イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

映画観賞 ブラッド・ダイヤモンド

2007-05-13 09:46:20 | 映画

Photo_8   最初に、少しネタバレだと断らないといけないと言う人種が居るので断わっておきます。

映画は、なかなかの社会派のエンタテイメント。舞台はダイヤモンド採掘を巡る政府軍と反政府軍の争奪戦が実際に展開されたアフリカのシエラレオネ。

欧米資本と結託した腐敗政府と反政府軍の確執の中で翻弄され、生き抜こうとした人間のドラマである。L・デイカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー(黒人俳優)が好演。

ブラッド=血塗られた:紛争、のダイヤモンドは双方の軍資金としては死活問題的な物質である。採掘についても労働力を強制的に徴発してこなければならない。無防備な住民が襲われ、無差別に手首が切断される。

ベルギーが50年前頃にコンゴーの黒人弾圧に初めて用いた手法である。少年兵が狩り出さ、残虐非道な方法で洗脳される。そんな少年兵が全アフリカで20万人以上存在すると推計されている。

デイカプリオは紛争の中で両親を失い、ダイヤの密輸でアフリカ生活からの脱出を図る。ブラッドダイヤモンドの実態を追う女性ジャーナリストのコネリーと接触するうちに相愛となる。少年兵に徴発された息子を我が手に戻さんとする強靱な父親をフンスーが演じてドラマに絡む。

ラスト、往年の映画ファンは、「誰がために鐘は鳴る:ゲーリー・クーパー、イングリッド・バーグマン主演」のラストシーンに流した同じ涙を流すに違いない。

デイカプリオファンはお見逃しなく。デイカプリオもまた、この映画で一皮むけた成長を遂げたのではないかと感じさせられた。

…あんな役が一度でも私めに回って来ていたなら、と詮無い思いを抱きながら、我が家のバーグマンの横顔をそっと眺めながら映画館を出た。


さすが!金本(阪神)のヒーローインタビュー

2007-05-13 01:20:19 | スポーツ

Photo_7   9日の阪神タイガースは、巨人に逆転負けを喫し、9連敗になってしまった。序盤に3点の先制を貰った下柳投手が突然みだれ…、そのあとは語るに落つである。

ベテランの筈の下柳が守りの境地に落入ってしまったのだろうか。

前回の小生のブログに8連敗の嘆きを投稿したが、追い鞭のようなコメントが入り(笑)、暫くの間は阪神タイガースのことは書くまいと思っていた。

しかし、10日は見事に且つ久しぶりに阪神タイガースらしい勝ちパターンで勝利したのである。金本の先制ホームラン。先発ピッチャー(福原)の最少失点。そして最後はご存知(知らない方は、勉強して下さい。)J・F・Kという日本一の押さえの布陣である。

やっと9連敗という長いトンネルを潜り抜けたのである。甲子園は平日の夜であるにも拘わらず、4万5千を超す観客を動員している。そして、久々の甲子園でのヒーローインタビューである。

ヒーローはもちろん金本t知憲である。インタビュアーは『長い間待たされた甲子園でのヒーローインタビューです』と言ってマイクを金本に振り向ける。

何で9連敗もするんだよ!と揶揄する調子がないわけではないのである。『私も今日の日を一番待っていました。』と笑顔ではあるがやり返している。

観客は『そうなんだろうな。』と同意する。金本は観客の心理を知りつつ回答しているのである。

インタビュアーは『久しぶりの六甲おろしです。阪神タイガースファンに今後に向けて一言を』と言って、またもやそのままマイクを向ける。

金本は躊躇せず受けて『明日からも頑張りますので、応援よろしくお願いします』などとは言わない。『今日は9回分、六甲おろしを唱って下さい。』と、やった。野球のプロの金本は、同時に観客心理をしっかり捉えた、エンタテイナーである。