場所・岡山県浅口市鴨方町・長川寺
名称・浅口市指定重要民俗無形文化財「ひがさき踊り」
日時・2023.9.23 14.00~14:30
長川寺(ちょうせんじ)で「ひがさき踊り」があった。
戦国武将・細川通董のお墓に、まず法要。
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その後で、本堂前で踊りが始まった。
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「鴨方藩」 藤尾隆志 現代書館 2021年発行
ひがさき踊り
浅口市鴨方町に伝わる踊りである。
(同じく浅口市金光町に伝わる「ひがさき踊り」とは別のもの)
この踊りは、
貞享三年(1686)七月に、戦国時代に鴨方町を統治していた
細川通董(ほそかわみちただ)の百年忌法要が菩提寺である長川寺で行われたのが起源とされている。
旧七月の炎天下に細川家の遺臣の末裔たちが日傘を差して踊り、
後に、
踊りの型に傘を取り入れて踊るようになった。
これが「日傘着踊り」の名の始まりといわれている。
音頭取りが番傘を差して一畳台の上に乗り、隣には囃子手として一人の太鼓打ちが立ち、
その周囲を首に手ぬぐいをかけた踊子が反時計回りに踊る。
太鼓と
「カッチリドン、カッチリドン、カッチリ、カッチリ、カッチリドン」
の囃子に合わせて踊り、横笛が入る
お招きといって横に振り向き右手を挙げたり、左右相互に手を挙げて前進し、
また後退する。
扇子を用いる扇子踊りもある。
ひがさき踊りは雨乞いの踊りを起源とし、
雨を求める農民たちの願いが込められているものとされている。
現在、浅口市無形民俗文化財に指定されており、
鴨方ひがさき踊り保存会が踊りを後世へ伝える取り組みを進めている。
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「鴨方藩」 藤尾隆志 現代書館 2021年発行
長川寺
浅口郡では天台宗が多かった。
なかには長川寺のように別の宗派の名刹もある。
長川寺は岡山藩や鴨方藩の庇護を受け、両藩との関係は深く、
鴨方藩主が領内巡見で鴨方を訪問した際には、
住職が面会し、直接会話することも許された。
境内には愛宕大権現や金毘羅大権現を祀っていて、
毎年6月には愛宕祭が行われて、長川寺が鏡餅を供え、
9月の鎮守祭礼では、僧が経を読んだという。
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