akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

11月の公演

2006-10-23 | 活弁
21日は子ども活弁教室、22日は一般のワークショップ、お疲れさまでした。
HPにも記載いただいていますが、11月の公演スケジュールです。

◆11/3(金・祝)<湘南邸園文化祭2006
小津安二郎監督作品・無声映画『出来ごころ』活弁上映会
『出来ごころ』
監督: 小津安二郎 
出演: 坂本武、突貫小僧、飯田蝶子、大日方傅、伏見信子 他
弁士:佐々木亜希子
*活弁後、ガーデンデザイナー「野崎幸夫氏」、茅ヶ崎館五代目「森浩章氏」の講演会があります。「茅ヶ崎とその邸園」を予定。

場所: 茅ヶ崎市茅ヶ崎館
時間: 開場13:30 開演14:00
定員: 60名様
会費: 1,000円(ワンドリンク付)
申込み・問い合わせ: 茅ヶ崎館 Tel:0467-82-2003

今回は非常にラッキーなイベントです。茅ヶ崎館で活弁上映会が<湘南邸園文化祭2006>の一環として神奈川県主催で行われるため、ワンドリンク付き1000円になっております。私としては、活弁もさることながら、野崎さんと森さんのお話もぜひお聴きいただきたいです。ちなみに、この日、江戸小紋染め師の友人岩下江美佳嬢に染めてもらった着物を、初お披露目する予定です。


◆11月4日(土)新宿区神楽坂中国料理「天水」<朗読と秋の中華料理会食>
時間: 18:30開演
朗読: 佐々木亜希子 「高瀬舟」他  その後会食
会費: 5,000円
場所: 中国菜 天水(新宿区神楽坂2ー10 カグラヒルズB1)
問合せ:天水 03-3267-5341

マスターの柴田さんはご自身もお芝居をなさっていたこともあり、文学や演劇の大好きな方です。朗読の後、秋のおいしい中華料理を堪能下さい。神楽坂ってときどき遊びに行きたくなる街です。


◆ 11月5日(日)長野県茅野市<第9回小津安二郎記念蓼科高原映画祭

活弁上映『東京の合唱』
監督: 小津安二郎 
出演: 岡田時彦、八雲恵美子、斎藤達雄、高峰秀子、飯田蝶子他
弁士: 佐々木亜希子
演奏: 永田雅代
日時: 11/5 開演15:00
会場: 長野県茅野市新星劇場

茅野市の無藝荘は、晩年小津監督が野田高悟らと脚本製作に没頭した宿です。茅野市では、ここが小津監督の映画作りの拠点となったことにちなんで映画祭を開催し、今年9回目を迎えました。そんな由緒ある映画祭に弁士として招聘いただける事をとても光栄に思います。
映画祭は3~5日ですが、私の出演は5日。茅野市市民会館で上映される「鏡の女たち」終了後のトークコーナーにもゲスト出演させていただきます。女優岡田茉莉子さん(『東京の合唱』の主演俳優岡田時彦さんの娘)とのステージトークもあり、どきどきしています。

◆11月6日(月)岡山県倉敷市児島<第2回児島公演 活弁シネマライブ>
『猛進ロイド』(1924/米/主演ハロルド・ロイド)

会場:児島文化センターホール
時間:開場18:30 開演19:00
入場:整理券必要
主催:倉敷市児島市民文化祭実行委員会
問合せ:児島公民館086-472-7423

昨年に引き続き、倉敷市児島へ伺うことになり、非常に嬉しく楽しみに思っています。
児島市民文化祭実行委員会の皆様、宜しくお願いいたします。


◆11月24日(金)すろ~しねま活弁ライブ@大手町カフェ
『生れてはみたけれど』
弁士:佐々木亜希子
音楽:FEBO
時間: 18:30開場 19:00開演
場所:OTEMACHI CAFE (大手町カフェ)
東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル1F
TEL 03-3211-7692  www.o-cafe.com
(丸の内線/千代田線/東西線/半蔵門線/三田線 大手町駅E2出口2分 )
料金:3,500円(前売り、予約) /当日 3,800円
(ワンドリンク、サンドウィッチ付き)
問合せ:すろ~しねま 0335373207
http://www.slowcinema.com/pc/061124.html

次回のすろ~しねま活弁ライブは『生れてはみたけれど』。FEBOの生演奏で、お楽しみ下さい。ワンドリンク&サンドイッチ付きだそうです。今回はちょっとスタートが早めになりましたので、9時に終わって、皆さん1杯飲みに行く余裕があるかと思います。


◆11月25日(土)かわさきデジタルショートフィルムフェスティバル
活弁上映『ロイドの巨人征服』
場所:かながわサイエンスパークKSPホール(神奈川県川崎市溝ノ口)

出演させていただくのも3回目になりました。感謝申し上げます。活弁上映はアトラクションで、夕方からのはずです。たくさんの応募作品の中から選ばれたデジタルショートフィルムの入選作品もぜひ御覧下さい。
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『太陽』

2006-10-19 | 映画・芸術・エンターテインメント
ようやく観ました。アレクサンドル・ソク-ロフ監督の『太陽』
「人間昭和天皇」の姿を、日本人とアメリカ人キャスト、脚本アメリカ人、そしてロシア人監督で描いた作品は、非常に興味深く、とにかく観ておかなければと思っていましたが、好評で興行が延びているおかげで映画館に足を運ぶことができました。

全編を覆う空気感は、大東亜戦争末期の重苦しさでもありますが、ロシア映画そのもの。

「人間であるのに人間であってはならない」存在の苦悩。「神」ではなく「人間」であると彼が宣言することによる波紋。悲しみも苦しみも、淡々とした科白と、ぎこちないしぐさとこわばった表情の中に押し込められて、窮屈ながら、彼の体から滲み出てくる。
イッセー尾形の昭和天皇には脱帽でした。

上映館が全国で次々と決まっているようです。楽しく感動的な映画ではありませんが、日本人には決して描けない作品は一見の価値がありました。
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東鳴子温泉と鳴子峡

2006-10-16 | 活弁
東鳴子温泉は、江戸時代中期に開湯した歴史ある湯治場です。仙台藩及び岩出山城主の御湯として造られ、特に伊達公が愛用したため、「御殿湯」として知られてきました。
こじんまりした温泉宿が並ぶ閑静な湯治場ですが、各宿はそれぞれに自家源泉を持ち、一軒で3つも源泉をもつ宿もあるほど。
日本の天然温泉には11種類の泉質があるのですが、東鳴子を含む鳴子温泉峡にはそのうち9種類の泉質の源泉が湧き出ているというのですから、驚きです(東鳴子だけでも8種類)。全国でこれほど多様な源泉を持つ温泉場はまずありません。長い湯治になると、湯治客どおしが馴染みになり、お互いの宿を行き来し、あちらこちらの宿の湯を楽しんで行かれるとか。街ぐるみでお客を迎える小さな湯治場ならではの楽しさです。

宿泊したのは、東鳴子温泉の中でも最も歴史のある伊達公ゆかりの宿、創業天明4年の老舗『勘七湯』。いいお湯をいただきました。

また、七代目の御主人高橋さんには、一日、1200年前に噴火してできた日本有数の酸性湖「潟沼」、鳴子峡(紅葉まではあと少しでしたが)、鳴子こけし資料館と、鳴子の見どころを案内していただき、すっかりお世話になりました。人柄のにじみ出る優しい笑顔で、地域や御家族、お客さまへのお心配りと、さりげなく笑わせるお話の上手さに感心しきりでした。
お天気にも恵まれて、川伝いに上っていく鳴子峡の散策路は、とても気持ちよく、景色は最高でした。10月末~11月初めが、紅葉の見ごろ。美しい光景が目に浮かびます。

さて、夕方の列車に乗る前に、今回映画祭を中心になって切り盛りして下さった田中さんの『初音旅館』に御挨拶。御挨拶のはずが、この宿にもすっかり夢中になってしまい、案内してもらってお話を聴くことかれこれ1時間。その上、お湯までいただいて(わざわざ東京からこの湯を目指して車を走らせる方もいらっしゃる)、東鳴子を満喫して帰途に着きました。

初音旅館の敷地は広く、多少増改築しながらも昭和初期に建てた建物が残っていて、欄間や襖、掛け軸、出窓など、部屋の造り自体が非常に贅沢です。湯治場がにぎやかで、お客さんがひきもきらなかった頃が見えるようでした。窓から駅が見えるお部屋は景色も風通しもよく、設計師さんや作家さん、卒論を抱えた学生さんが何日間かここに滞在して仕上げに没頭するというのは頷けます。
しゃんと粋な着物を着こなした女将さん、田中さんのお母さまは、これまたお歳を全然感じさせない若々しさ。若い頃から映画や芝居を観に行くのが大好きで「『反物しぢ(質)さ入れでも見せ物みるもんだ』とよく言ったもんですけど」と、文人や映画人のお話がいろいろと飛び出した。
木造のこの旅館の中には、女将さんがお嫁入りの時に持っていらしたおしゃれな草履や下駄がガラスケースに飾られていたり。大正ロマンをも感じさせ、昭和初期の無声映画時代にトリップさせてくれる空間。
ちょうど、先日、遅ればせながら浅田次郎の『活動写真の女』を読んだのですが、ちょっとそんな物語世界に紛れ込んだような不思議な感覚を味わいました。

温泉は、自然の恵み。昔からの湯治場は、癒しのエネルギーの強い場所です。景色のいい時期にぜひ足を運んで、癒されて下さい。時空をちょっと超えたような旅ができるかもしれません。


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鳴子温泉ごてんゆ映画祭  夜本番

2006-10-15 | 活弁
夕方6時。日が暮れ、大沼山荘にも灯りがともり、御近所の方々が集まってくる。
テレビカメラや新聞記者さんたちも入り、仙台からは今年東北大に転勤した高校の同級生が来てくれた。

夜7時、映画スタート。『のらくろ二等兵』『子宝騒動』『鞍馬天狗』の3本立て。
のらくろなどや鞍馬天狗は昔本などで親しんだのではと思われるような方々もいらして下さり、畳に座っておじいちゃんから子どもまで、なかなかいい雰囲気の上映会でした。

昭和3年、嵐カンがまだ25才の頃の『鞍馬天狗』。長い殺陣のシーンはとても軽やかで、ある女性のお客さまが「まるでダンスを踊っているかのよう」と感激していらっしゃいました。「最初からどんどん引込まれて、どうなるのかしらとドキドキハラハラ。『鞍馬天狗』がこんなに面白いと思いませんでした」

原作は少年倶楽部に連載された大佛次郎の少年小説。少年たちに語りかけるような口調で書かれており、けっこうこの小説は面白いです。なにより、切ったはったのチャンバラものというよりも、近藤勇との闘いも腕の立つ者どおし相手に一目置いたフェアプレーの精神がいいし、少年の目に勤王の志士鞍馬天狗が非常に魅力的な人間として描かれています。
小説の中で、大佛次郎が鞍馬天狗の言葉を借りて少年たちに伝えようとしたことを、いくつか語りに盛り込みました。

打ち上げ、またも…遅くまで飲みました。皆さん歩いて帰れる距離ということもあり、何時になってもいっこう気になさらず。
湯治場を盛り上げて行こうという若い方々のパワーにとても勇気づけられました。なんといっても、この東鳴子温泉は、旅館組合と商店組合と街の人々の協力体制がいい。
半年に渡った東鳴子のアートフェスティバル。月に一度のイベントに、東京や福島からも何度も足を運ぶ方がいらっしゃるのも頷ける街でした。居やすい街でなければ、湯治は無理です。何日間か何ヶ月をそこで過ごす(暮らす)のですから。
街の雰囲気は、街の人から。笑顔からと仰っていました。これからも、東鳴子温泉が多くの方にとって「帰ってきた」と思えるような場所になることを願っています。私もまた行きたい!

とにかく、東鳴子の映画祭も温泉も、鳴子峡も、とても素敵でした。感謝です。
旅館大沼の大沼さん、明正館の菅原さん、まるみや旅館の菊池さん、いさぜん旅館の砂金さん、旅館なんぶ屋の岩渕さん、氏家鯉店の氏家さん、勘七湯の高橋さん、初音旅館の田中さん、食堂千両の佐々木さん、皆さんありがとうございました。
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10/15 宮城県東鳴子温泉へ

2006-10-15 | 活弁
10/15(日)GOTEN GOTEN 宮城県鳴子温泉ごてんゆ映画祭に出演させていただきました。
東鳴子、現在の鳴子御殿湯駅を降りて、小さな湯治場はしかし、昭和の匂いのあふれた心休まる温泉場でした。http://naruko.gozaru.jp/2006-gotenyu-eiga.html
会場は旅館大沼山荘「母里乃館」。
ちょっと急な坂を上って山の方へ入っていくのですが、勘七湯の御主人が「トリカブトや毒蛇もその辺にけっこうあるんですよね~」などと笑いながら車で送ってくださいました。
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結婚式in沼津

2006-10-14 | Weblog
大学時代の友人の結婚式。
新婦はとても綺麗で、そして新郎新婦とそのご家族の人柄がよくわかる温かい式でした。友人の幸せな姿を見て祝うのは本当に嬉しいものです。大輔さん、真子、幸せに!!
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放射能には味噌?

2006-10-11 | Weblog
北朝鮮の核実験と諸国の動きに眉をひそめつつ、3日ほど前に友人から送られてきたメールを記します。
「もし日本に放射能が飛んできたら、なるべく味噌を摂ると良いよ。長崎の病院で被爆した人達がワカメの味噌汁を食べて助かったそうです。被爆に味噌が良いのはヨーロッパでは有名で、チェルノブイリの後は味噌がかなり売れたそうです」
信憑性はともかく、味噌が長寿国日本の誇る健康食であるのは確かで、信頼する友人からのメールに、味噌の偉大さを見直し、食べる量を増やす私でした。

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高田日活公演を終えて

2006-10-08 | 活弁
今日は高田の町家めぐり。
ちょうど7~9日まで「越後高田町家三昧」というイベントが行われていて、メインロードは高田花ロードと名付けられ、仮装大会があったりミニコンサートがあったり、高田の街はちょっとしたお祭ムード。雪国城下町高田ならではの雁木通りと町家を活かして「まちを元気にしたい」と市民有志と上越市が協力して開催しているもので、今回の活弁公演会場「高田日活」も「まちなみ散策ツアー」の一ケ所に入っておりました。

昨夜は、ザ・ブリリアント・ブラスの華やかで和やかな演奏とともに、たくさんのお客さまにお目見えができ、貴重な体験をさせていただいた一夜でした。
あの古い映画館の雰囲気、空気、黒白の昔のフィルム、そして活弁とブラスバンドの生演奏。皆さん、ちょっとした異次元空間を味わって帰られたようでした。
http://www.officebflat.jp/

準備期間2ヶ月あまりでばたばただったと思いますが、ザ・ブリリアント・ブラスの皆さん、忙しい中を企画運営し、センスのいい選曲をし、愛情のこもった演奏を届けて下さいました。今も演奏が頭の中を廻っています。
リーダーでトランペットの梅山さん、同じくトランペットの江谷さん、小林さん、トロンボーンの笠野さん、宮崎さん、ホルンの田中さん、チューバの渡辺さん、ドラムスの寺尾さん。とても和気あいあい、いいチームワークで、音楽と自分達の街や文化と仲間たちを大事にしている姿が気持ちよく、全国あちらこちらでそうした方々と出会えるというのは幸せな事だなあとしみじみ思いました。

それにしても、映画館は、窓、天井、時計、置いてあるものがみんな歴史を感じさせるものばかり、それが博物館に展示されてあるのと違いまだ現役というところにまた価値があり、あれもこれもと写真に撮りたくなってしまいました。特に映写室は、今だこんな映写機を使っているところはほとんどないだろうという昔のままのシステムで、うちのマネージャーさんはあまりの感激に少年のように目を輝かせ「大学時代に映写技師のバイトをしていた頃の、そのままだよ!」上映中フィルムがじわじわと燃えてしまって何コマかダメになり、支配人に怒られたことなどを懐かしく思い出しておりました。

「物や場所にも魂が宿る」はザ・ブリリアント・ブラスの梅山さんの持論で、彼は最後に舞台で「今日はこの映画館も喜んでいることでしょう」と挨拶して下さっていました。
支配人の熊谷さんは「義父が弁士だったこともあって、この会館を閉める時は活弁をやろうと思っていたんですけど、もうちょっと頑張れるかしらね。今日は楽しい思いをさせてもらいました」と。これはとても嬉しい言葉でした。
現在高田日活は、たまにイベントをやる以外は細々とロマンポルノの上映を続けているとのことなのですが、もっと市民と一緒に上映会やイベントができるようになっていったら、もしかすると、今は数少なくなった現役の明治からの洋風建築映画館目指して、近隣や遠方からもお客さんが来るように…ならないとも限りません。(老朽化と耐震強度の問題はもちろんありますが…)
ちなみに、今日8日は、ここで落語会。上越出身の三遊亭白鳥さん、柳家はん治さん、林家いっ平さんの「景観寄席」が開かれました。昼には小中学生対象の「こども落語会」も。

今回の公演、CATVの市民ディレクターさんが、企画段階から、梅山さんを中心にザ・ブリリアント・ブラスを追って取材していました。NHK山形にいた頃の私も、こうした話があったらきっと提案リポートしていました。アナウンス技術を磨くことはそっちのけで、地域の面白そうなリポート作りに夢中になっていたあの頃の自分を思い出しました。成長度は思い遣られますが…

とにかく、いらして下さったお客さま、ザ・ブリリアント・ブラスの皆さん、いろいろな注文に対応して下さった照明、音響の方々、そして映画館支配人の熊谷栄美子さん、御縁を繋いで下さったすろ~しねまのハッタさん、ありがとうございました。…打ち上げ、にぎやかで、ちょっと飲みすぎましたかね。

今日も、高田は雨が激しく降ったり晴れたりの忙しいお天気でしたが、街路に続く雁木のおかげで傘も持たずほとんど濡れずに、点在する町家を廻ることができました。高田地区には、今もおよそ16Kmもの雁木通りが現存し利用されていて、これは日本一なんだとか。
住宅の多くは「うなぎの寝床」と例えられる町家で、江戸後期から戦前にかけて建てられたものが600~700棟も現存していると推計されています。
築150年にもなる江戸時代からの旧今井染物屋(写真)、数年前までおばあちゃんが生活していたという旧金津桶屋、今は甘味処「あわゆき亭」として改装された旧麻屋高野など、繁栄した城下町高田の町家文化を垣間見て、心豊かな半日を過ごさせていただきました。また訪ねた町家のあちらこちらで昨夜観に来て下さった方々が御挨拶下さり、嬉しかったです。「あわゆきぜんざい」も、おいしかった。

「活弁」は、昭和初期まで、どこの地域でも、必ずなんらかの形で楽しまれていた娯楽です。映画は最大の娯楽で小さな町にも上映する小屋はありました。それぞれの土地に、街に、映画の歴史や文化は必ず息づいています。
全国様々な町で、地元の方々の主導で、その地域ならではの「場所」「仕掛け」「演目」等を考えていただいて「現代の活弁公演」ができたら。町の方々の顔や歴史が見える公演、そしてそれが自分たちの町の良さの再発見だったり、世代を超えたお祭作りだったり、親子で映画を楽しむ機会だったりして、何かをその土地にもたらしてくれる。私はそうした旅を、活動弁士として訪れながら毎回ミニリポートしていくー。
これは、活動弁士としての私のやりたいことの一つでした(もちろん、弁士としての私の精進が大前提ですが)。今回はまた一歩を踏み出せたような気がしています。

高田城跡の公園は、春は桜が、そして夏はお堀を覆い尽くす蓮の花が、非常に美しいのだそうです。雪の積もる冬の風情も捨てがたい。また訪れたい街です。
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通しリハ終了。

2006-10-07 | 活弁
休憩。ブラスバンド生演奏のセッション、非常に面白いです…(T_T)。わくわくします。
ここは、陸軍第十三師団を高田に誘致してから芝居小屋として建てられた娯楽施設。現在のオーナー熊谷さんのお義父さまがこの映画館で昭和初期まで弁士として活躍なさっていたのだそうです。地元で人気を誇った活動弁士高田秀嶺さん。当時の弁士と同じ舞台に立てるなんて初めての感激です。
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只今仕込み中

2006-10-07 | 活弁
8人のブラスバンド、音響、照明、舞台のセッティング中。この同じ舞台に80年前、当時の弁士さんが立っていたんですねー!
ステージはぎしぎしです。下手をすると私自身がキートンになりそう…。これからリハです
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高田日活!!

2006-10-07 | 活弁
到着しました。新潟県上越市の高田日活!すごい!よくぞ今まで残っていてくれた!100年近く経つという明治からの映画館。歴史を感じるなぁ…感動の年季です。

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杉崎紀世彦・文子ボタニカルアート展

2006-10-06 | 映画・芸術・エンターテインメント
大雨の中、行ってきました。銀座地球堂ギャラリー。

今回も、本当に素敵な作品ばかりで、花や草木、果実などの精緻で優しい作品の数々に癒される思いでした。もっとも気に入ったのは、大きな『ハクモクレン』の絵(すでに買い手がついていましたが)。

来年のカレンダーを購入。故郷の四季折々の植物たちと気持ちよく1年が過ごせそうです。
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10/4横浜元町霧笛楼公演

2006-10-04 | 活弁
横浜元町の仏蘭西料亭霧笛楼で『第七天国』を語らせていただきました。中華街のすぐ側にある和風モダンなフランスレストラン。1階で秋のコースメニューを堪能していただいた後、3階のバンケットホールSILK ROOMで活弁をお楽しみ頂きました。
第一次世界大戦のパリを舞台にして描かれたハリウッド映画『第七天国』。第一回アカデミー賞監督賞、女優賞、脚本賞受賞。現在御覧いただいても必ず新たな発見や感動のある作品です。永田雅代さんの素敵なピアノ生演奏、霧笛楼の皆様、そしていらして下さった方々に感謝申し上げます。
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麦焼酎『傅次郎』

2006-10-03 | Weblog
豊前発!本格麦焼酎『傅次郎』いただきました。
独特の風味があって、どこか日本酒に近いフルーティな麦焼酎。飲みやすくて私は好きです。

大河内傅次郎の出身地豊前市(現)の(有)佐藤商店から、限定品で今年7月に発売されたばかり。こだわりのお酒を傾けつつ、大河内傅次郎の話に花を咲かせる。悪酔いもないですし、ファンにとってはとても嬉しい1本です。

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10/2 『折り梅』

2006-10-02 | 映画・芸術・エンターテインメント
松井久子監督の映画『折り梅』上映会と監督のトークが横浜市アートフォーラムあざみ野で開催されました。

昼の部、夜の部、9割の来場者が女性。監督の第一作『ユキエ』も私は拝見していませんでしたが、初めて『折り梅』を観て、女性たちがこれほどまでに感動し、応援するのがよくわかりました。すでに全国で100万人以上が鑑賞しているとか。

大ヒットを狙った娯楽作品ではありません。商業的な映画ではないのです。
何とか、これを映画作品にすることで伝えなければならないもののために、監督自らが、内的外的必然性に導かれて世に送りだした、良心と愛に満ちた感動作です。
描かれるのはどこにでもいる主婦、誰もが置かれうる状況。認知症という義母を抱えることで起こる家族の軋轢。夫婦親子の苦しみとそこからの再生です。

認知症になった時、忘れていく恐怖、崩れていく自尊心と闘いながらもっとも苦しいのは本人であり、変わっていく本人をありのまま受け止めて、家族や周囲の人間が愛し続けてあげることが何よりの支えであること。
自分が変われば、周囲も変わるという人間関係の根本。
そして、人間には自分すら知らないたくさんの能力が眠っていて、ある機能を失っても、別の才能が開花し幸せで穏やかな生を送ることはできるのだという希望。

実に細やかな、優しさあふれる、女性ならではの視点で描かれており、介護や家庭を常に考え生活する女性層には、とりわけ共感と感動が込み上げてくる作品です。ぐっと胸の中をこじ開けられて何かを突き付けられるーあるいは反省を迫られるーというよりは、作品中の家族とともに同苦しながらも、もっと温かく満たされた気持ちになり、希望や愛を分け与えてもらえるという印象です。

第1作『ユキエ』が全国で上映され、フィルムとともに各地へ赴く中で、あるご婦人が認知症の義母とともに松井監督に面会に訪れました。自身が記した著書『忘れても、しあわせ』(日本評論社)を携えて。
まだまだ男性社会である映画界で、50歳を過ぎて初監督というのは並みたいていのことではありません。もう映画製作は一作で十分と思っていた監督ですが、この介護手記を読んで、この実話を映画化することで多くの人に希望を届けたいと思ったのでした。

脚本は、松井久子監督と、しんゆり映画祭の実行委員長でもいらした黒澤組の白鳥あかねさん。
『折り梅』の作品としての成功を支えているのには、原田美枝子、吉行和子、トミーズ雅、加藤登紀子らの、説得力のある素晴らしい演技があることも忘れてはいけません。

『Always 三丁目の夕日』、『パッチギ』を始め、昨年観たいくつもの邦画に私は感動しました。でもそのどれともまた違う、女性らしい、日常に一番近い感動を与えてくれた真摯な作品で、確かに、これはなかなか商業シーンでは生れにくいものだと感じました。
渡辺謙主演の『明日の記憶』のヒット等、最近はこうした身近でシリアスな問題を取り上げた地味なテーマの作品も浸透してきましたし、「若年性アルツハイマー」も認知されていますが、松井監督が『ユキエ』(これも若年性アルツハイマーに苦悩する夫婦の愛の絆を描いたもの)を撮影したころはまだ痴呆症=タブーといった風潮もあり、映画化には見向きもされなかった状況だったようです。

でも、松井監督の第三作を応援しよう、また監督に映画を作ってもらおう、とサポートする女性たちの姿を目の当たりにし、こういうパワーが映画界を変えて行くとしたら面白いなあと嬉しくなりました。

松井久子監督の第三作を応援する会(マイレオニー
私も、イサムノグチの母レオニーのストーリー、第三作を楽しみにしています。
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