20日、日本野球選手会(新井貴浩選手会長)が記者会見をした。
来年の3月に開催予定されているWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に不参加を表明した。
このクラッシックは3回目を迎えるが日本が二連覇中で、多くの野球ファンは当然のことであるが三連覇を期待している。
不参加は野球ファンの失望を招く危険を伴うだけに、極めて重い決断といえる(朝日)。 「WBCはファンも楽しみにしていたし、選手も楽しみにしていた。」と新井会長(阪神)は苦渋の決断を表明。
そんな中で選手会が不参加決定をしたのであるが、事情を聴けば無理からない。大会主催者のWBCIは、米大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が出資して作った運営会社であるが、参加チームのスポンサー料やグッズのライセンス料をすべて吸い上げる大会構造になっているそうだ。
大会収入の半分以上は「日本マネー」といわれるが、利益の66%を大リーグ側が独占し、日本野球機構(NPB)への配分は13%しかないというのである。「参加国の権利を犠牲に運営される大会で、このまま参加することは将来の日本の野球に負の遺産、即ち不平等を残す」と選手会は理由を述べた。まさに侍精神そのものである。
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23日、オスプレイが安保条約6条を盾にアメリカによって強行配備された。「自主憲法」改定などと言っている石原慎太郎や橋下徹大阪市長は安保6条の不平等条項の改定を先ず以て発信すべきだ。アメリカにキッパリとものが言えない輩に憲法改定の発言資格はない。<o:p> </o:p>
日本野球選手会の侍ジャパンという愛称の、本当の意味が今回ほど知らされたことはない。そして日本野球選手会の国家観もまた立派である。石原や橋下のような、国家観のない臆病なエセ政治家の比ではない。<o:p> </o:p>
また、オスプレイを強行配備したアメリカ軍もWBCIも、日本と日本人を食い物にしていると言う意味では“同じ穴のムジナ“である。「クラッシック」という大会の名称が泣くと言うものである。 <o:p></o:p>