | 映画・芸術・エンターテインメント
3日深夜放送のやぐちひとり(C)では、DVD『ONCE ダブリンの街角で』を紹介。“驚くべきほど完璧”“何度も見る価値がある”と世界中が大絶賛した大ヒットアイルランド映画で、2008年アカデミー賞歌曲賞受賞作品。これは、いいです。ダブリンの街角で奏でられる音楽もドラマもとても素敵です。
他、映画『ダイブ!!』、DVDになった『ミッドナイトイーグル』『魁!!男塾』を紹介しました。

本日ナレーション収録した来週の放送分は、ぜひご覧ください。
エンタメ研究所では、6月14日から公開の映画『ダイブ!!』を紹介し、ゲストにコーチ役として出演している金戸恵太さんを招いて「飛び込み」という競技の面白さや採点方法をわかりやすく解説していただいています。世界レベルの飛び込みの奇麗なこと!
他に、DVD『子猫の涙 ラストファイト』、DVDアニメ『河童のクゥと夏休み』を紹介。
『河童のクゥと夏休み』は、ディレクターのイチオシ!河童のクゥちゃんはパッと見、かわいいわけでないし(どちらかというとキモかわいいかんじ)、劇場公開時はそれほど観客動員が多くなかったらしいですが、現代日本が忘れかけている大事なことを思い出させてくれる感動の名作!です。
昨日、マクロスやガンダムなどアニメ大好きの友人が「『河童のクゥと夏休み』観たかったんだよなあ」とボソリと言っておりましたが、ぜひDVDで観てください。
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DVD『三池~終わらない炭鉱の物語』発売!

2008-06-02 | バリアフリー映画、福祉
私が副音声ナレーションを担当させていただいたDVD3作目『三池~終わらない炭鉱の物語』
が5月30日に発売となりました。
熊谷博子監督の渾身のドキュメンタリー作品です。全国各地で上映会、トークショーが開催され、大きな反響がありました。副音声ナレーションも、熊谷監督と、製作に携わったシグロのプロデューサーさん、ディレクターさんとともに、いろいろと試行錯誤し、苦労の末完成したものです。

見ごたえのある作品です。『ドルフィンブルー~フジ、もう一度宙へ』『ヒロシマナガサキ』同様、視覚障害者の方にも、健聴者の方にも、ご覧いただきたく思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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『山のあなた~徳一の恋』

2008-06-01 | 映画・芸術・エンターテインメント
子ども活弁教室の後、一般活弁ワークショップにいらしている生徒さんたちと『山のあなた~徳一の恋』を観ました。
無声映画時代から活躍した清水宏監督の『按摩と女』のリメイク作品。清水監督の脚本をそのまま使っているだけでなく、映像、アングルやカットまで踏襲して作っています。
淡々としたストーリー、何気ない小話を詩的に描いている清水ワールドの再現ですから、スピード感と意外性が当たり前の現代の映画になれている人には物足りないかもしれないなと思いながら観ていました。
草くんの熱い演技は思ったよりいい感じでした。セリフより身体演技が。
マイコの着物姿が素敵でした。着物はどれもほしくなるものばかり。
戦前の温泉場の一エピソード、抒情詩のような風景は、一服の清涼剤、といったところでしょうか。

鑑賞後、感想を語り合いながら食事。「ヤマを求めていたけれど最後までそれがなかった」「なのに、最後の別れのシーンの音楽が大きすぎて、泣けと押しつけられているようだった」などの感想も。そこから活弁や現在の映画、テレビ等における「伝え手の表現と受け手の能力、志向ー今昔」といった論題?へ。なかなか楽しい鑑賞会となりました。

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