akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

第13回 Bmap映画上映会『黒い画集 あるサラリーマンの証言』

2012-11-29 | バリアフリー映画、福祉
松本清張原作の『黒い画集 あるサラリーマンの証言』を、バリアフリー上映いたしました。

会場は東京都障害者福祉会館。
平日の夜でしたが、チラシを見ていらした方、遠方からネット検索していらした方もおり、視覚障がい者、聴覚障がい者、車いすの方も、ともにご覧いただくことができました。

語りの宮下慶子さんの低音ボイスが作品のテイストにもあっていたのではないでしょうか。
ありがとうございました。

東京都障害者福祉会館での次回上映会は3月の予定です。

Bmapのblog報告
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『借りぐらしのアリエッティ』副音声ライブ

2012-11-25 | バリアフリー映画、福祉
バリアフリーさが映画祭最終日の今日、スタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』の副音声ライブ上映をさせて頂きました。
エンディングイベントということもあり、会場いっぱいのお客様にご覧頂くことができ、感謝です。

絵もそうですが、効果音や音楽も本当に緻密に計算された作品です。人間目線のシーンでは人間世界の普通の音、アリエッティたち小人目線のシーンでは音量も音質も小人に聞こえるものになっています。

効果音や音楽がかなり大きい箇所は、そのままだとガイドが聞き取れないシーンになってしまいます。しかし、ガイドのために音量を下げ過ぎると作品を台なしにしかねません。(実際映画祭の中でも、ところどころ音の調整が悪く聴きとれない作品があり残念でした)
私自身は声の張りやマイク使いに気を配り、私のマネージャーさん(音響のプロでもあります)が映画自体の音量の微妙な調整をしてくれました。

子どもたちも大勢観てくれました。
視覚障がいの方からは「アニメは、主体の移り変りや展開がとても早くて、そのスピードと同時に内容をとらえて楽しむことは普段できないのに、スピードと流れに乗って全部楽しめた。すごい!語りの歯切れのよさも、効果音との間やタイミングも、とにかく心地いい」と感想をいただき、本当に嬉しかったです。

今年もお招き下さいましたバリアフリーさが映画祭に、心より感謝申し上げます。
みんなで一緒に楽しむバリアフリー映画祭、今後の発展を願っています。
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バリアフリーさが映画祭開幕

2012-11-23 | バリアフリー映画、福祉
今日からバリアフリーさが映画祭で佐賀入りしました。
3回目となる今年は会場を800席の佐賀市文化会館中ホールに移し、25日までの3日間で8作品が上映されます。

私は、25日(日)12:20~のスタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』上映に、副音声ライブで出演させて頂きます。エンディングイベントで無料特別上映です。
ジブリの完成台本を参考にしながらの副音声台本作りはとても心弾む作業でした。障害のある方にもない方にも、楽しんで頂きたいと思います。

3日間佐賀市文化会館イベントホールで同時開催のアール・ブリュット展も見応えありました。
ぜひ足をお運びください。
これからオープニング作品『一枚のハガキ』の上映です。新藤次郎プロデューサーと豊川悦司さんの舞台挨拶スタートです。
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東京都視覚障害者生活支援センター上映会

2012-11-20 | バリアフリー映画、福祉
Bmapの<みんなのバリアフリー映画上映プロジェクト>、東京都視覚障害者生活支援センターで、ドキュメンタリー映画『100000年後の安全』を上映いたしました。

センターの利用者さん中心に、口コミや『ユキエ』の上映会でチラシをもらっていらした方までおりましたが、参加者同士が顔見知りの方も多かったようです。

放射性廃棄物最終処分の問題に関心の高い全盲の方は、「ガイドのおかげで映像も含めよくわかった」と終了後、原子力政策のお話が止まりませんでした。
利用者さん以上に食い入るようにご覧になっていた付添の方もいらっしゃいました。

またこうした機会がもてましたら、今度は明るく楽しい映画を上映させていただきたいと思います。
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韓国バリアフリー映画フォーラム

2012-11-19 | バリアフリー映画、福祉
11月15~17日の日程で、韓国バリアフリー映画フォーラムへ行って参りました。
国立の映像資料院(日本のフィルムセンターのような場所)のシアターで、4日間にわたって8作品のバリアフリー映画上映が行われ、16日の午後の日韓国際フォーラム「効果的な映画の音声ガイドのために」に発表者として参加、映画『酔いがさめたらうちに帰ろう。』の一部ライブ実演もいたしました。

日本からは、私と、長年音声ガイドに携わっていらっしゃるNPO虹とねいろプロジェクトの松田たか子さん、韓国側は(社)韓国視覚障害人連合会所属の音声ガイド作家、プサン視聴者メディアセンター所属の音声ガイド作家さんらが発表、その後、映画監督や、視覚障害者の放送人らを交えて討論。

「効果的な音声ガイド」に関しての方向性やノウハウは、どの団体も同じような認識でしたが、韓国の音声ガイド作家からは、解釈に迷うシーンや後に監督に指摘されることもあり、間違った解釈で伝えないため、早い段階で監督にも参加いただき制作者サイドを巻き込みながら、基本的には視覚障害者のことを理解し経験を積んだ専門の作家が書いていくのが理想的という話がでました。

日本より、マスコミや国、映画制作者、俳優声優を巻き込んで、一気にバリアフリー映画の認知を進めている韓国のパワーに圧倒されて帰って参りました。

イ・ウンギョンさん始め、私の通訳でずっとついて下さったイ・チョンさん、韓国バリアフリー委員会の皆さまにはたいへんお世話になりました。厚く御礼申し上げます。
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『三池~終わらない炭坑の物語』バリアフリー上映

2012-11-05 | バリアフリー映画、福祉
ポレポレ東中野で上映中の『三池~終わらない炭鉱の物語』、今日15:10のバリアフリー版上映を観てきました。
私が副音声に初めて携わらせて頂いた作品で、熊谷博子監督にも大変ご苦労をおかけした記憶があります。

一時代を支えた石炭というエネルギーとそこに従事した人々の闘争、苦悩の歴史がインタビュー証言でつぶさに描かれたドキュメンタリーです。
炭鉱に生きた人々のたくましい仕事ぶりと生活、コミュニティー、最盛期の捕虜強制労働の歴史、石炭から石油への転換期に起きた大規模な労働争議、そして炭鉱爆発事故…

それはとても痛ましく、愛おしい人々の姿です。特に、ともに炭鉱で汗を流し働いてきた人々が、生活を守るために団結し戦ったはずの労働争議の中で、生活のために分裂し、激しく対立しあうようになっていく―、その閉塞感は、自分がその場所に身を置いたことを考えると本当に息苦しいものです。
挙げ句炭鉱事故で何十年も一酸化炭素中毒の後遺症に苦しみ続けた家族の言葉は、本当に重いものでした。

石炭から石油、石油から原子力、そして今、原子力から自然エネルギーへ、新たなエネルギーの転換期が来ています。より安全でクリーンで効率のいいエネルギーへ。この流れは当然で、止めることはできません。
政策を打ち出し開発、遂行していく側も、そこに従事する側も、地球規模での環境配慮と時間軸を持たなければいけないと改めて思いました。
今だけを考えて対処していると、大きな負債と問題を次の世代と地球に残すことになりますし、自らの首を絞めることになります。

世界は動いていて、その時その場所で必要な仕事も変わっていきます。それぞれの生活があるからといっても、時代の流れは大きなものです。それが人類にとって正しい方向なら、自分がそこに添って変わらなければならないし、人類にとって誤った方向なら、自分は少数派でも流れを変えるために闘うべきなのだと思います。

流行や利便性に乗って、伝統的な良いもの、文化、そこに息づく知恵や心などを棄ててしまうのは愚かなことです。
時代の先を読み、時代の先を作っていく、古くても大事な価値あるものは守り継いでいく。これからの子どもたちには、世界中の人々がアイデンティティを生かしながら共存共営できる、モノより心の豊かな時代を作っていくための教育が必要だと改めて感じました。


また、昨日は、先日まで福島の原発の現場で派遣で働いていた方が来て、昨日付で突然解雇された話をしていました。30代の彼は、「原発には反対だったが、生活のことを考えると食べて働ける現場があることがありがたい。数年後被爆していたとしても、それまでは食いつなげるのだからこの職場にいたい」と考えていたそうです。
しかし、下請けの人材派遣会社と元請けの会社との契約切れで、同僚たちも皆突然解雇されました。都内の元いたアパートを引き払った矢先のことでした。組合を通じて、元請け会社に直接雇用を求めているが、とりあってもらえず…

次世代のエネルギーに転換した後も、原発の施設や放射性廃棄物の処理問題はずっと残ります。福島の原発事故の処理もまだまだです。この危険な現場に身を投じ従事する人々の生活こそ守られてしかるべきと思います。

久しぶりに見ましたが、いろいろなことを考えさせられました。
『三池~終わらない炭坑の物語』は、ポレポレ東中野で9日まで、その後横浜ジャック&ベティで上映されます。
7日(水)15:10の回がバリアフリー上映です。自分でいうのもなんですが、監督がディレクションして下さったこともあり、聞きやすい副音声になっています。声はちょっと若いですけどね。それもまあ、地のナレーションと区別しやすくていいのかもしれません。
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Eテレ「グラン・ジュテ」

2012-11-04 | 取材・メディア
3日(土)のEテレ「グラン・ジュテ」に取り上げていただきました。

またこれを励みに、全国各地の多くの方に、4世代で楽しめる「活弁」を、ライブ体験していただきたいと思いますし、障がい者も健常者も、大人も子どもも楽しめるバリアフリー映画上映も広めていきたいと思います。

番組中でコメント下さった東大先端研究所の大河内直之先生は、私が最初に携わった『ドルフィン・ブルー』にいたく感動して下さり、その後もとても親しくさせていただいています。縁も深く、大河内さんとの出会いはかけがえのないものになりました。
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茅ヶ崎館活弁公演

2012-11-03 | 活弁
湘南庭園文化祭の一環として、「登録有形文化財 茅ヶ崎館で鑑賞する 活弁映画会」が開催され、今年も活弁公演をさせて頂きました。

今日の上演は、小津安二郎監督作品『淑女と髯』(1931年)。
エルンスト・ルビッチのソフィスティケイテッドコメディーに影響を受けた小津監督の隠れた傑作です。
北村小松の原作・脚本に、ギャグマンジェームズ槇(小津監督)のギャグがちりばめられ、かなりシュールでナンセンスな、社会諷刺とあだっぽさの含まれた、非常に興味深い作品。
楽しかった~!やっぱり活弁は最高に楽しいです。

お客様にも、台本も声もマッチしていて作品に入りこんで楽しみましたと喜んで頂きました。

上映後は茅ヶ崎館の館主森浩章さんとトーク。
『淑女と髯』主演の岡田時彦さんも、原節子さんも、この宿に訪れているのです。
思えばもう茅ヶ崎館とのご縁も10年になります。
庭園も日本建築の宿も、いつ来ても落ち着きます。

小津監督の定番のお部屋には、大正時代の硝子の電灯カバーが復活していて、さらに懐かしさを醸し出していました。

いらして下さった皆様、主催の「茅ヶ崎の文化景観を育む会」の皆様、本当にありがとうございました。
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11月以降年内の上映会、出演等

2012-11-01 | 活弁
●11月3日(土・祝)登録有形文化財 茅ヶ崎館で鑑賞する 活弁映画会 小津安二郎監督作品『淑女と髯』

 小津監督縁の明治時代からの海浜旅館で催される活弁上映会。他では味わうことができない風情があります。上映後、茅ヶ崎館の歴史説明と館内見学があります。

活動弁士 佐々木亜希子
時間/13:30開場 14:00開演
場所/茅ヶ崎館 大広間
参加費/1,500円(ワンドリンク付)
定員/60名(未就学児の入場・同伴はご遠慮下さい)
ご予約&お問合せ/茅ヶ崎館内 茅ヶ崎の文化景観を育む会 
    事務局 tel・fax:0467-98-1630 email:info@chi-bunkei.net
主催/茅ヶ崎の文化景観を育む会

★11月3日(土)NHK Eテレ「グラン・ジュテ」(22:25~22:49 )
 再放送6日(火)(10:30~10:55)

○11月5日(月)、7日(水)「むかし原発 いま炭坑『三池~終わらない炭坑の物語』」バリアフリー版上映
場所 ポレポレ東中野
時間 15:10の回
特別鑑賞券 1200円
 (佐々木の音声ガイドが収録されたものです)
 作品上映は、11月3日~23日まで、ポレポレ東中野、ジャック&ベティで行われます。ぜひこの機会にご覧下さい。

○11月20日Bmapバリアフリー映画上映会
『100000年後の安全』字幕・音声ガイド付き
(音声ガイド監修 佐々木亜希子 音声ガイド/中尾るか)
時間/14:00開演
場所/東京都視覚障害者生活支援センター(新宿区河田町10-10)
定員50名
入場無料 どなたでも
予約・問合せ info@b-map.org

○11月15日~17日 韓国バリアフリー映画祭 トーク&実演で出演
 
〇11月23~25日(日)佐賀県 バリアフリーさが映画祭2012

25日(日)は『借りぐらしのアリエッティ』を、佐々木亜希子のライブ音声ガイドでバリアフリー上映いたします。
会場/佐賀市文化会館中ホール
前売り/一般・大学生1000円、高校生までと障害者、介助者500円
当日券/一般・大学生1300円、高校生までと障害者、介助者650円
3日間フリーパス券2500円
問合せ/全国障害者芸術・文化祭さが大会実行委員会
 事務局tel:0952-25-7236 email:info@chi-bunkei.net
主催/厚生労働省、佐賀県、佐賀市

〇11月29日(木)Bmapバリアフリー映画上映会
『黒い画集~あるサラリーマンの証言』字幕・ライブ音声ガイド付き
(音声ガイド監修/佐々木亜希子 音声ガイド/宮下慶子 )
時間/18:00開場 18:20開演
場所/東京都障害者福祉会館
入場無料 どなたでも
予約・問合せ info@b-map.org

〇12月2日(日)Bmapバリアフリー映画上映会
『母べえ』字幕・ライブ音声ガイド付き
(音声ガイド監修/佐々木亜希子 音声ガイド/藤原くに子、高塚美弥子)
時間/13:15開場 13:30開演
場所/新宿区信濃町シニア活動館
入場無料
問合せ・申込み/新宿区信濃町シニア活動館

●12月16日(日)岡山県倉敷市児島活弁公演
『大学は出たけれど』夫婦活弁 むっちゃんかっちゃん
『落第はしたけれど』弁士 佐々木亜希子
時間/13:30開場 14:00開演
場所/児島市民交流センター ジーンズホール
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