野々池周辺散策

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故郷、島原鉄道が経済誌に。

2022-10-19 06:20:03 | 故郷
18日の東洋経済ネット誌に「新幹線の恩恵ある?長崎を走る「島原鉄道」の現実」なる記事が投稿してあった。故郷島原半島を走る唯一の私鉄の鉄道”島原鉄道(島鉄)”の話題であるが、経済誌が田舎の鉄道を取り上げるのは珍しいので読んでみた。

 「西九州新幹線 かもめ」
要は、長崎まで新幹線(西九州新幹線 )が開通したので、さぞや島鉄の乗車客が増えるのではとの意見に島鉄の社長はやや懐疑的で、自助努力が必要でそうしてきたと言う。島原港から熊本港まで有明海を船で行けば最短30分程度。島原市からは長崎市よりも熊本市のほうが近い。遊びに行くときは長崎より規模が大きい熊本や博多に出る場合が多いそうで、例えば島原港から大牟田の三池港までの高速船を利用すれば博多はすぐそこにあるし、半島の多比良港と熊本の長州港等々を結ぶ複数の航路を考えれば、島原はその中心に位置するのだから、例えば熊本に拠点を置く九州産交との業務提携 がそうで、熊本から来た九州産交バスのツアー客専用で「しまてつカフェトレイン」なるが走っているそうだ。テレビCMに登場した島鉄・大三東駅も、以前は知る人ぞ知る駅だったそうだが、「しまてつカフェトレイン」をその駅で長時間停車させ、ホームで「幸せの黄色いハンカチ」を結ぶなどのイベントをするようにしてからメディアで取りあげられる機会が増え、「インスタ映え」のトレンドもあって、知名度が高まっていったという。更には、島原鉄道は2023年1月より、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」のルートになると言う。

以前、このブログにも大三東駅(”おおみさき”と読む)を取り上げたことがある。マクドナルドの新しい商品のCMで、大三東駅のホームで女子高校生らしき四人組が海をバックにスイーツ を食べている風景だが、大昔、もう50~60年前の記憶にある風景と何ら変わらない風景に、故郷は今も時間が留まったままに感じたが、時空を楽しむには島原鉄道は最適な一つなんだと思う。
 
博多駅から特急かもめで1時間半少々、島原鉄道の起点諫早駅に到着する。改札口を出て、左端隅っこのホームにひっそりと島原鉄道線の黄色いディーゼルカーが乗客を待っている。JR長崎本線諫早駅から島原半島の中心地区島原まで走る島原鉄道で、半島の有明海沿いに走る私鉄の単線。諫早から島原に向かう道中、左手に有明海の遠浅がすぐ目の前に見え、右手が田んぼや畑。大三東駅は海岸沿いの駅で、こんな駅風景が諫早駅から島原まで続く。ホームの後ろに広がる遠浅の有明海は、日によって違う表情を見せて楽しく、開放的なこのホームでしばらく海を眺めるのも良し。この駅は、生家のある三会(みえ)駅から諫早方面の二つ前の駅で、急行が停車するので神戸に帰る際は、この大三東駅まで車(約15分程)で送って貰う。
   

また、2018年の2月15日放送された 「NHK 呑み鉄 島原鉄道」でも話題になった。俳優の六角 精児 さんが島原鉄道を紹介していた。 島原半島の名物食材、イイダコ、ガンバ(フグ)。ガンバはサッと湯通しして、氷水で身を引き締め、タレはダイダイ酢に薬味はニンニクの茎に梅干等を入れた思うが、皮の部分はコリコリして旨かった。田舎では 皿の絵柄が透けて見えるような「薄造り」は食ったことがない。だが何と言っても、ガンバ料理でこれは本当に旨いと思ったのは骨付きブツ切りの”がねだき”。から煎りしたガンバの肉厚の身を醤油、酒等に梅干しとニンニクで煮込んだ料理だが絶品。オコゼの吸い物も上品で旨いと思ったが、”がねだき”には遠く及ばないと記憶している。昔はガンバは安く、市内の漁師が自転車の荷台に積んで行商で回ってきた。それを一匹、近くの川でさばいてくれたが、今は目が飛び出すほど高いので食べないと言う。 また、米粒の入ったイイダコも旨い。昔は、イイダコも真蛸も、そしてタイラギも有明海の遠浅で普通に良く取れたが、護岸工事してから採れなくなったそうだ。こういう美味い素材も島原名物なので、是非紹介して貰いたいものだ。

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