
皆さんには悩みと股関節の痛みが問題となっていることがあります。
悩みは考え方や、病気について勉強したり、トレーニングの指導を受けたり、生活方法を工夫することで解決するかもしれません。
股関節痛は、筋肉の手入れや炎症を抑える努力で解決するかもしれません。
私のブログや施術は、そのお手伝いになればと思っています。
しかし、どちらにも解決できることには限界がある方もいます。
その場合は、環境を変える工夫によって問題が解決することがあるかもしれません。
皆さんは、心と体と環境を変えることができます。
環境とは、具体的にいうと補助具の工夫によって生活を楽にすると言うことです。
これには自分の体のことをよく理解していないといけません。
皆さんが使っている杖や手すりなども補助具に含まれます。
ですから、スイブルスイーパー、動く手すり(ウォーキングバッグ)、ハンディーマッサージャー、ウォークフリーなんかも広い意味での補助具になります。
入院患者さんがよく使う“マジックハンド”と言う商品があります。
手術直後の身動きがとりにくいときに活躍しますね。
今では、マジックハンドを売店に置いている病院もありますね。
もともと子供のおもちゃだったかもしれません。
私も子供の頃に作った覚えがあります。
このマジックハンドは、補助具の中では自助具と言う分野に入り、リーチャーという正式名もあります。リーチャーのリーチとは“届く”とか“手を伸ばす”と言う意味ですね。
以前、
“座る”について考えてみたでも触れましたが、股関節の動きは生活に影響します。
股関節の曲がりの硬い人は、一般の人と同じ座り方をすると痛みが出やすいんです。
特に長時間座った後に。
座面を高くするとかの工夫が必要です。
股関節より膝関節が高い位置にあると言うことを避けなければなりません。
車では座面が下がる設定のできる車もあります。
通常は座面の前方が高くなり、股関節より膝関節が高い位置にあると腰が楽になるので、前方の高い座面が好まれますが、股関節の曲がりが硬い人は逆効果です。
車に乗る前に、そのような車を選ぶくらいの考え方が必要かもしれません。
それが無理なら、座布団などを入れて座面をできる限り高くしましょう。
このときの座布団も一種の補助具になるわけです。
生活が股関節にとって必要以上の負担にならないようにするにはどうすれば良いのか・・・を一度ゆっくり考えてみてください。
私もベストな体調を維持するにはどうすれば良いか、いろいろ工夫しているのです。中敷入れたり、マッサージ器を選びに電気屋に出かけたり。
私の施術は、毎日体力の限界近くまで行いますのでプロとしては当然です。
風邪もひきません。
皆さんも股関節のプロになっていただきたいと思います。
股関節に必要以上の負担はかけないようにしたいですね。
次回はある患者さんの体験談です(4回シリーズ)
変形性股関節症を怖がらないでね