股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

むち打ち症の握力低下

2009-08-25 00:02:52 | 筋肉の話
大阪の4日目が終わりました。
明日午後7時半までで終わり、新大阪まで走り新幹線の中でも走ります。

今日、すっごい話があったんですよ。
それはね・・・近々報告できるかも知れません。



京都のある病院が人工関節手術後の経過の悪い方を対象として、筋力強化の効果を探ろうとしているらしい。

入院期間の短縮化が、人工関節手術後の経過の悪さをもたらしているのだろうか?
だからこんな研究がなされようとしているのだろうか・・・?

しかし、筋力の研究については十分考慮しなければならないことがあると思っている。


13年前整骨院の院長をしている頃の話。

その患者さんはごっつい体格の良い男性だった。

通常の握力は60kgなんです・・・と自慢げに話していた。


数ヶ月前に交通事故にあい、むち打ち症(首の捻挫)を受傷していた。


私が見た時は、握力が10kgだった。


首の捻挫なのに、遠く離れた手の筋力(握力)が85%も低下していたのだ!

2週間3~4回の整骨院的短時間施術で握力は55kgに回復した。



筋力低下には、このように筋肉の病気による筋力低下があるのです。

使わないことによる(脚の場合は脚をかばうことによる)筋力低下とは別の筋力低下なのです。

この男性の場合、55kgの筋力は持っていたのに、首の症状が手まで広がり手の筋肉の病気となり、握力が低下していたのです。

手を使わない筋力低下では、こんなに短期に改善はしない。


握力が10kgまで低下しているから、手の筋力を強化すればいい・・・だけではないのです!


私が、皆さんに『筋力トレーニングは危険なことがあります。』と言う理由はこのことなんです。



まずは筋肉の病気(主には筋力低下と股関節周りの痛みを伴います)を治す。
筋力強化はそれからでいいのです!
私は、筋肉の痛みをできるだけ治してから、比較的安全な患側荷重という筋力トレーニングを指導し、悪い方の脚に体重をかけられるようにして、生活で筋トレができるようにしています。



つづく




変形性股関節症を怖がらないでね