akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

茅ヶ崎館、感激の『瀧の白糸』

2007-04-22 | 活弁
茅ヶ崎館での公演にいらして下さった皆さん、そして茅ヶ崎館のスタッフの皆さん、御協力下さった皆さん、ありがとうございました。

大好きな、そして思い入れのある『瀧の白糸』。語り終わった後、泣いていらっしゃる方の多さに、やっぱり名作だなあ!!溝口はすごい…としみじみ。
終了後の皆さんとの会話もとても楽しかったです。
中には、「5月に音楽家(作曲、演奏)の娘がフランスのルーブル美術館で『瀧の白糸』に生演奏をつけるんです」という御婦人がいらしたり、様々な方とのお話は非常に刺激になりました。

活弁をしながら、登場人物が怒るシーンではやはり私の感情の波も怒りに揺れているし、笑うシーンは笑っているし、辛く涙がこぼれるシーンではやはり涙が出てきます。

経験とともに、話芸は熟達していかなければならないし目指すところですが、「慣れ」によって感情や感性、心の揺れが失われないようにしたい、と思うし、いつでもするりとその人物なり作品に入っていける柔軟さを持っていたいと思います。

歳を重ねるごとに、作品の解釈と表現に深みと味が出るように。
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瀧の白糸によせて

2007-04-20 | Weblog
あなたのためにあたしは生きて 
あたしのためにあなたは生きる
深い縁で結ばれた そういう宿命と知ったから
次の宿世で出逢うまで
死んだつもりで生きてやる

いつでもあなたに命をあげる
あなたにもらった人生だから
あなたがいいならそれでいい

だからあたしを失って
抜け殻のようになるのはよして
死にたい自分があるんなら
あたしのために自分を生きて

泣いて笑って一緒に生きた
日々を黙って胸に抱き
同じ天地(ところ)へ向うから

あたしのためにあなたが生きて
あなたのためにあたしが生きて
深い因縁に繋がれた 
唯一無二の魂だから


失って希望もなしに生きるのを 
お互いやめたその日から
同じ命を背負って生きる
比翼連理の道が始まる

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第5回茅ヶ崎館公演『瀧の白糸』

2007-04-18 | 活弁
第5回茅ヶ崎館公演「和の空間で楽しむ、活弁と和食ブッフェの宴」
21日(土)に、湘南の老舗 茅ヶ崎館で、溝口健二監督のサイレント時代の名作『瀧の白糸』を活弁上映いたします。ゆかりの俳優・岡田時彦と入江たか子主演。上映会の後、皆さんと御一緒に茅ヶ崎館自慢の和食をお楽しみいただきます。
『瀧の白糸』は大好きな作品で、観るたびに泣けてしまいます。溝口の世界を堪能いただけますように。

4/21(土)
14時半開場 15時開演
場所 茅ヶ崎館
料金 食事付き五千円

明日は、地元湘南のFM局に、茅ヶ崎館の若旦那、森さんと一緒に出演します。
21日、茅ヶ崎公演を私自身も楽しみにしています。
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『やぐちひとり(C)』ナレーション

2007-04-17 | 映画・芸術・エンターテインメント
4月からリニューアルしたテレ朝系情報エンタメ番組『やぐちひとり(C)』(火曜25:21~25:51)のナレーションを担当しています。元モーニング娘の矢口真理と、茨木のヤンキー春樹こと劇団ひとりのトークを中心に、映画やDVD、エンターテインメント情報をお届けする番組です。ナレーション自体はそんなに多くはありませんが、新作映画、DVD情報他、とても楽しくやっています。

深い時間帯ですが、起きていらっしゃる方はぜひ御覧下さい。

ちなみにこの日紹介の、劇場公開映画は
『ロッキー・ザ・ファイナル』
『あしたの私のつくり方』

近日発売DVD
『麦の穂をゆらす風』
『ラヴソング』
『クリムト』
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北区子ども活弁教室、2ケ所で新スタート!

2007-04-14 | 活弁
北区文化振興財団による「子ども活弁教室」が、2ケ所で新スタートとなりました。
これまでと同じく、滝野川西区民センターで午前10:00~12:00まで、
そして北赤羽の北園まなび館で14:00~16:00まで。
生徒さんも、小学校4年生から中学校2年生まで、合わせて10人になりました。

3月に発表公演で大成功を納めた子どもたちは、すっかり「経験者」。自信にあふれ、仲良く、積極的です。それぞれ、観に来てくれた友人や親戚や周囲の人々がとても感激してくれたようです。
赤羽の方は、今回からスタートの生徒ばかりなので、まだぎこちない感じですが、各々語りに個性がにじみ出ていました。小学4年生から中学2年生まで、これから一緒にやって行く中でどんなふうに変わっていくか、とても楽しみです。
「初期の無声映画や活弁に興味があったから」という子もいれば、「将来声優になりたいから」「声が小さいと言われるので、大きい声で話せるようになりたい」「人前で恥ずかしがらずに話せるようになりたい」と、参加動機は様々。
「3月の公演がとっても面白くて、感激しました」という子も。嬉しいことです。
昨年度の生徒たちも、スタート時は声はでないし、畏縮もしていたし、早口で何を言っているかわからなかったり、どもったり、嚼んだり…でしたが、公演は「自分の作品」にした素晴らしい出来でしたから、「やれた!」という自信を持ってもらう自信はあります。

先日の公演の際、私自身が言ったこと
「この活弁教室は、子どもたちがのびのびと楽しみながら、理解力、想像力、表現力、集中力、コミュニケーション能力、個性、を磨いて行くことを目的としています。そして、何かひとつ、「やった、やれる!」という自信をつけていただいて将来に繋げていただきたいと思っております」
今期の子どもたちにも、活弁という文化や楽しさを知ってもらいながら、自分にとっての何かを得てもらえるように務めたいと思います。

子ども活弁教室終了後、母校酒田東高校、東京亀城会の拡大理事会へ。
一年に一度の大きな総会、懇親会は、今年は6月16日(土)です。
会場は、内幸町のレストランキャッスル。懇親会では私の活弁も御覧いただくことになっております。
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『世界はときどき美しい』

2007-04-09 | 映画・芸術・エンターテインメント
渋谷ユーロスペースで公開中の『世界はときどき美しい』を観ました。一応、知人が出ているということもあり。
5つの短篇ストーリーで構成された作品は、映像と言葉で綴られた詩です。
たまにはこんな映画作品があってもいいなと、叙情詩を読み終わった後のような感覚で映画館を出ました。
コメント (2)
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『狂った一貢』

2007-04-08 | 映画・芸術・エンターテインメント
第63回国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)東京会議2007開催記念特別上映会、衣笠貞之助監督の『狂った一貢』を観に行きました。
幻の前衛映画といわれる『狂った一頁』、35mmオリジナルサイレント版復元フィルムでの上映は世界初というキャッチもあって、有楽町朝日ホールには大勢の観客。

1926年(昭和元年)のその作品は、確かに、「幻の前衛映画」といわれるものでした。
精神科病院を舞台にひたすら狂人ばかりが描かれたその作品からは、監督が「伝えたかった」ことはさておき、当時30歳だった衣笠監督が「やりたかった」ことは伝わってきます。
文字字幕は一切なし、フラッシュバック、多重露光などの多様、構図の斬新さ(といっても洋画にはすでに見られるもの)など、とにかく、当時の日本にはなかった(であろう)手法や感覚ばかり。ドイツ映画の表現主義、『カリガリ博士』(ストーリー的にもかなりインスパイアされていると思う)や、ルビッチ、ムルナウ、『アンダルシアの犬』などのフランス映画の影響などがとても色濃く出ています。川端康成の脚本というのも頷けました。
チャンバラ映画が全盛を誇っていたあの時代に、それまでの日本映画にはない実験的な映画の登場は、どのように当時の人々に受け止められたのか、非常に興味深いものがありました。
もう一つの興味は、あの作品に、弁士が当時どんな説明をつけていたのか、ということ。

以前、「あなたの語りで衣笠監督の『十字路』を観てみたいです」と言われたことがあるのですが、自分が語りをつけるとしたら…。この『狂った一貢』は、かなり難解です。タイムスリップして当時の弁士の説明、聞いてみたい、ものです。
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カフェスロー『半農半X 春の種まき大作戦』

2007-04-07 | Weblog
cafe slowでの『半農半X 春の種まき大作戦』に行ってきました。
小さな農ある暮らし(半農)をしながら、大好きな天職で生きて行く『半農半X』を提唱するのは、著書がベストセラーになっている塩見直紀さん。
ゲストに加藤登紀子さん、望月南穂さん、加藤さんの娘さんで半農半歌手を本格的に実践するYaeさんを迎えて、半日に渡る熱いトークイベントでした。
すろ~しねまでもお世話になっているハッタさん、トージバカフェの渡邊さんたちが地道に続けてきている運動の一つです。地域通貨も使えるアースデーマーケットで、味噌や手作りお菓子を買って帰りました。

「食」は生活の基本です。「命」を支えるのは「食」、「食」を支えるのは、「農」。ーもちろん狩猟もありますがーそこに携わると、環境を考えずにはいられません。
温暖化も、環境汚染も、身近で深刻な問題です。私も、うちでできる小さな小さな「農」、種まきから始めることにしました。

考えてみれば、田舎は今、兼業農家ばかり。当たり前に「半農半X」なんですよね。
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六本木ヒルズアリーナ公演

2007-04-06 | 活弁
六本木ヒルズ春祭り「笑いの断面図―『サイレントシネマLIVE~喜劇を創った男達~』」の一つとして、三大喜劇王の短篇を3本、語らせていただきました。
『チャップリンの移民』『キートンの鍛冶屋』『豪勇ロイド』。
六本木ヒルズのアリーナで公演できるなんて嬉しいことです。
大きな特設ステージとスクリーンで、FEBOの小沢あきさん、永田雅代さんの生演奏付き。
4月といってもまだ寒い。
スタッフの皆さんにも、ホッカイロをいただいたり、とてもよくしていただきました。
そんな中、御覧下さった皆さん、ありがとうございました。

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高松e-とぴあの春祭り

2007-04-05 | 活弁
しばらくぶりのブログです。先週末は高松へ行って参りました。

高松シンボルタワーe-とぴあの春祭りで、イベントの一つとして呼んでいただいたのですが、とても楽しい2日間でした。
高松へ足を運ぶのは今回が初めてで、空路でなく、陸路で行けたのがまたよかったです。
昨年、一昨年と公演で岡山県の倉敷市児島を訪れた際、浜辺から見上げていた瀬戸大橋。快速マリンライナーで瀬戸内海の碧の海と点在する島々を眺めながら、島に残る古い建物に感激しつつ高松入りしました。

市内の観光もほんの少し(菊池寛記念館くらいですが)、懇親会がまた楽しく、『世界の中心で愛をさけぶ』『U-don』など最近映画ロケ地として多く活用されている高松の有名フィルムコミッショナーの裏?(裏も表もないのですが)話に盛り上がり、当日。

上映作品は、小津安二郎監督の『生れてはみたれど』。いらして下さった皆様、トークの時間終了までおつき合い下さり、本当にありがとうございました。たくさんの笑顔を出会えて本当に嬉しかったです。今回は年輩の方が中心だったのですが、次回はぜひ、小さなお子さんや若い世代の方々にも御覧いただきたいと思います。
高松では、数年前、無声映画に地元の方々が讃岐弁で活弁をつけるという斬新な企画もなされていて、活弁に関心をお持ちで造詣の深い方も多く、私もとてもいい勉強をさせていただきました。
ふれあいこみゅにてぃさろん自由席の湯浅さん始め、「映画の楽校」の中西さん、e-とぴあスタッフの皆さんにはたいへんお世話になりました。本当にありがとうございます。

今回の高松公演は、「自由席」の湯浅文代さんが、松井久子監督の第三作を応援する会『マイレオニー』の一員で、そこからの御縁でお招きいただきました。私も松井監督の第ニ作『折り梅』を拝見した際、非常に感動し、また3作目を楽しみにしている一人です。
第三作の『レオニー』は、世界的芸術家イサムノグチの母レオニー・ギルモアを描く日米合作映画です。どんな感動に出会えるのか、とても楽しみにしています。どうぞ活弁ともども応援を宜しくお願いいたします。

ブログは少し遡って書かせていただきます。新しい公演の情報は随時HPにアップして参りますので、そちらもどうぞ宜しくお願いいたします。

今週末、もう明日ですが、六本木ヒルズアリーナで3大喜劇王、3本立てです。
昨日、FEBOのお二人とリハーサルをしました。観覧無料ですので、お時間ある方はふらりとお立ち寄り下さい。寒くない格好でいらして下さいね。


六本木ヒルズ「笑いの断面図―『サイレントシネマLIVE~喜劇を創った男達~』」 
『チャップリンの移民』『キートンの鍛冶屋』『豪勇ロイド』
弁士 佐々木亜希子
生演奏 FEBO(小沢あき・永田雅代)
場所 六本木ヒルズアリーナ
時間 19:30スタート
観覧無料(予約不要)
http://www.roppongihills.com/jp/events/danmenzu.html
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DVD『フラガール』

2007-04-04 | 映画・芸術・エンターテインメント
感動です。遅ればせながら。
笑いながら、ぼろぼろ泣きました。

まだの方、ぜひ御覧下さい。
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さらばの達人『流行よさらば』

2007-04-02 | 取材・メディア
「さらばプロジェクト」というちょっと変わったwebサイトがありまして、「さらばの達人」のコーナーで取材を受けました。インタビュアーは、芸大での『日本の古典映画』という白井佳夫先生の講座で一緒だった松本玲子さん。
「さらばの達人『流行よさらば』」
「なぜアナウンサーをやめて、活動弁士になったんですか?」というのはよく聞かれる質問なのですが、まあ自然の流れというのでしょうか。自分にとってはその選択が違和感がなかったということですね。
流行や世間の大勢に自分を合わせなきゃ、という感覚があまりないのが、楽でもあり、時に支障をきたしているのかもしれません。
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