股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

フォローアップ医学(Follow-up Medicine)

2015-06-25 14:04:16 | 診療のこと
●今夜から大阪⇒名古屋⇒高松へ向かいます。
皆さんよろしくお願いいたします。
高松では、多くのご予約をいただきまして結果、数人の方にお断りの連絡を差し上げました。
今まで来たいただいていた方々にお断りの連絡をするのは非常に心苦しかったです。
次回優先的に連絡させていただきますので、どうかお許しください。
次回、よろしくお願いいたします。

●先日の深圧研修とは別に、2人の先生の教育を銀座店で始めています。
できるだけ早くデビュー出来れば良いなと思いますが、しっかり時間をかけたいと思っています。






ここ数年、私達が行っている方法に適切な名前はないかと考えていました。

私達が行っていることとは深圧だけでなくもっと広い意味です。

つまり、『患者さんの経過を長期観察し、その経過の中で患者さんに起こる変化を、誰にも納得できる説明ができるように考える』医学です。


先日の銀座で行った深圧研修前にスライドを作っている時に名前が浮かんで決めました、私達の造語です。



フォローアップ(Follow-up)とは医学の臨床場面では良く使う言葉です。

追跡調査という意味で使うこともありますが、ここでは『患者さんの経過を観察し、その変化を確認する』という意味になります。

実は、珍しいことではなく、医学の基盤となる考え方だと思います。



初診の患者さんのレントゲン写真を見て『これは酷いですね。手術の適応です。』と経過も診ないで診断してしまう傾向は、Follow-upという医学の基礎を忘れていると感じています。




そして重要なことは『患者さんの経過を観察し、その変化を確認する』で、確認された患者さんの変化について論理的に説明ができることを考える過程です。

この論理的というのが『誰にでも納得できる説明ができる』という意味です。




例えば、骨の変形の経過を長期間経過観察していて感じることは、変形で骨が形を変えて行くと、やがて形が落ち着いて、たとえ骨と骨が当たっていても痛くない患者さんがいることです。

この現実の変化に対して、『患者さんの経過を長期観察し、その経過の中で患者さんに起こる変化を、誰にも納得できる説明ができるように考える』と、「変形性股関節症は進行性です。」とか「軟骨が磨り減っていたいのです。」とか「骨と骨が当たるから痛いのです。」いう一般的な説明に、誰もが納得できる説明ができないのです。


また、先日、このブログで報告しました患者さんについても、その説明の中で「この方には筋トレも歩き方も指導していません。」と書きました。
この方の経過を長期診てきて、股関節痛は4月末から確実に改善しています。


その股関節改善には、筋トレも歩行指導も関係していないことを示していました。
(全く関係ないとは考えていません。炎症のピークを過ぎて炎症が結構治まっている人には有効なこともあると思います。)

そうなると、「股関節痛の原因は筋力の低下です。」とか「歩き方の異常が股関節痛の原因です。」という説明は『誰にも納得できる説明』にならないのです。



このような理由で『誰にも納得できる説明』ができるのは『股関節痛の原因のおおもとには炎症が存在する。』としか考えられないのです。



皆さんも経験あると思うのですが、炎症は経過の初期に徐々に悪化しますが、そこには人が本来持っている自己治癒力が働いて、炎症のピークを過ぎると症状は徐々に改善してきます。




従って、私はこの病気の本質は『炎症(筋肉の炎症ではなく関節包内の炎症)』であるので、進行性ではないと言っているのです。
そして、この炎症の影響を受けやすい筋肉が硬くなって循環障害による痛みが出てきますので、股関節痛の原因は股関節関節包内の炎症による炎症性の痛みと、筋肉内の循環障害による筋・筋膜症候群による筋肉性の痛みだと言っているのです。




ちょっと難しい話ですが、ご理解いただけるでしょうか?


 

ここでいうフォローアップ医学は、医学の基盤です。
本来ならその上に『医学的根拠に基づく医学』が存在するべきなのですが、『医学的根拠に基づく医学』だけが一人歩きしているように感じるのです。











そういうわけなんで……

変形性股関節症を怖がらないでね





宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!




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※深圧に興味のあるプロの方(医師も含みます)は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています。








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3 コメント

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わかりやすい説明ありがとうございます (猫柳)
2015-06-29 09:37:00
今回、遠すぎて銀座まで行けなかったので現住地の近所の治療院に行ってほぐしてもらったら、それだけでもだいぶ痛みがひきました。これは本の中で書かれていた「発痛物質」が筋肉をほぐすことによって流れたので解消したのかと思いました。

なので、この記事に書かれている炎症した筋肉内の循環障害による痛みという表現は非常にわかりやすいです。

ところでふたたび質問です。

今年1月に痛み出してから約半年間、自分では先生のわかさムック本を参考に掌底で痛む場所を押したり、テニスボールで刺激していました。

ですが今回治療院での施術の際は鼠蹊部や鼠蹊部の深奥部なども指先をそろえた状態での指圧でした。

先生のわかさの記事に掲載されていた写真ではこの部分も掌底で刺激していました。ここは指先をそろえたかたちで押すのではなくて、掌底での刺激のほうがいいのでしょうか。

ちなみに治療院での股関節周辺筋肉指圧の後は、必ず一度、鼠蹊部から体ががっくりと崩れ落ちそうになることがあります。
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猫柳さんへ (MARK)
2015-07-07 12:48:24
良い治療院が見つかったようですね。
治療後良い感じがあれば続けてみてください。
まさにほぐすことによって「発痛物質」が流れたので痛みが改善したのです。

●なので、この記事に書かれている炎症した筋肉内の循環障害による痛みという表現は非常にわかりやすいです。

⇒筋肉には炎症は起こりません。炎症は火事の状態。炎症は関節にある袋(関節包)に起こります。
その炎症の影響を受けて筋肉内は冷えて冷たくなり阻血(そけつ:循環障害)が起きるのです。


鼠径部でもすぐ下に骨がある部位(コマネチライン?)は、指でも良いのです。
もちろん、掌底やうつ伏せでのテニスボールでもOKです。
この辺の骨が近い部分はあまり強い刺激は避けるようにしていますが、その上下の筋肉が多い部分は肘で押しています。

治療院で治療後の『カックン』の原因はわかりませんが、筋肉がすぐに反応できないのでしょう。
そのうち無くなると思います。
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ご返信をありがとうございました (猫柳)
2015-07-09 16:31:10
痛みを抱えた当事者でありながら、なかなか炎症に関する理解がいたらずでしたが、今回いただいたご返信のおかげさまで少しずつ輪郭がはっきりしてきました。ありがとうございます:)

あと、コマネチラインの指先での指圧に関するコメントもありがとうございました。

カックンという症状についても特に心配ないとのことで安心しました。

ちなみに、ノルディックポールを杖の代わりにして外を歩き始めたのと、西式の合掌がっせき運動を始めてみました。これらが内転筋にかなり効いているようで、足が安定するようになり、カックンが起こらなくなりました。少しずつ鍛えられているようです。
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