イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

歌手、ジャニス・ジョプリンの嗄れ声の人生に寄せて

2015-07-09 19:03:26 | 日記
 アメリカのロック系歌手、ジャニス・ジョプリンを識ったのはつい数年前だ。
例によって畑作業の合間に聴いていた携帯FMラジオから流れて来る番組だったと思う。
しゃがれた声の持ち主で、ロック系の曲だったから興味も関心も持たなかった。
イワン・アサノヴィッチにとって、畑で聴くFMラジオは、所詮は労働歌みたいなものである。
鋤・鍬(すき・くわ)で単調且つキツメの作業をしているときなどは、歌謡曲や演歌がベストマッチである。
ラジオ局のコメンテーターが、ジャニス・ジョプリンが27歳の若さで麻薬死したことを告げ、残念がっていたので少し彼女への関心が湧いた。
売れて居ただろうに勿体ない死に方をして…なんて考えながら作業に専心していた。
ジャニス・ジョプリンは小さい頃から音楽に興味があったらしく、教会の聖歌隊に所属して歌っていたそうだ。
美人ではなかったみたいだ。
ハイスクール時代には、心ない男子の同級生から、男子の「非ハンサムコンテスト」に出たらどうか…などとからかわれたこともあったそうだ。
その後、彼女は大学に進学したが、ドロップアウトしてひとり歌手の世界に飛び込んで行く。
この頃から麻薬を常習するようになったらしい。やるせないものがあったのかも知れない。 美人では無い、歌は好きだが声はしゃがれ声。唯々ロックを歌いまくる生活。
段々と売れて来る。
しかし、一方では教会の聖歌隊で歌ったりした、宗教心のある誠実な女性。
笑顔のかわいいジャニスの毎日は、満たされない気持ちが在ったに違いない。
売れっ子になんかにならなくても良い、ロックも嫌いでは無いが普通のスタンダード曲も歌いたい。
しかし、しゃがれ声はロックに合っている。ドレスを着て歌いたいが、美人でもないから、ジーンズを履いてステージに出るのが当たり前だ。
ジャニスはそんな風に自分自身に言い聞かせていたのかも知れない…。

ジャニスは私と二つ違いのお姉さんだ。改めて、ご冥福を祈りたい。
イワン・アサノヴィッチが天国に行った暁には、ジャニスのスタンダード曲も聴いてみたいものだ。