股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

変形の経過

2009-08-07 18:36:22 | 股関節の基礎
私の2番目の弟子が宮川先生(6年目)です。
1番目の弟子は、まだ皆さんには隠しています。

彼は深圧歴11年目で股関節を一緒に診始めてから10年が経ちます。
私達のグループに加わってほしいのですが、しがらみやタイミングが合いませんね。
うまくいかないものです。

うまくタイミングが合えば、『さいたま市』が有力なんだけどな・・・。







変形の経過について、私の考えを書きます。(「松本理論」とでも呼ぼうかなぁ・・・。)


下のグラフ、縦線が「変形の程度」を、横線が「年齢」を表しています。




このグラフでは、ある年齢から変形が出始めて、その変形は何をしても止まることなく、どんどん変形の程度が重度化しています。

このグラフのように何をしても変形が進むのであれば、「変形は進行です」という言葉は納得できます。

しかし・・・。
実際は・・・。





このグラフを見ると、オレンジ色の線と深緑の線があります。

オレンジの線は、私がこのブログ内で“TypeⅡ”とか“大転子高位”とか呼んでいる方の変形の経過を表しています。

すでに生まれた時に変形があるのです。
しかし、その変形がある状態で安定をしていて、年齢を重ねても変形に変化が出ないタイプの方です。

ただ、筋肉への負担はかかりやすいので、筋肉疲労が限界を超えると痛みは出ることがあります。


深緑の線は、ある年齢になるといかにも進行性かのように変形が進みます。
しかし、何年かすると変形は落ち着き、骨の形は安定します。
骨が変化している時期だけを見ると、たしかに“進行性”のように見えます。


変形が落ち着くまでに何年かかるかは、個人差があってはっきりしません。


ですから、この間に痛みをこらえ切れずに手術をされることは間違いではないと思います。
その方の人生に対する考え方で、手術を受けるとか、手術はしないとか判断されればよいと思っています。

絶対手術はしない・・・という生き方を選択するのであれば、絶対に手術をしないでも一生を過ごせます。

しかし、脚長差が出たり関節の動きが悪くなって生活に制限が出ることはあるでしょう。
痛みが長期間続くこともあるでしょう。



最も問題なのは、「進行性ですから・・・」「どうせ進行だから・・・」と言って、進行を止めようとしないことです。


今、目の前にいる、痛みを訴えている患者さんに何もしないことです。



“進行性”とは、何をやっても進行を止められないことです。


プロとしては、何もしないで「進行性です。」とだけは言いたくないですね。




「松本深圧院 NAGOYA」のホームページです
まだ完成はしていないようですが、一部が見れます。
完成は来週です!

宜しくお願い致します。



変形性股関節症を怖がらないでね




NO MORE HIBAKUSHA!