イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

大企業経済界の陰湿な労働者イジメ

2013-04-11 23:10:50 | 社会・経済
  

朝日新聞デジタル(2013/04/08)「私の部署も追い出し部屋」を読んだ。 http://news.asahi.com/c/ab5LabyRy2fD3gal
 

同じサラリーマンの身でイワン・アサノヴィッチはなにか居たたまれない気持ちになって下記のツイートを朝日新聞デジタル版に入れた。
 

 『役所に入る前に某F通信電機大手会社にいたことがある。公務員は一生安泰だから私は某県庁に転職したのではなかった。会社と御用組合が一緒になって言う「愛社精神」の実態を知り、大企業の言うことが信じられなくなったからだ。』
 
 

イワン・アサノヴィッチはむかしF通電機の社員であった。F通電機では会社と(御用)労働組合がいっしょになって「(文句を言わずに)従業員は愛社精神を持て!」と365日の如く檄を飛ばしていた。

ある日、同僚のAが昼休みに「社会主義とはなにか」といういわゆる入門書を読んでいた。それは若い時代の興味本位な気持ちからであって、よくある話しである。ところが職場の労組執行委員は『おい!おまえはアカか?』と詰問して読書を止めるように指示したのである。

テレビでは世界に羽ばたくF通電機とか耳障りの良いコマーシャルをしながら、密室のような会社の中ではかくの如しの体たらくであった。

イワン・アサノヴィッチはその後、バイト・奨学金などを得て親に負担をかける事なく自力で大学を卒業し、某県庁の公務員となった。


同新聞記事によれば殆どの大企業で「キャリア開発」とか「キャリアチャレンジ」などと言う部署に業務命令で配意替えされるのがリストラの始まりだという。その部署は窓もない部屋でパソコンひとつを前にして毎日、求人情報を与えられ転職先を見つけるように強いられるのだ。

新聞記事の文中に50歳代でいきなりリストラ部屋に追い込まれた社員の妻がショックと悔しさで泣いたとある。同じ労働者として心中を察して余りある…。

最後は「自己責任だ」と嘯(うそぶ)く、これが自民党政権の言っていた「新自由主義」の実態である。

財界大企業の所業と符を一にする、国民洗脳の社会的な実践である。

しんぶん赤旗の報道によれば、大企業の内部留保金の僅か1%を使用するだけで月1万円の賃上げが直ぐに可能だと言う。であるならば名だたる大企業が陰湿に社員を「リストラ部屋」に放り込む経営的な理由などあり得ない。

財界・大企業による飽くなき利潤の追求は、非人道的な労働者の犠牲のうえに成り立っている。

「新自由主義」というレトリックは何てことは無い、マルクス・レーニンが100年も昔に言っていた。資本家階級による労働者階級への“搾取”でしかない。