akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『ジークフリート』

2006-06-24 | 活弁
遅ればせながら、ありがとうございました。

この『ニ-ベルンゲンの歌』はハマります。けっこう語りやすいかも、と思っておりましたら、大きな落とし穴。これまでにないスリルをライブで経験いたしました。

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茅ヶ崎市民文化会館公演

2006-06-23 | 活弁
21日の「佐々木亜希子の活弁シネマライブ」、誠にありがとうございました。
たくさんのお客さまに御来場賜り、感謝申し上げます。

小津安二郎監督の昭和4年の作品『大学は出たけれど』(短縮版)と、小津監督が傾倒していたエルンスト・ルビッチの『結婚哲学』を、FEBOの生演奏と佐々木の語りで。もう一つ、映画草創期のリュミエール実写集をFEBOの演奏に乗せて御覧いただきました。
FEBOの演奏、いつもながら映像にマッチしていてとても素敵でした。私も語りやすいんですよね。また、語っている最中に聞こえてくる会場の皆さんの笑い声。これによって、「語り、演じている私」も含めみんなで観るその映画がどんどん面白くなっていきます。やっぱり大きなスクリーンで、みんなで名作を鑑賞するというのはいいですよね。
何度も同じ作品に足を運んで下さる方、大勢で駆け付けて下さった方、初めて観て感激して下さった方、本当にありがたく思います。
(開演時間が遅れました事を深くお詫び申し上げます)

今回の公演開催にあたりましては、(社)神奈川県映画教育協会、(財)茅ヶ崎市文化振興財団、茅ヶ崎館を初め、茅ヶ崎の文化を担う多くの方々に御協力、御尽力いただきました。パンフレットの御協賛にも心より御礼申し上げます。
湘南ちがさき屋
(株)洋建築企画
(有)プリムローズ 湘南企画工芸
湘南唯一の蔵元 熊澤酒造株式会社
クラフトショップ ギャラリースペース俊
絵画修復・美術表装 辰巳堂
お弁当・お届け料理「ちがさき濱田屋」旬菜・酒「花はん」
旬の会席・宿 茅ヶ崎館
(株)テクノコア

小津映画は「シナリオが出来上がれば、映画は八割方出来たのと同じ」だったといいます。『晩春』『麦秋』『東京物語』といった名作のシナリオが生まれたのは、この土地があり、共に創造する人々がいたからこそです。海が近く、潮風が心地よく、温暖で、居心地のいい宿があり、いい仲間がいる。「脚本を書いている時が一番楽しい」と言っていた監督が、長年にわたってここを大切にしたのがわかります。
小津安二郎監督を初めとする多くの映画人が愛した茅ヶ崎の地で、こうして活弁公演をさせていただけることを、有り難く、光栄に思います。
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明日は『ジークフリード』でドイツナイトを

2006-06-14 | 活弁
ドイツでのワールドカップ大会も始まり、寝不足の日が続くという方もいるかと思いますが。
すろ~しねま、今月の企画は、ワールドカップ開催を記念してドイツ映画をチョイスしてくれています。
ドイツの国民的叙事詩『ニ-ベルンゲン』二部作で、ゲルマン世界に遊んで下さい。

ドイツ無声時代を代表する監督といえば、エルンスト・ルビッチ、フリッツ・ラング、F.W.ムルナウ。活躍はルビッチが最も早く、まっ先にハリウッド入り。ムルナウとラングも、その後ハリウッドへ行くことになるのですが、1920年代ドイツの無声映画は、二人の巨匠によって完成されたと言っても過言ではありません。昨年9月の映画祭「ドイツ時代のラングとムルナウ」の盛況ぶりは記憶に新しいです。有楽町朝日ホールが熱気に包まれていました。

明日活弁上演のフリッツ・ラング監督『ニ-ベルンゲン第一部~ジークフリード』は神話的な冒険もの。観るほどに面白くなってきます。ジュラシックパーク?ロード・オブ・ザ・リング?と連想してしまうシーンもあり。映像の絵画的シンメトリーがラングらしく、美しいです。
物語の中で、なぜ彼がそこへ向かうのか、なぜ彼らが惹かれあうのか、そうした理由はあまり重要ではなく、そのかわり寓話的に描かれることで際立つ教訓があります。ある意味血なまぐさい民族どおしの殺し合いも、ロマン主義的映像作品に昇華されているのですから、たいしたものだと思います。
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鎌倉~小津もゆかりの文学の町

2006-06-13 | 映画・芸術・エンターテインメント
鎌倉FMゲスト出演。ありがとうございました。

夕方の番組出演の前に時間があったので、鎌倉文学館に寄らせていただきました。
ちょうどやっていたのは「与謝野寛・晶子展ー恋ひ恋ふ君と」。
鎌倉文学館の建築物自体が文化財になっていて、この庭園と建物だけでも訪れる価値あり、です。

もちろん、日本の近代詩においてこの二人の業績抜きには語れないという与謝野寛と晶子ですから、その足跡や詩歌も、見応えはあります。
駐車場もなく駅からも決して近くないこの文学館が、平日にもかかわらず、たくさんの人でにぎわっているのに、ある意味たいへん感激でした。詩歌の愛好家と、鎌倉の観光名所「鎌倉文学館」のファンが多いということでしょう。とにかく非常に気持ちのいい場所でした。

与謝野晶子というと「みだれ髪」や「君死にたもうことなかれ」などがすぐに浮かびますが、「源氏物語」の現代語訳も、二度にわたって手掛けています。たまたまですが、源氏物語「桐壺」最初の段落の現代語訳(5人の6パターン)を比較展示したパネルがあり、非常に興味深かったです。

帰りに館長さんにご挨拶させていただき、普段入れない3階のバルコニー付きの部屋に通していただいて、また感激。高台からの眺め、凝ったステンドグラス、レトロモダンな洋室…。
鎌倉文学館の館長さんは、元松竹の映画プロデューサー、取締役の山内静夫さん。
小津安二郎監督の『早春』を初めてプロデュースして以降、『東京暮色』『彼岸花』『お早よう』『秋日和』『秋刀魚の味』まで、松竹での全小津作品の製作を担当された方です。「松竹大船撮影所覚え書~小津安二郎監督との日々」という本も出版していらっしゃいます。
小津安二郎監督は、昭和27年から10年間、鎌倉に居を構えていました。
何度来てもいい町です。
鎌倉FMの方々にもいつもよくしていただき、感謝しています。
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サッカー初戦

2006-06-12 | Weblog
オーストラリア戦、残念でした。
最後までスタミナが持たなかったか。1点入れられたら糸が切れたみたいに…

この話題に触れたくないという人も多いですが、まだこれから。

頑張れ!にっぽん
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21日のためのリハ

2006-06-07 | 活弁
FEBOの小沢さん、永田さんと。
いやあ、やっぱり何回やっても楽しいですね、『結婚哲学』。

彼らと一緒にこの作品を上演させていただくのももう何度めか…。
どんどんキャラクターが際立ってきて、どの人物にもかなり愛着がわいている我々。
相変わらず、笑いどころでは笑ってしまうリハなのでした。
一度御覧になった方も、何度でも、お楽しみいただきたいと思います。

『大学は出たけれど』も、いい感じ。茅ヶ崎公演当日は、前半に、『大学は出たけれど』の活弁と、映画草創期のリュミエールの映像作品などをFEBOの演奏に乗せて御覧いただく予定です。後半はじっくり『結婚哲学』を。
お楽しみに。http://www.slowcinema.com/pc/060621.html

一方、15日の『ジークフリード』は、とてもフリッツ・ラングらしい作品。一目でラングだとわかる映像、構図。壮大で、ユーモアなどとは無縁。
活弁で楽しんでいただこうと思ったら、かなりの工夫と力量が必要です(T T)
http://www.slowcinema.com/pc/060615.html
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35年記念

2006-06-06 | FAMILY
父と母の結婚記念日。
母からのメールに「職場の人から誘われ、徳永英明のコンサートへ。バラードにうっとり」
徳永、英明?

映画、演劇、クラシックコンサート、ミュージカル、バレエ、母には昔けっこういろいろな催しに連れて行ってもらったが、そういうコンサートは一度もなかった(田舎のせいもあるが)。コンサート会場で徳永英明のバラードにうっとりする母の図…。なかなか面白い。

私も徳永英明の曲、よく聴いていたなあ、あの頃(どの頃だ)。ああ、懐かしい青春時代…。

「ある曲を聴くと、それを聴いていた当時の感覚や記憶が蘇る」っていうのはよくあることだ。気に入っているからと長年に渡って聴き続けている曲は思い出になりにくいが、ある一時期だけくり返し聴いていた曲には、たまに当時の強烈な感覚が封印されていたりする。

私が「壊れかけのradio」に泣いていた悪ガキの頃、母は私に泣いていた。

…思わず、バラードにじっとり。

「若い頃は心に余裕がなかったし苦労したけど、老後はご褒美を自分でみつけるよ」と母。
老後と言わず、いつまでも青春を、謳歌してほしいと思います、父上様と一緒に。

まあ、たまには二人で徳永英明のコンサートなど…、 うん。ありえない。
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「茅ヶ崎と松」シンポジウム

2006-06-06 | Weblog
茅ヶ崎の文化景観を育む会主催。
日本中世史の専門家五味文彦氏の講演も、その後のパネルディスカッションも、それぞれの知識と経験からくる見解がたいへん面白く、興味深く聞きました。

地域の文化や価値あるものを保存し、新しく蘇らせて発展させて行こうという若手のパワーと行動力に、だんだんと年長の識者の方々が応援をし始めた、というような印象を受け、全国共通の今後の課題とともに、いろいろな希望の種をいただいた会でした。


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原稿作業が…

2006-06-05 | Weblog
たまっていて、ブログまで手がまわりません…
といいながら。m(_ _)m
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すろ~しねまナイト『熱砂の舞』

2006-06-02 | 活弁
TRees cafeにて。すろ~しねまナイト『熱砂の舞』。
いらして下さった皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。

新藤理恵さんのピアノ演奏は今回も冴えていました。
砂漠のヴァレンチノとヴィルマ・バンキーのラブシーンが美しかったと思います。

私たちはヴァレンチノの二役と、個性的な脇役の面々がかなり好きで、旅芸人一座(盗賊団)のチビ男や、シークの息子アーメッドの従者ラマダンなどのキャラクターにだいぶ肩入れしておりました。メロドラマとはいえ、それぞれのキャラが際立っていて、表情も動きも大袈裟なので、けっこう笑えるシーンがあります。

ヴァレンチノもこれが遺作というのが惜しまれます。
トーキーになったらどんな俳優になっていただろうと。声の演技で消えたかもしれないし、またしぶくて存在感のある俳優として成長し続けたかもしれないし。

今回は映画の前に、吉屋信子の少女小説『花物語』から、最初の一遍「鈴蘭」を新藤さんのピアノにのせて朗読させていただきました。
吉屋信子原作の映画作品はたくさんあり、無声映画でも『花物語』の中から映画化された「福寿草」が残っています。これも純な乙女が少し年上の乙女を慕う物語。
どの作品も思い遣りの優しい心が美しい文章で描かれていて、浪漫を感じさせます。
たまにはこういうのもいいかもしれないなと。
今年生誕110年の吉屋信子展は4日(日)まで、神奈川近代文学館で開催されています。


次回のすろ~しねまは、ワールドカップドイツ大会を記念して、ゲルマン民族の間に古くから伝わる一大民族叙事詩「ニーベルンゲンの歌」を上映します。 名匠フリッツ・ラングが二年近い歳月をかけて製作した、ドイツ映画史上に燦然と輝く名作です。
恐れ多いのですが、楽しみにして下さっている方がいらっしゃいますし、格闘させていただきます。

6月15日(木)「ニーベルンゲンの歌」第一部 『ジークフリート』
Nibelungen(I) SIEGFRIED

7月13日(木)「ニーベルンゲンの歌」第二部 『クリームヒルトの復讐』
Nibelungen (II) Kriemhilde's Revenge
いずれも南青山gabowlにて。

そういえば、お客さまの中に、いまや私も持っていない、○年前のテレビ情報雑誌「NHKアナウンサー、キャスター名鑑」をお持ち下さった方がいらしてびっくりしました。「これ、佐々木さんですよね?」懐かしいっ!…ああ、私も若かった…いや、今も若いですが。
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『熱砂の舞』リハ

2006-06-01 | 活弁
昨日、『熱砂の舞』のリハーサル、しました。
今回も新藤理恵さんのピアノ音楽がとても素敵で、作品にぴったりです。

ヴァレンチノにとって遺作であるこの作品、彼の演技や佇まいも前作『シーク』からの成長ぶり著しく、魅力的です。この作品の主人公アーメッドのほうが、原作の『シーク』の主人公像に近いです。主人公(シークの息子)と、シーク本人の一人二役、どちらのヴァレンチノも素敵。(新藤さんはしきりにお父さん役のヴァレンチノがいいわ~とほめていますが)

ヒロインのヤスミン(ヴィルマ・ヴァンキー)もとても美しくかわいい。

前作のヒロインは今回もお母さま役で出演していますが、お母さま役のほうが似合っている感じで、踊子ヤスミンのほうが、今回の「さらってでも自分のものにしたい」と思わせる可憐さです。
踊るシーンの新藤さんのピアノがまた素敵。ヤスミンが踊らされている…と、昨日のリハで思わず笑ってしまいました。

砂漠のメロドラマを楽しんで下さい。

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