野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

えーっ!

2019-12-16 06:20:01 | 故郷
12月12日の日経に、「三菱重工、長崎の主力造船所を売却 業界再編が加速」として、三菱重工業は長崎造船所を売却すると報道があった。日本の造船業は中国や韓国との価格競争に太刀打ちできず、多くの造船所が再編の渦中にあることぐらいは知っているが、まさか、三菱の長崎造船所が売却の対象になっているほど悪いとは、大いにびっくりした。三菱の長崎造船所は三菱の創業の地でもあり、戦艦武蔵を建造した、長崎県人が誇りにしてきた場所だけに、「えーっ」と唸ってしまった。

この話は、2014年の12月23日の日経にも、「三菱重工、国内造船と連携探る 」とあったので、動向は気にして新聞を読んできた。5年前には、長崎造船所の造船事業を分社化する計画にあるとのことだった。当時、話題となっていたのが三菱の大型客船の設計変更などで多額の損失が発生するなか、防衛部門を残して民間向け造船部門を切り離し収益性の向上を図ると記録している。

長崎といえば長崎造船所、かって三菱の中心骨であり、長崎造船所出身者が三菱の社長への道だった場所。そこから三菱造船の名が消えるかもしれないと、長崎県出身者としては憧れの造船所でもあったので、FB「Nagasaki365」にあった、落日の長崎造船所造船ドックの写真が寂しそうに写っていたのを記憶している。まさか造船所を売却するとは思いもしなかった。
2014年、三菱長崎造船所ドックFB「Nagasaki365」
  「FB Nagasaki365」」

日経にはこう書いている。
「三菱重工業は創業の地である長崎市内に持つ2つの造船所のうち、主力の香焼(こうやぎ)工場を売却する。造船で国内3位の大島造船所(長崎県西海市)に売却する方向で、売却額を含めて調整中だ。三菱重工は液化天然ガス(LNG)など大型資源運搬船の建造から実質的に撤退する。造船業界では中国・韓国勢が統合に動いており、国内でも業界再編が加速する。(略)三菱重工は18年の建造量で80万総トンと国内4位(単体ベース)。商船部門の事業売上高は約1000億円だ。

売却する香焼工場は1972年に本工場(長崎市)の近隣に開設した。1200トンの超大型クレーンを1本、600トンのクレーンを2本持ち、ドックの長さは1キロメートルと国内最大級の規模を誇る。近年は付加価値の高いLNGなど大型資源船に特化してきたが、LNG船は9月を最後に生産が途絶えている。香焼工場の売却後は防衛省向けの護衛艦が中心の本工場と、フェリー建造の下関造船所(山口県下関市)の2工場に注力する。競争力のある船種に絞り込み事業を大幅に縮小する。

買い手の大島造船所は長崎に本社工場を持つオーナー系企業。鉄鉱石や石炭を運ぶばら積み船の建造に特化している。17年には三菱重工と提携した。香焼工場を含めた2拠点で生産を効率化し、中韓勢に対抗するとみられる。環境規制に対応し、三菱重工の持つ技能者や環境関連技術を取り込み、建造船の高機能化を図る狙いもあるようだ」
     「日経」
  、
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