akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

岐阜県中津高等学校定時制芸術観賞会

2007-09-29 | 活弁
岐阜県中津川市の中津高等学校定時制で、芸術観賞会ということで活弁をご覧頂きました。

中津高校は、旭ヶ丘という土地の高台にあり、全日制の文化祭は「旭陵祭」、定時制の文化祭は「旭星祭」と名付けられています。27日は、定時制の生徒さんたちの文化祭だったそうで、体育館には『旭星祭』の大きな看板が。

学校に着くと、まず校長先生始め定時制の先生方が迎えて下さいました。「昼間は働いている生徒の他、不登校等で他校からこの定時制に移った生徒もいます。でも、みんなイキイキしていて一生懸命で、昨日の文化祭は本当に感動でしたよ」そう口々に語る先生たちがとてもイキイキとしていて、お話の通りアットホームな印象を受けました。

中津高校では、体育館や教室、部室の使用など、全日と定時の生徒たちがお互いに配慮しながらうまく共存しているとの事、午後6時からの定時制の芸術観賞会のためのセッティングも、全日制の生徒たちが快く手伝ってくれていました。

「高校生、しかも定時制で働きながら学んでいる生徒は、なかなか文化的なものに触れる機会が少ない。だから必ず年に一度は学校側で催して体験してもらうんです」「多少騒ぐ生徒もいるかもしれませんので、その辺は先にお詫びしておきますね」と校長先生、教頭先生。

観賞会の初めに少しお話をということで、御挨拶し、映画の始まりと活弁の話、そしてチャップリンの話をさせていただきました。なるほど、茶パツの子もいれば、斜に構えたような子もいる。最初は多少私語をする生徒もいましたが、まもなくみんなちゃんと耳を傾けてくれ、活弁公演中はじっと集中して観てくれていたようです。終了後は生徒たちが「面白かったです」と声をかけてくれ、ほっとしました。

終了後、先生たちと懇親会。教頭先生が55歳で一番若いというのが信じられないくらい、皆さん若く、タフで、大盛り上がり。文化祭では教師一同で「ビリーズブートキャンプ」をやって生徒たちに大ウケだったとか。2週間毎日練習したおかげで、「体重が○kg、ウエストが○cmも減った」「血糖値が正常になった」…爆笑でした。
とにかくフランクで、バイタリティに溢れているベテラン揃い。定時制はどこも縮小方向にあるらしいですが、他で不登校になりここに入り直してからは無欠席という生徒もいるとのこと、こうした家族的な教育の場は、生徒にとっても社会にとっても大事な役割を担っていると感じました。
また、息子さんが配給会社に務めたという先生、田中邦衛さんの甥だという先生など、皆さん映画好きで、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。いろいろと私自身、学ばせていただくことができ、とても感謝しています。
今後、高校生くらいの多感な年代にももっと活弁に触れていただきたいと思います。

古くは全国規模のフォークジャンボリーも行われていた中津川。うちのマネージャーさんは昔昔その昔、フォークやグループサウンズ時代に音楽もやっており、中津川フォークジャンボリーにも参加していたらしく本人作詞の某ヒット曲をカラオケで披露すると大ウケ。同世代の先生たちといつのまにか合唱に。
来週は中津川映画祭シネマジャンボリー2007が開催され、澤登先生が活弁出演されます。
中津川は、人口の割にとても文化度が高い気がします。今も現役の芝居小屋明治座は明治27年生まれ。地元特有の地歌舞伎も伝えられ、たくさんの地芝居保存会があるそうです。今回、立ち寄れなかったのが残念です。

そして。中津川といえば、この時期旬の「栗きんとん」!
おいしいんだ~これが(T.T)栗とお砂糖だけでほくほくふわっと仕上げた栗きんとん。
有名どころから、先生たちオススメで「すや」と「一休」「川上屋」の栗きんとんを食べ比べ。どれも美味しい…。ひと粒のお値段もけっこう、お味もけっこうでございました。御馳走さまでしたm(_ _)m。



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第二期活弁ワークショップVOL.2

2007-09-23 | 活弁
8月から仕切り直しでスタートした活弁ワークショップ。
現在取組んでいるのは『ロイドの浮気者』。
新規でスタートした人も含め、10人が第二期活弁ワークショップに参加して下さっていますが、皆さん、個性的で楽しい台本を作っています。
セリフつなぎが多い人もいれば、ナレ-ションの多い人もいる。セリフやシーンの捕らえ方もいろいろですし、皆さんなかなかのものです。これからまた楽しみです。


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『三池~終わらない炭鉱の物語』音声収録

2007-09-19 | バリアフリー映画、福祉
熊谷博子監督のドキュメンタリー映画『三池~終わらない炭鉱の物語』。ドキュメンタリー映画としては稀有な観客を動員し、今だ全国あちらこちらで上映会が開かれている、三池炭鉱の物語。

私は、この映画の音声解説(副音声)を依頼され、この日、ようやく収録。
視覚障害者に映画を楽しんでもらおうという音声解説付き上映会が各地で催され、テレビでも副音声の番組が放映されていますが、これまでのト書き的な解説ではない、活弁の技術を活かしたものをとの事で今年スタートしたプロジェクトです。

熊谷監督と水口真さん、プロデューサー山上さん、私。共同で台本、前口上等を練りながらようやく収録となりました。収録自体はわりとさくさく進み、できた副音声版は、これから実際の視覚障害者の方や厚生労働省の障害福祉専門官に視聴いただいて、DVD化されます。

インタビューと歴史解説の多い作品なので、短い尺の中で映像や状況をイメージしてもらうための言葉を選んでいく作業はとてもいい勉強になりました。

『三池~終わらない炭鉱の物語』いい作品です。完成したらぜひ観て聴いて下さい。
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沖縄山原(やんばる)の共同店

2007-09-18 | 映画・芸術・エンターテインメント
愛知大学経済学部教授の大澤正治氏の研究発表用VTR「沖縄山原(やんばる)の共同店」にナレーションを入れさせていただく。
沖縄本島北部の山間部やんばる。海や山、その自然環境や土地柄によって様々に独特の発展を遂げてきた共同店を、歴史を追いながら網羅したもので、非常に興味深かった。

すべての共同店に自ら足を運んだという大澤氏の話を伺いながら、フィールドワークや地方のリポートの楽しさを思い出す。
やんばるかあ、行ってみたいなあと思いつつ、ナレーション原稿を読むうちにまるで自分が行ってきたような、とても楽しい感覚になっている。

ディレクターさんに隠れた逸材などと言われ、ちょっとトリップ気分なお仕事でした。
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こども映画館”カツベン”がやってくる!

2007-09-17 | 活弁
本当に、ありがとうございました。
金沢21世紀美術館シアター21を会場に2時間ちょっと、とてもにぎやかで楽しい「こども映画館」活弁上映となりました。
『チビッコギャング~ドッグデイズ』と『荒武者キートン』に、よく笑い、よく反応し、気付いたところをよくしゃべって。子どもたちは期待どおりの盛り上がりを見せてくれました。

”カツベンごっこ”してみよう!の体験コーナーでは、その場でワンシーンに挑戦してもらい、これまたにぎやかで、皆イキイキと挑戦してくれました。もじもじしてマイクに向かっては声の出なかった子どもも、ちゃんとスクリーンに向かって一人でつぶやいていましたね。
子どもたちと親御さん皆さんの感想、とても嬉しかったです。

「こども映画館」の10人ほどのボランティアスタッフは、ほとんどが学生さん。20代の若者揃いで、彼らにも楽しんでいただけて何よりでした。

会場の金沢21世紀美術館は、全国の美術館で入場者数二位(一番多いのは東京都美術館だとか)という、地方都市としては驚異的な文化施設です。それもなるほど、子どもたちが遊べる工夫、開放的な空間がたくさんあり、親子連れが非常に多いのです。企画展もいいし、今回上映したシアター21も、とてもいいシアターでした。

今回の金沢公演でもたくさん刺激と学びをいただきました。事務局の皆様スタッフの皆様に感謝申し上げます。金沢の街並も本当に素敵でした。
また皆さんに御会いできるよう、芸を磨いておかなくては。
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カナザワ映画祭2007。金沢へ

2007-09-16 | 活弁
カナザワ映画祭2007出演のため石川県の金沢市へ。
今回の依頼は、映画祭の中の「こども映画館~カツベンがやってくる!」弁士出演

金沢到着後、金沢コミュニティシネマ/シネモンド「こども映画教室」事務局の方々に迎えられ、チェックイン、本番の打ち合わせ。金沢市唯一のシネコンではない映画館シネモンドを見せていただき、代表の土肥さん始め、女性3人とともに、食事。
フィルムセンター公演、渋谷ユーロスペース公演など、お子さん連れで何度か私の活弁をご覧下さっていて、その子どもたちの反応から始まり、現在の活動、これまでの映画にまつわる様々なエピソードと、皆話は尽きることなく、既知の友人どおしのような盛り上がり…。

金沢コミュニティシネマでは、数年前から「こども映画教室」を続けていて、いくつもの斬新な試みを行っている。コミュニティシネマの母体となっているのが、土肥さんが立ち上げたシネモンドである。大手資本ではない、シネコンなどではやらないような作品ばかり、年間200本も上映しているのだから、映画ファンにはたまらなくありがたい映画館であり、そのバイタリティには頭が下がる。市民に良質の映画を提供すると同時に、これからの子どもたちに、映画の面白さを知ってもらおう、楽しい原体験をしてもらおう、と考えて「こども映画教室」をスタートした。
土肥さんや事務局の小林さんから子どもたちの名前が次々に上がり、その子たちの反応や成長ぶりを聴いているうちに、明日活弁で彼らに会えるのがとても楽しみになってくる。

今回は活弁を観た後に、みんなで”カツベンごっこ”をしてみようというコーナーがあるという。
どんな子どもたちに会えるかな。明日のこどもたちの笑顔が浮かんできて、すでに公演後のような充実感で眠ったのでした。
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和やかな教室&スタジオ

2007-09-15 | 活弁
北区こども文化教室の「活弁教室」。私の仕事の都合で毎月流動的な日程で申し訳ないと思いつつ、テスト真っ最中の生徒も含め、皆ちゃんと参加してくれるのだから嬉しい。

北区内のいろんな小学校中学校の子どもたちが集っている訳だが、本当に皆すっかり仲良しでとにかくのびのびしている。情報交換や自己表現の場にもなっていて、月に2回会えるのが楽しみなようだ。子どもたちの解釈、発想や会話はあちらこちらに飛躍し、発展していくが、それはそれで悪くない。一定の知識の修得を目的とする学校の授業とは違うから、一応手綱は握りつつ、話したいことは話させる。映画作品をベースに、毎回、子どもたち自身がコミュニケーションをはかりながら、発見し、表現し、何かを得ていく。
それぞれ個性があるのだが…なんというか、みんなかわいくてしょうがない。

10月には、初めて2つの教室の合同授業を行うことにした。子どもたちは今からちょっとワクワクしている様子。たまにはそういう刺激もないと。

活弁教室を終えて、『やぐちひとり(c)』のナレーション収録。
再来週以降の3本の映画紹介。やぐっちゃんと春樹のエンタメ研究のための素材3週分のまとめ録りだが、3作品、テイストが全然違うのが収録していて面白い。放送は1本ずつだから、違いはあまり関係ないが。
『やぐちひとり(c)』制作スタッフもいい方ばかりで、スタジオはいつも和やか。
本当に、どれもこれも、楽しく仕事をさせていただいてありがとうございます。
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『伊豆の踊子』in茅ヶ崎館

2007-09-10 | 活弁
6回目になりました茅ヶ崎館での活弁公演茅ヶ崎館で楽しむ活弁と和食ブッフェの宴。9/9今回は五所平之助監督の『伊豆の踊子』(昭和8年)をご覧いただきました。盛況でとても楽しい会となりましたことを感謝いたします。

茅ヶ崎館公演では、ご覧いただいた後に、みなさんとお食事をしながら交流ができるのが私自身も楽しみで、今回も様々な御感想をいただき、映画のお話、活弁のお話、着物のお話といい時間を過ごさせていただきました。

何度も映画化されている『伊豆の踊子』の第一回映画化作品ですが、踊子薫を演ずる田中絹代さんのはつらつとした表情、はじけるような演技がとても印象的です。
私自身はこの作品を語るのが3度目になりますが、今回、もっとも楽しく語ることができました。もちろん台本が練り直されて変わってきていることもありますし、それぞれのキャラクターに愛着がわき、演じ分けを楽しめているということもあります。
原作の川端康成の短篇小説にはないエピソードがいろいろ入っていて、それが以前は違和感にも思えていたのですが、逆に映画としての面白さを出しているのは伏見晁の脚本と五所監督ならではのエンターテインメント感覚なのだと思います。
今回も多くのお客さまから「淡々とした原作なので、こんなに面白い『伊豆の踊子』だとは思ってませんでした」「鉱山発掘や人身売買など原作以上に当時の社会的文化的な背景が見えますね」などとお声をかけていただきました。
茅ヶ崎館という昔ながらの落ち着いた雰囲気の旅館でご覧いただけたのもよかったと思います。

着付けの本多先生始め何人もの方が着物でいらして下さいました。私もここでの公演は着物にさせていただいています。

「小津安二郎作品にみる着物」の特集を組んだ和の情報マガジンSAKURA10月号がまもなく発行になります。茅ヶ崎館の森浩章さんへのインタビュー、また茅ヶ崎館で撮影した私がモデルになっている着物写真も掲載されています。よかったらお取り寄せ下さいね。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

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第二回ふれ愛祭りだ!芝地区

2007-09-08 | 映画・芸術・エンターテインメント
港区芝公園で行われた「第二回ふれ愛祭りだ!芝地区~地球環境と平和~」の司会を担当しました。いや~。朝から台風一過のかんかん照りで、焼けました!

朝8時集合、10時から実行委員長、港区長の挨拶、そして加藤登紀子さんの登場。環境と平和に関してステージ上からメッセージを投げかけ、一曲歌って下さいました。
控え室で個人的にいろいろお話することもできました。
彼女の歌も大好きですが、生き方、考え方にもとても共感をしています。あちらこちらで御縁があり、またすろ~しねまで私もお世話になっているハッタさん始め、環境や農、食等を考え活動している若者たちを身近で応援して下さっているアーティストです。

第一部の日中のふれ愛ステージは、港区芝地区の保育園児から小中学生、高校大学生、長寿会の方々までたくさんの方々が出演して、歌や演奏、ダンスを披露しました。3歳~上は90歳まで!みんな元気いっぱい。インターナショナルスクールの子供達の太鼓演奏とお御輿もとてもかわいかったです。
エコがテーマとあって、音響などステージイベントの全電力をソーラーシステムで供給できる大型ステージカーを使って。
司会は私とお笑い芸人フジタシンヤくん。じりじりと照りつける日差しで腕はだいぶひりひりになりましたが、フジタくんのおかげでとても楽しいステージになりました。

17時からの第二部「ジ・アース&ピースコンサート」は、地元の「グリーンピース合唱団」の出演でスタート。
NANA&NELLOさん、ハシケンさん、中川五郎さん+謡象さん、加藤登紀子さんの娘YAEさんと次々にプロのミュージシャンのライブがくり広げられました。
普段は日没とともに点灯する東京タワーも、このイベントのためにこの日は特別。7時にライトアップ。灯りに浮かび上がる東京タワーをバックにしたステージはなんだか幻想的で、都会の中の緑の公園で、気持ちのいい風に乗ったYAEさんの声がとても心地よく響いていました。

港区の芝公園には『港区平和都市宣言20周年』を記念して設置された『平和の灯』があります。これは広島市の『平和の灯』長崎市の『誓いの火』、福岡県星野村の『平和の火』をあわせたものです。この日は、この祭りのために広島市、長崎市、星野村から「平和メッセージ」をいただきました。

いみじくも加藤登紀子さんは「現在の温暖化、地球環境問題と、過去の戦争というものは、根っこは同じ」と言いました。「何かのためには他のものを犠牲にしてもかまわない」「自分たちの豊かさや利益を求めるために他人を犠牲にして当然」そういう構図があると。
安価な食べ物や衣類に私たちは喜び、どんどん消費してどんどん捨てますが、その裏に、遠い国で苦しい労働や搾取に耐えている人々がいたり、公害や環境破壊があることを忘れず、少し心を傷めなければならない、と仰った言葉が印象的でした。

暑い一日でしたから参加した方々はみんな飲み物をたくさん飲んだと思います。竹を使ったテントが並び立ち、朝市夕市も盛況でしたが、あまりゴミが散乱しなかったのはさすがでした。
ミュージシャン控え室に残ったたくさんのペットボトルは、ちょっと残念でしたが…。

「ペットボトルも昔のビン回収のように1本5円で回収して徹底的にリサイクルしたらいいんじゃない?結局人間、お金で動くんだから」と友人。なるほど、それも一考。

ちなみに、加藤さんは必ず「魔法瓶に水」を入れて持ち歩くようにしているのだそうです。もちろん、うちわ(扇子)やハンカチも。
自分の生活を今一度、見直そうと思いました。

ありがとうございました。そしてスタッフの皆様、一日、いやそれまでの準備を含め、本当にお疲れ様でした。


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やぐちひとり(C)#23

2007-09-04 | 映画・芸術・エンターテインメント
本日の「やぐちひとり(C)」紹介の映画1本目は、『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』!
三池嵩史監督、出演は日本人俳優(クウェンティン・タランティーノも)、オール英語、場所は壇の浦の合戦で敗れた平家が黄金を隠したとされるある村、ドンパチ火花を散らすは平家と源氏の猛者、でも格好はウェスタン…時代も国境もぶっとばしぜーんぶお鍋にぶちこんでできあがった、「スーパー・スタイリッシュ・アクション・ムービー」である。
さて、この映画にちなんで、今日の企画は
やぐちひとりスタッフの制作した無声西部劇『荒野の二人』に、やぐっちゃんと春樹さんが効果音をつけるというもの!いや、これは面白かった。
子どもたちに、無声映画を素材にして、説明をつける活弁チームと、効果音をつけるチームを作ってもらうワークショップもきっと楽しい。

本日の紹介映画
DVD『ラブソングができるまで』☆オススメ傑作ラブコメディ
DVD『こわれゆく世界の中で』☆ここまで追い詰めるか…というくらい胸を締めつけてくれる作品。
DVD『酔拳ー日本語吹き替え版』☆懐かしい!!若きジャッキー・チェンの名作。夢中で観ましたねえ
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鹿児島県指宿市公演

2007-09-02 | 活弁
9月1日、鹿児島県の指宿市にお招きいただき、活弁公演をさせていただきました。
6月新潟での「全国まちづくりサミット」で活弁公演した際にご覧下さった指宿市長さんが、この活弁をぜひ市民にもということで、教育委員会の主催で早速実現した公演です。

空港を降りると、まだ真夏と思われるほどの日差し。南国の空気と開放的な風景、そしてアロハシャツの市職員上川床さんが出迎えてくださる。
「夏はアロハシャツが、指宿市職員の制服なんですよ」と笑う日焼けした顔。ちょっと和風のデザインのシャレたアロハシャツがはためく。十数年前からのクールビズだとか。
「ワイシャツにネクタイとは比べ物にならないくらい涼しいですからね。市役所のクーラーは夏も28度の設定なんですが、それでも充分ですから」28度。東京電力の勧める夏の温度設定ではないか。すばらしい。東京都庁で全員アロハシャツ…残念ながらありえない。

朝早い便で発ったため、夕方の公演まで時間がある。海岸沿いを南下し指宿まで、上川床さんが観光案内して下さった。
イッシーがいるという九州最大のカルデラ湖「池田湖」で体長1mもの大うなぎに驚き、
唐船峡で回転式そうめん流しを体験。上から流れてくるのではなく、テーブルの上でぐるぐる廻っている清水の中にそうめんを自分達で流して食べるのだが、これがなかなか面白い。足元を泳ぐイワナや鯉を見ながらのそうめん流し。市営の大きな施設は、夏休み最後という子ども連れでいっぱいだった。これは子どもにはかなり楽しいだろう。いつもの倍くらいそうめんを食べてしまうに違いない。市長のアイディアでこの施設の館長は全国から公募したという。多くの応募者の中から、大手のホテル経営に携わってきた北海道の方が就任した。市営だからスタッフも館長ももちろんアロハシャツ。ハワイアンセンターのような雰囲気だ。
それから薩摩半島最南端の地、霧島屋久国立公園の「長崎鼻」へ。鼻のように突き出ているから長崎鼻なのだが、ここからの風景はとても素敵。青い海とゆるやかなカーブを描いている海岸線、そこから繋がる独立峰「開聞岳」が美しく見える。
「開聞岳」は海から突然そびえたっているといってもいい、薩摩富士とも呼ばれる非常にきれいな円錐形をした山だ。標高924m「くによ」。知覧から沖縄へ飛び立つ特攻の飛行機は、必ずこの山を回旋し、「くによ、さらば」と飛び立っていった。だから、国土地理院がなんと言おうと、この山は924mでなければならないんですよ、と上川床さんが地元の人々の代弁をする。

南薩摩の風景を堪能し、いざ会場へ。
ふれあいプラザなのはな館。名前のイメージからは想像もつかないアバンギャルドな建築物が現われた。「宇宙防衛軍の要塞みたいでしょう」。確かに。光が反射する銀色の建物。両側がロケットでも発射しそうに突起している。非常に不思議な様相だ。敷地はかなり広い。30分ほどスコールが降ったが、からりとやむと、広いゲートボール場に再び人が集まってゲームを始めた。

2階の会場でセッティング。設備も新しく椅子もいい。スタッフの職員の方々、皆それぞれのアロハシャツ。制服といってもアロハならなんでもいいわけで、ワイシャツより個性が出て楽しい。じっとりした暑さの中で私もアロハが欲しくなってくる。

公演前のチェックを終え、指宿市湯の浜の海岸沿いのホテルにチェックイン。
温泉につかり汗を流し、非常にすっきりして、1時間半前に会場入り。

公演は、田原迫市長の挨拶から始まる。
今年度、指宿では、文化庁「文化芸術による創造のまち」支援事業として『学生子ども映画祭IN指宿』を開催している。子どもたちにホームビデオで3分の作品を撮ってもらうことで、自分たちが伝えたい漠然とした何かを問い直してほしい、成し遂げた達成感が自信に繋がり精神的な成長となってほしい、そうした願いを込めて行っている事業だ。次世代を担う子どもたちを取り囲む環境は非常に厳しいと市長は危惧しているのだ。そんな中、新潟での全国まちづくりサミットで観た活弁『明け行く空』。地域のコミュニティ全体が子どもたちを見守り育てていく様子、人の情に涙が出て、活弁上映会を地元の方々にもと強く思って下さったという。

ご覧いただいた作品は『チャップリンの勇敢』と『生れてはみたけれど』。
夏休み最後の土曜日、各地域ですでに様々なイベントが入っていたこともあり、会場いっぱいとはいかなかったが、上映中、笑い声は絶えず、終了後は「とても楽しかった」「感動した」「ほろりときました」と幾人もがお声をかけて下さった。

打ち上げはかなり盛り上がり、オススメの焼酎をずいぶんいただいてしまった。
急なことで、主催の教育委員会の方々はたいへんな思いをなさったはず。感謝である。私の公演が恩返しとなっていればいいが。そしてまた、多くの方にご覧いただけたら嬉しい。

翌朝。ホテルを出て、まずは有名な天然砂むし温泉へ。暖かい砂に埋もれること15分。足先まで温まり、血流がよくなる。
その後、知覧へ。武家屋敷庭園を歩き、知覧特攻平和会館へ御案内いただく。
映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』の上映後ということもあり、とにかく入場者の多さにびっくり。以前伺った九段下にある戦没者の慰霊資料館があまりに静かだったので、そんなイメージを抱いて行ったのだが。展示資料の多さにも。もっと小規模なものかと思っていた。知覧から飛び立っていった若い青年たちの顔写真とともに、彼らの手記、家族からの、家族への手紙、飛び立つまでの生活が生々しく記されていた。

山間の道を縫って、鹿児島市を抜け、桜島を見ながら空港へ。私の方がすっかりお世話になってしまいました。鹿児島、最高でした。
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