股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

原因を絞り込むことは重要な~のだ!

2007-03-18 00:31:48 | 施術のこと
昨日も旭川市、伊達市、札幌市内から患者さんが来て下さいました。
ありがとうございました。
今日は雪が結構降っていましたが、こちらの方々にとってはへのカッパみたいでした。



私が理学療法士のインターン時代、指導者から『患者さんの問題点の原因は?』としつこく指導されたもんです。
原因は○○だと思います・・・と言ってもだめで、『原因は○○です、その根拠は・・・・』と自分が検査・測定したデータの中に根拠を探さないといけないのです。

この原因の絞込みができると、おのずと治療法が見つかるのです。

この原因を間違うと・・・治療法が間違うのです!

本日の患者さん。
左脚の変形性股関節症。(脚長差あり)
患者さんの努力によって左脚の痛みはほとんどありませんでした。
しかし、歩容を見ると明らかに左脚に体重がかかっていない。
それも、極端に体重がかかっていない。
痛みは右膝と右肩。

右膝と肩の痛みはすぐにとれそうだった。
左のお尻(殿部:でんぶ)の奥に硬さがあったので、それもほぐした。
右殿部の筋疲労が強かったのでしっかりほぐした。
しかし、この患者さんの一番の問題は左脚に体重がかかっていないということだ。
これがこの患者さんの一番の問題で痛みの原因だ。
問題点は膝の痛みでも無く、肩の痛みでもない。
短いほうの左脚をかばうと、必ず長いほうの右膝に負担がいく。
右手に杖をつくので、右肩が痛くなる。

以前はかなりの痛みがあり、怖さと癖があるのだろう・・・左脚に体重がかけられない。
体重をかけてもいいように左殿部はほぐしてある。

結局、この患者さんに指導したのは、左脚への体重負荷訓練だけ。
これができればすべての問題が解決する。
右脚は楽になり膝に負担がかからない。
杖を力強くつく必要も無くなり、肩も楽になる。
やがて左脚に筋力もついてくる。

他に特別な筋力トレーニングなんていらない。

膝が痛いのなら膝を伸ばす訓練、肩が痛いのなら肩の筋力訓練、左脚が細いのなら横上げやもも上げの筋力トレーニング・・・このような考え方はもう古すぎます。


そういえば、昨日も今日も膝が曲がらず正座ができない患者さんがいた。
うつ伏せで膝を曲げると踵とお尻の距離が10cm離れる、ももの表側(大腿四頭筋)を痛がる。

このように書くと、膝を強く曲げて大腿四頭筋をストレッチすればいいと考える・・・しかし、このような方法ももう古い。

うつ伏せで5分間ある筋肉をほぐしたら、あら不思議・・・軽く曲げるだけで踵がお尻に食い込んだ。
これなら正座は楽にできる。

人間の体は不思議だけど理にかなってる。

原因を簡単に突き止められるようになると、この仕事は面白い!
そして毎度毎度の決まり文句

『レントゲンだけでは原因の絞込みはできません!』




変形性股関節症を怖がらないでね
FROM SAPPORO






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