しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

「天空の城」に登る 相方城

2023年12月20日 | 「天空の城」に登る

相方城
場所・広島県福山市新市町

 

 

備後地方(広島県の東半分)では知られた山城だが、
広島県全域ではそれほどでもなく、中国地方となると無名に近い山城。

だが芦田川沿いの絶壁に築かれた、戦国時代の城跡に立つと、脚はふるえるほどに危険な場所に石垣の遺構が残る。

岐阜県の犬山城は木曽川沿いに建ち”日本ライン”を構成した城跡だが、
相方城も芦田川とで”備後ライン”と呼んでいい。

 

広島県史跡 相方城跡 (さがたじょうあと)
標高191mの通称「城山」の山頂を中心にして、東西約1000m、南北約500mの範囲に城郭遺構が分布する大規模な山城である。
芦田川を挟んで正面に見える亀寿山城 (標高139m)を本拠地として備後南部に勢力をもっていた国人領主の宮氏や、
相方城より南の地域を本拠地としていた宮氏一族などにより16世紀前半には、中世山城として整備されていた。
天文21(1552)年に宮氏が滅んだ後は、有地一族が出雲国や備後国北部などに給地替えされるまで、 相方城を拠点に当地を支配していた。
その後は、毛利氏の直轄城となり、東方備えを目的とした近世城郭として整備され、
関ケ原の戦い (1600年) による毛利氏の撤退によって相方城は廃城となった。

1995年1月23日広島県史跡指定
広島県教育委員会・福山市教育委員会

 



訪問日・2023.12.20

 

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「天空の城」に登る 信貴山城

2021年12月03日 | 「天空の城」に登る
信貴山城
場所・奈良県生駒郡平群町信貴山


朝護孫子寺の観光ついでに、
「 平蜘蛛茶釜( ひらぐもちゃがま ) 」を割って死んだ、松永弾正の城跡に行ってみた。








お城への道は、朝護孫子寺の参詣道で、迷うことなく、ひたすら登ればいい。






松永弾正久秀は、
主家滅ぼし・将軍暗殺・大仏殿焼討で世に知られている。





「奈良県の歴史」 永島福太郎   山川出版社  昭和46年発行

天正5年、多門山城がこわされ、これをきずいた松永久秀が信貴山城で反乱した。
信長から反乱をしむけられたといってよい。
信長の嫡子信忠が総大将となり、大軍が大和に下向した。
10月6日、薬師寺を本陣とした信忠は奈良を見物し、
興福寺では東大寺の行者法師に五重塔九輪の龍宝龍精にのぼる軽業をさせ、
猿沢池の魚見物をしている。
すでに久秀の敗軍は決定的なもので、大軍の下向は示威のためだったのがわかる。
かくて久秀父子は11日朝まだきに城に火を放って自刃した。

大和の近代化に一役をになった久秀だが、郷村や社寺を手当たりしだいに焼いた積悪は非難されるべきものであった。
大和には久秀のために焼かれたと記す社寺縁起譚が多い。






秀久が自刃後、城は廃城となったが、現在も城跡からの眺望は素晴らしいものだった。


撮影日・2021年12月1日



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「天空の城」に登る 竹田城の雲海

2021年11月24日 | 「天空の城」に登る
竹田城
場所・兵庫県朝来市和田山町竹田 竹田城跡

天気予報を調べ、竹田城の雲海を見に行く。
笠岡駅始発・山陽本線 5:02 (真っ暗)
岡山駅発・新幹線 6:01  (真っ暗)
姫路駅発・播但線 6:39
竹田駅に着いたのが、8:14。
駅に降りて、すぐに裏山(竹田城)に走り上っていった。


雲海が消えないうちに竹田城に登らなくてはいけない。



竹田城三の丸の雲海。






竹田城二の丸の雲海。






竹田城本丸、天守台の雲海。







天守台で眺めていたら、雲海は消えて行った。

満足しながら、竹田城山城から麓の寺町へ下りて行った。
欲を言えば、もう30~40分早く着けばいいのだが、但馬の国竹田は遠い。







撮影・2021年11月16日


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「天空の城」に登る 雲突城(利神城)

2020年11月18日 | 「天空の城」に登る
雲突城(利神城)
兵庫県佐用郡佐用町平福 






文句なし!


”天空の城”のナンバーワン!!!






平福の古い町並みの背後に聳え立つ利神城。



標高400mの山頂に、

石垣ははんぶん雪崩状に崩れ、ど迫力で迫る。









冬の朝。

山頂の本丸は白雲のような雲海が覆い、

時間とともに移動したり、消えたり刻々と変化する。











播州の山脈が現れ、平福の町が見えてきて

雲海は無くなる。










雲海が消えた後、

足元が険しい山頂に、石垣の全容が見えてくる。










山城を下る、

下って振り返る。









平福の町に戻る、

町から利神城を見る。


やはり”雲突城”という名がふさわしい。








登城日・2013年12月5日


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「天空の城」に登る 桃山城

2020年11月18日 | 「天空の城」に登る
伏見桃山城
京都市伏見区桃山町


伏見桃山城はJR奈良線の桃山駅から、(迷いやすい)坂道を上ってゆくと、たどり着く。









桃の山という地名通り、高所にあり、眺めがいい。








天主閣と櫓は、典型的な模擬天守だが

形があるだけで太閤殿下の時代を想像させてくれる。





ちょっとした遠足や、吟行などで一定の人気があるようだ。





登城日・2015年2月18日



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「天空の城」に登る 千早城

2020年11月17日 | 「天空の城」に登る
千早城
大阪府南河内郡千早赤阪村大字千早





千早城は規模が豪快すぎてはっきりとわからない。

下山はロープウェイを利用したが、なんとなく楠公が活躍できた城である、という感じがした。









千早城の登山口。











ところどころ「千早城」の碑や説明がある。











途中からは、城跡をたどっているのか?金剛山へ登山しているのか?

自分でもわからなくなった。

大阪と奈良の生駒山系の金剛山に何カ所が楠公の城があったようだが、山が大きくて迷子になりそうになった。








登城日・2015.4.23


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「天空の城」に登る 高取城

2020年11月17日 | 「天空の城」に登る
高取城
奈良県高市郡高取町高取



高取城は山中に、圧倒する石垣群を残している。

巨大な山城であったことが偲ばれる。








天正時代には三重櫓が17基建ち並んでいたそうだ。


今は石垣だけ残るが「日本一の山城」を自称している。













このお城の特色はハイキングに適している。

スタートは、城下である高取の町。土佐街道の風情が残る。





この道(土佐街道)をまっすぐ進めば、

標識によって迷わず高取城へのハイキング道となる。


城からの帰り道は、お里沢市の「壷阪寺」がある。いいコースだ。





登城日・2012.10.29

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「天空の城」に登る 小谷城

2020年11月13日 | 「天空の城」に登る
小谷城
滋賀県長浜市伊部


小谷城から眺める伊吹山





天下の名城ではないが、天下に知られたお城。

戦国ロマンや天下人に思いをはせたり、


眼前の虎御前山、琵琶湖、水郷の眺め、まさに日本100名城であり

日本五大山城にふさわしい。





















ところで、小谷城は、大嶽城と連山で城を成している。

小谷城本丸から見る大嶽城。
















小谷城と大嶽城に登って、歴史資料館まで下山すると

ほんとにいい運動になる(へとへとになる)










登城日・2011.8.6


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「天空の城」に登る 近江八幡城

2020年11月13日 | 「天空の城」に登る
近江八幡城
滋賀県近江八幡市宮内町


近江八幡は江戸時代の水運「八幡堀」が残り、掘割に沿って町並みは重伝建に指定された人気の町。






その近江八幡にあるお城は豊臣秀吉の養子、二代目関白秀次43万石の居城。



ところが秀吉に実子が誕生により、秀次は切腹後三条河原に晒された。

お城は10年で廃城となった。










この町並みと掘割が重伝建。正面がお城。











お城への登城道はしっかりしているが険しい。








でも安心、ロープウェイが運行している。











この城跡に、なぜロープウェイがあるか?


といえば、展望がすばらしい。


琵琶湖、安土城、観音寺山城、近江八幡市街地などが展望できる。









登城日・2011.8.7

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「天空の城」に登る 犬山城

2020年11月13日 | 「天空の城」に登る
犬山城
愛知県犬山市大字犬山




別名、白帝城とも呼ばれる。

お城の下はライン川が流れる。








日本の川名は木曽川で、

中国の白帝城は長江(揚子江)に沿っている。







この城の周辺は景勝地だったのだろう、城も含めて。

今もJRや名鉄の駅から、お城目指して観光客が絶えない城。






城主だった成瀬家の個人所有だったが、平成16年に財団法人に移管されている。




登城日・2014.10.11


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